ビッグクラブは初挑戦のベテランディレクター
先週金曜(8日)にFCバルセロナが、トップチームの強化技術部長(セクレタリオ・テクニコ)となるエリック・アビダルの補佐役としてラモン・プラネス(51)が加わるとの発表を行いました。
プラネスは2017年からヘタフェの強化担当を務めていた人物で(=柴崎を獲得)、ラ・リーガを中心に20年のキャリアを持つベテラン。2007年から2012年まで在籍していたRCDエスパニョールの印象が強い人物です。
2012年にまだ名の売れてなかったコウチーニョを期限付き移籍でペリコに呼んだのがプラネス。
南米・ブラジル方面のマーケットに詳しいらしく、フランスと南米色の強くなっているスカッド傾向が今後も続くかもしれません。
ラ・リーガを知るベテラン
- ディレクター歴
- ■CEオスピタレ(1999-2003)
- ■ラシン・サンタンデール(2003-05)
- ■デポルティーボ・アラベス(2005)
- ■UEリェイダ(2006-07)
- ■RCDエスパニョール(2007-12)※2007年からはセクレタリオ・テクニコ、2009年以降はスポーツディレクター
- ■トッテナム・ホットスパー(2014-15)
- ■エルチェCF(2015-16)
- ■ラーヨ・バジェカーノ(2016-17)
- ■ヘタフェ(2017-18)
エリック・アビダルがセクレタリオ・テクニコに就くと発表される前、バルサが接触していると報じられていたのがこのプラネスでした(セビージャも)。
報道は合っていたわけですが、役職は強化部長ではなく、「副」部長。
カリスマ的存在だけれども実績のないアビさんを、ビッグクラブは初挑戦だけれどベテランのプラネスが支えていく、そんなコンビです。
アビさんは重い病を克服し、こうして活躍できるようになっていますが、スカウトで各地を飛び回るのはおそらくハード。元々アビダルを単独で指名するのではなく、プラネス(か他の誰か)との二人体制を考えていたのでしょう。
最初の仕事
二人はこれから、
- ○ロベルト・フェルナンデスが進めていたグリースマン、ラングレ獲得の仕上げ
- ○アルトゥール獲得時期の決断
- ○構想外になっている選手達の行き先探し
- ○デ・ヨングをこの夏に獲るのか?
などの任務に取り組んでいきます。
重要になってくるのは、毎年苦労している構想外選手の行き先探し。
派手な補強も結構ですが、放出オペレーションが上手くいかないとスカッドが詰まってしまいますので。
今年はムンディアルもあるので、前回大会のハメスのような名の売れた選手を急きょ獲りにいくこともあるかもしれない。アビダルとプラネスにとってタフな夏になるのは確実です。
数ヶ月前から計画
トップチーム強化担当にラモン・プラネスと契約したいとの希望は、スポーツマネージャーのペップ・セグラによって、数ヶ月前からジュゼップ・マリア・バルトメウ会長へと伝えられていたと6月9日付のSPORTは報じています。
セグラは3年間セクレタリオ・テクニコを務めたロベルト・フェルナンデスとの契約を延長するつもりはなく、強化技術部に変化を加えようと考えていた。
それは良いとして、どうかと思うのはセグラが前の日曜日にロベルト・フェルナンデス、エルネスト・バルベルデと食事をしており、二人に対してそういった事情なりをいっさい話していないらしいことです。ただしれっと、補強や放出を話し合っている。
バルベルデは自分をバルサに連れてきたロベルトを信頼しているわけですが、そのロベルトの去就に関する大事な情報を、ペップ・セグラはチングリに提供しなかったと。こういう様子なので、セグラは好きになれません。
このニュースのまとめ
- ・アビダルの補佐にラモン・プラネスが就くとクラブ発表
- ・プラネスはこの道19年のベテラン
- ・ペップ・セグラは数ヶ月前からこの人事を提案していた
- ・しかしロベルトとバルベルデにはなにも伝えず
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