毎年繰り返される問題に終止符は打てるか。
このセントラル危機をチームが乗り切れるかどうかに関わらず、信頼の置けるセントラル獲得の必要性をもはや明らかです。プジョルが無敵超人と言えなくなった今、バルトラがスーペルバルトラに開花したとしても、あと1人は第一級のセントラルを補強しなければならない。問題は21世紀になってから数々の失敗例を生み出し続けてきたこのポジションに、誰を獲得するかであります。
21世紀以降、バルサはセントラルをたくさん獲得しています。アンデルソン、クリスタンバル(2001/02)、マルケス、マリオ(2003/04)、チュラム(2006/07)、ガビ・ミリート(2007/08)、ピケ、カセレス(2008/09)、チグリンスキー(2009/10)などなど。このなかで成功といえるのはマルケスと出戻りのピケくらいで、セントロカンピスタとして獲得したトゥレ・ヤヤやマスチェラーノの方が活躍しているのが悲しいところです。ラテラルはベレッティ、ジオ、シルビーニョ、アビダル、アルベス、マクスウェル、アドリアーノ、アルバと好い感じなんですが・・・。
よってセントラルの人選は、かなりの眼力が求められます。5日付のSPORT紙に、有力候補として名前が挙がっているのが以下の8人となります。
■ビンセント・コンパニー(マンチェスター・シティ):26歳、189cm。ベルギー代表。市場価格は2,000万ユーロ。シティー生活は5年となり(カピタン)、新天地での挑戦も悪くないと思うはず。マンチーニ監督との関係も良くないらしい。
■マルキーニョス(ローマ):18歳、183cm。ブラジルU-23代表。未来への投資。市場価格は500万ユーロ。現在は負傷中。今季、コリンチャンスから移籍。
■ダビド・ルイス(チェルシー):25歳、185cm。ブラジル代表。堅実でスピードがあり、ポジショニングと読みに優れる。市場価格は2500万ユーロ。ポルトガル国籍保有。
■ダニエル・アッガー(リバポー):28歳、191cm。デンマーク代表。経験豊富。市場価格は1900万ユーロ。ここ数年はちょくちょくウワサに名前が出てくる選手。
■イニゴ・マルチネス(レアル・ソシエダ):21歳、181cm。ロンドン五輪スペイン代表。市場価格は500万ユーロで、ラ・レアルとの契約は2017年まで。中盤でもプレー可能な、将来の有望株。
■ヤン・ベルトーゲン(トッテナム):25歳、189cm。ベルギー代表。市場価格は1900万ユーロ。ポリバレントな選手で、ピボーテも出来る。スピードがあり、セットプレーには積極的に参加。
■トマス・ベルマーレン(アーセナル):27歳、182cm。ベルギー代表。アヤックス育ちで経験豊富。ボールテクニックに長け、バンペルシー退団後はガナーズのカピタン。
■トビー・アルデルバイレルド(アヤックス):24歳、186cm。ベルギー代表。将来期待の星。来季で契約が満了する。
ベルギー人選手が多いです。最近まで候補リストのナンバーワンだと言われていたマッツ・フンメルス(ドルトムント)はどうやら、選外となった模様。その理由はよく判りません。同じくSPORT紙によりますと、バルサが狙っているのがシティーのコンパニーだそうです。ペップ・バイエルンもまたこのベルギー代表を欲しがっているらしく、”ティト対ペップの場外戦”とメディアは楽しんでいますが真相は如何に。
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