引き分け以下だと、ミラノでの最終節がしんどいことになる
「ここでは毎回フットボールのレクチャーをして勝つことが求められる」と残念がるバルベルデの残念さ
FCバルセロナは今夜、カンプノウにボルシア・ドルトムントを迎えてのチャンピオンズ第5節に臨みます。ここで勝つことの褒美は大きく、1/8 final へと進めるだけでなくグループFの首位も確定できる。引き分け以下の場合は逆に敗退の可能性も出てくるので、是が非でも勝って楽になっておきたい勝負の一戦です。でもしかし。
勝つかどうかで大違い
このボルシア・ドルトムント戦は、勝つか勝てないかで最終節(ミラノでのインテル戦)の緊迫感がまるで違ってきます。
○もし勝てれば、グループFの1位が確定する。
△●引き分けか負けだと、1位確保はおろか、1/8 final 進出も宙に浮く。最終節次第で敗退もある。
苦手としているアウェイゲームに欧州での命運を託すことになるのか、最終節を消化試合にできるのかは心身両面での負担が大違いですし、下手をするとその後クライシスの扉を開くことにもなりかねません。
チャンピオンズが再開する2月には状況も好転しているかもしれないとの期待を込め、とにかく勝ってグループ首位を確保しておきたいです(くじ運的には2位でも変わりないか・・・)。
カンプノウでは34試合無敗
必勝のドルトムント戦へと臨むにあたり、FCバルセロナには心強い数字があります。
バルサはチャンピオンズのホームゲームで34試合無敗!(30勝4分)
我らが誇る無敵要塞カンプノウ!
・・・ とはいえ今季はその欧州での無敗ぶりも頼りなく、インテル戦ではスアレスの終盤のゴールでどうにか1-2の逆転勝利、スラビア・プラハ戦は45試合ぶりとなるホーム無得点で0-0引き分けですから、安心には遠いです。無敗継続でも、今回は引き分けだと厳しいですし。
そもそもです、こんな好カードを前に「とにかく結果優先で」なんて言っている時点で良くない。「勝てばOK」なんてのはFIFAウィーク明けの曲者相手のトラップ試合であって、ドルトムントを迎えての勝負なんですから「バルサのフットボールを見せつけて勝つ!」と意気込んでいるのがあるべき姿でしょう。
でも最近は全然そんなバルサのフットボールなんて見てないから。クラックの即興頼みの攻撃と、相手に簡単に前を向かれる緩い守備だから。
フレンキーの爽やかさをしばし堪能
結果はそう悪くない、というバルベルデの不満
この数週間はネガティブな文章ばかり書いていて、読んで下さる方々も面白くないことと思いますが、エルネスト・バルベルデも批判的な分析ばかりに囲まれてうんざりのようです。ドルトムント戦の前日会見にて、バルサ監督はこんなふうに言っています。
「荒波はいつだってあるだろう。私たちはそういうクラブにいるんだ」「ここでは毎試合、フットボールのレクチャーをしながら勝つことが要求される。そしてそれが達成できないことも時々ある」
いやいや、ちょっと待ってくれチングリさん。別に外野は、毎回相手チームを圧倒するフットボールをしてくれなんて求めてないんですが(残念ながらそれが無理なことは承知している)。
バルサらしからぬ中盤省略フットボールになってしまっているから、クレは批判をしています。彼はバルサ監督を2年と数ヶ月やっているのに、カンプノウで何が重視されるのかを理解していないのか。
そしてバルベルデはこう理論を展開しました。
「自分たちが完璧な試合をしなかったと考える時、プレーを改善しなければならない、それはハッキリしている。けれども私たちはパースペクティブ(全体像、釣り合いの取れた見方)を失ってはいけないんだ。私たちは良い点を見ることもできる。レガネスでは難しい試合で逆転した。選手たちの姿勢は良かったし、最後まで立ち向かった。それは評価すべきだ」
「他にも良いところは挙げられる。私たちはリーガとチャンピオンズで首位にいるし、そうあり続けることを欲している」
首位という結果を出しているのに、批判されてばかりだと。
そりゃあ2位や3位よりも首位のほうが良いのは良いんですけれど、バルセロニスタが欲しているのはチームのフットボールに誇りを感じることでありまして、この調子でいくのなら痛みも止むなしと思い始めてます。
チームや自分を守るためとはいえ、マドリー勢の不調に助けられた首位云々の理屈は落胆しかないです。その拠り所もすぐ崩れるんじゃないかと思える。リーガ12試合ですでに3敗ですからね。。
では最後はバルベルデの前向きなコメントで締めておきます。
「勝てばグループの首位になる私たちは、有利なポジションにある。私たちはカサ(ホーム)で強く、勝って得られるものは非常に大きい。ドルトムントが良いチームであり、彼らにも勝負が懸かっていることを知っているけれどね」
カサでの強さを期待してます。
コメント
勝利よりも大事なことがあります。
バルサのフットボールをすることです。
今は試合をみることが楽しみでなくなっています。
おっしゃるとおり、このまま行くなら負けたほうがいいとさえ思います。
バルベルデが解任されるのであれば。