コパ準々決勝を目指し、カンプノウにレガネスを迎えるバルサ
前日会見の監督は選手たちが自分のアイディアをよく理解していると述べる
さて、コパ1/8 final です。カンプノウにレガネスを迎えての戦いで、今回もまた一試合で勝敗が決まる。つまりはコパでの生き残りを賭けた、バルサにとって重要な一戦です。逆にレガネスは残留争い中(19位)のラ・リーガが優先で、コパは当たって砕けろでしょう。イビサ戦と同じく、負けて失うものが多いのはバルサ。
なかなかに厄介そうな試合ですが、キケ・セティエンは前日会見でチームが改善すると請け負い、選手たちの理解力に喜んでいます。
超激レアケース:一発勝負でカンプノウ
今季のコパ・デル・レイは、ホーム&アウェイになるのは準決勝(1/2 final)からです。この1/8 final レガネス戦も一発勝負。ただし舞台はカンプノウなんですよね。これって、超激レアケースです。一試合制(決勝戦は除く)ではだいたい、“強い方のチーム”がアウェーになりますから。
どれくらい珍しいかというと、おっさんは次はもう生きて見られないかも・・・というレベル。
なんでもバルサが前回ホームで一発勝負のトーナメント戦をプレーしたのは半世紀以上前、1948/49シーズンだそうです(バルサ公式)。ふ、古い。
当時はまだカンプノウもなく、舞台はラス・コルツでした。大会名も国王杯ではなく、総統杯(Copa del Generalisimo)。コパはそのシーズンから二試合制になったけれど、クラブの事情によって一試合でプレーすることも認められ、ジローナ(当時2部)が地元でのブエルタを放棄したことでバルサホームの一試合になった云々です。
ちなみにブエルタを放棄すると対戦相手から補償金がもらえたので、8チームのうち5チームがお金を選んだそうです。試合はバルサが9-0で圧勝。なにかとその時代のらしさを感じますな。。。
戦力は温存しない
話を現在に戻します。今回のコパ・レガネス戦はそんなカンプノウで一発勝負ができる、大きな恩恵のあるレアケースですが、キケ・セティエンは戦力を温存せず、総動員して挑むと見られています。
中2日でリーグ戦が控えているので、何人かの入れ替えはあるでしょうが、このレガネス戦と週末のレバンテ戦を2試合続けてカンプノウでプレーできるのは大きい。地の利とサポーターの援助を受けて、キケスタイルを消化吸収するチャンスとなります。手応えをつかみ、そして勝ってくれることを期待です。
「火曜日のトレーニングはスペクタクルだった」
週末のバレンシア戦は、バルセロニズモに不安を生じさせました。しかし監督はあくまで前向き。キケ・セティエンはレガネス戦の前日会見にて、チームが正しい方向へ進んでいくことに確信をもっていると明言しています。
「私たちの感情は変わらず安定しているし、自分たちのすることに確信を持っている」
バルサ監督としての目標は「日々改善し、黒板で計画することを全て達成すること」だと言うセティエン。彼はこの会見で「フットボールでは予期せぬドリブルもあり、期待していたように上手くいかないこともある」とか、「すぐに見たいことはあるけれど、簡単ではない。成果をピッチで見て支えにする必要はあるが、現段階ではまだ早すぎる」と周囲に結果を焦らないよう求めているのですが、同時に選手たちの吸収力に手応えも感じています。
「昨日(火曜日)のトレーニングはスペクタクルだったし、私が見たことが裏付けられたよ。改善しなければならないことはある。改善は常に可能だからね。しかし私は、選手たちが私のアイディアをほとんど即座に理解する能力を見て、喜んでいるんだ。あなたたちもそれを目撃していくだろう」
1月30日の現地メディアは9番補強への関心がコパを上回っていて、あまり良い兆候ではないのですが、チームはバレンシア戦敗北で傷んだイメージを改善するべく完全集中で臨むことでしょう。
ここ数日のトレーニングでどのくらい進歩があったか、セティエンの言葉からは期待できそうなので、楽しみです。キケさんはこうも言ってます。
「物事は考えていたよりも簡単にいっている」
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