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真昼の首位復帰フィエスタ

最後に首位にいることが重要、と監督。

バルサにとってはおよそ2年ぶりとなる正午12時キックオフのラージョ・バジェカーノ戦は、これ以上にないほどのフィエスタで幕を閉じました。すっかり春めいてきているというカタルーニャの青空の下、アイドルたちの活躍を心待ちにカンプノウを訪れたたくさんのチビッ子たちに見守られながら、ルーチョチームのクラックたちは華々しいゴールショーを展開。レオ・メッシのハットトリック、ルイス・スアレスのドブレッテなどにより、パコ・ヘメス監督率いる勇敢なるラージョを6-1で下しています。この勝利によってバルセロナは、前夜にサン・マメスで敗れていたレアル・マドリーを勝点で上回って首位へと浮上。2週間後に迫ったクラシコへ向け、大きな弾みとしました。

勇敢なるラージョのスペースを有効活用

この3月8日のラージョ戦で、カンプノウは87,151人の大観衆で埋まりました。これはなんでも今季の最多動員数らしく。首位奪還のチャンス、家族連れも訪れやすい12時キックオフ、気持ちの良い晴天など諸条件が重なった結果ですが、相手チームがポゼッションを志向するパコ・ヘメス監督のラージョ・バジェカーノだったこともその要因の一つでしょう。カンプノウでバルサとボールを争ってくるチームは数少ないですが、そういう相手チームとの試合でバルサはいつもたくさん点を取って勝つ。今回もまた、(会心の試合かといえば微妙ですが)期待を裏切らないゴールショーとなりました。

ラージョのフットボルは非常に勇敢で潔いものでした。最終ラインを高く保ち、前線から激しく圧力をかけ、ボールを奪えば素早くパスをつないでバルサのゴールを目指す。デフェンサたちの背後に広大なスペースを残すそのスタイルには、バルセロニスタとしても度胸あるな、、と称えずにはいられません。特にルーチョチームは縦に速いフットボルを取り入れていて、裏を取ってのカウンターが得意なわけですから。

実際、バルサはラージョの裏を取りまくりました。ルイス・エンリケはこの試合に2ヶ月ぶりとなるチャビ・イニエスタコンビを先発起用しましたが、採用した戦法は“ボールを手にすれば一気にスペースを突く!”というもの。せっかくの黄金期インテリオールペアなんだから、もうちょっとチャビでパスをつなぐプレーも見たかったですが、いずれにせよルイス・スアレスはよく裏へと抜け出せていました。ペドロは献身はすばらしいものの、攻撃面では物足りない。もしネイマールがいれば、もっと早くに追加点が入っていたことでしょう。ペドロにもうちょっとゴールがあればなぁ。少ない出番で結果を求めるのは酷でしょうか。

最近4試合で1ゴールだったレオ・メッシに得点が戻ったのも朗報です。自身32度目のハットトリックでボールちゃんをお持ち帰りしたレオは、これでピチーチ争いでもクリスティアノに追いついた(30ゴール。一時期、12点差あった)。スアレスも4試合連続ゴール(6得点)と“ゴールキラー”に戻りましたし、クラシコもこの調子でいきまっせぇー!

なにはともあれ、12時キックオフはとても良かったと思います。チームとしても16時よりだいぶ調整がしやすいみたいですし、子供たちはたくさん来ますし、日本でも観易いですし、もっと頻繁にこの時間にプレーしてほしいものです。

ルイス・エンリケ「自分たちで勝ち取った状況」

ということで、首位返り咲きのチャンスを逃すことなく活かした選手たちに対し、試合終了後のルイス・エンリケは満足感を表しつつも、最終決着までまだ先は長いのだとのメッセージを発しています。

全ての試合に勝たなければならないという緊急の必要性は刺激にはなるものの、時には重荷となることもある。必要性ってのは重たいから、それを上手く処理することがポイントになるだろう。これからは直接対決もあるし、決定的な時期が近づいている。私たちが上手くやれることを期待してるよ。私たちの目標はシーズンの最後に首位に立っていることだ。これまでにも私は、上位のチームが負けるだろうと言ってきたし、リーガが終わりに近づくにつれ、それは再び起こることだろう。だからこそ私たちは、そうならないように改善し、注意を払わなければならないんだ

「3つのコンペティションにおける私たちのこの状況は、私たちが自らの手で勝ち取った状況だ。私たちは今、自分たちの望んだ位置にいる。けれども私たちは、多くのチームが私たちのいるこの位置を望んでいることも自覚している」

(リーガ最多得点&最少失点)「どちらもそれぞれの価値がある。リーガが終わった時も、同じように言えていることを期待してるよ」

ラージョ戦に関して

「ラージョはいつだって難しい相手だよ。ラージョが行うプレッシングによって、立ち上がりから厄介な試合になるであろうことは分かっていたんだ。プレッシャーを潜り抜ければ、ゴールチャンスを手にするであろうこともね。私たちには前線へとボールをつなげ、1対1を決めることが求められた」

簡単にボールを持てず、落ち着いてボールを動かせないと知っていたので、チャビとイニエスタを中盤で起用することを考えた。彼らはデランテロたちへとボールを送り届ける上で非常に役立ってくれたよ。二人はスペクタクルだった」

12時開催の雰囲気はとても好ましいものだったね。首位になれる可能性があったこともプラスとなった。大勢の子供たちがいて、太陽が照って、良い雰囲気で。楽しかった」

メッシ、スアレス、マスチェのカード、ラキティッチetc.

レオはルイス(スアレス)とよく理解し合っているし、ルイスの貢献度は試合毎に増していってる。トレーニングの初日から、化学反応を目にしていたんだ。彼らがスムーズになることで、チームの攻撃はバリエーションが増えるね」

メッシの姿勢は初日と変わりないよ。それは全ての選手たちに言えることだ」

ピケはこれまでにもセットプレーで得点を決めてきた。得点するのが難しい試合において、セットプレーは私たちに可能性をもたらしてくれている」

私はどこのポジションでプレーするイバン(ラキティッチ)も好きだよ。彼はすばらしい補強のひとりだ。テクニックに優れている以外に、戦術的なインテリジェンスもある。私は大満足だ」

マスチェラーノが出場停止にリーチ)「難しい試合が待っているであろうイプルア(エイバルの本拠地)へ行くにはベストな状況ではないね。リスクを冒す価値があるかどうか見ていくよ。コパのエル・マドリガルではリスクを冒した。とはいえ、エイバル戦にどの選手が出場しようとも、しっかり戦っていける力はあるさ」

(出場停止のネイマールがブラジルに帰郷)「明日と明後日は休日にするし、今日は試合に出場することができなかったので、クラブにその許可を求めたんだ。彼は個人的な事由のためのクラブと監督の許可を得ている」

 

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