アンスのゴールがバルサの希望をつなぐ。
ゴラッソによってチームに勝点3をもたらした10番。
テル・ステーゲンの決定的パラドン2つも効いた。
ここで勝てなければチャンピオンズがまずい事になる、必勝が義務付けられたキエフ遠征からバルサが無事生還した。チームに値千金の勝点3をもたらしたのは、アンス・ファティのゴラッソとテル・ステーゲンのパラドン。これにてバルサは勝点6でグループ2位となり、次節ベンフィカ(勝点4)に勝てば1/8 final 進出が確定する。チャビ新監督の到来を待つチームにとって大きな意味を持つアウェイ初勝利だ。
試合 覚え書き (雑)
●試合を通してプレーを支配するのは無理だが、序盤の15分であれば押し込むことはできる。臨時監督セルジ・バルジュアン率いるバルサはキエフでも良い入り方をし、4分にはアンスとの連携からメンフィスがDF直撃シュートを放っている。状況を見てのセントラルたちからサイドへのロングパスもアクセントに。ただ最後の崩しが足りないのはこのキエフ遠征でも変わらない。ここを練り上げるには時間が必要なのだ。
●20分を過ぎたあたりからはキエフの時間帯となっていく。25分にはテル・ステーゲンのセーブ。枠を捕らえなかったものの他にも2本ほど危険な場面を作られた。その後、バルサが盛り返しハーフタイムを迎えるのだが、攻撃にパンチがないのは同じ。43分のニコのヘッド弾は相手選手に弾かれゴールならず。これはちょっと惜しかった。
●後半の立ち上がりもバルセロナが優勢にゲームを進めていった。63分にはキエフ選手のアンスに対するPKファールか、という微妙なプレー発生。しかし一度はPKスポットを指さしたHategan主審はVARチェック後に判定を修正し、逆にアンスのファールとしている。バルサ系メディアは明らかにPKだろうと怒り。
●65分にはお待ちかね?のウスマン・デンベレが登場した。夏のEUROで負傷して以来の今季初出場。持ち前の快速を生かし、何度か見せたカウンターは、最終的に失敗に終わるところもデンベレらしいではないか。
●70分に飛び出したアンス・ファティの決勝ゴールは見事だった。ミンゲサのセンタリングを右足で思い切りよく叩き、目の覚めるようなシュートをネットに突き刺し0-1。GKの頭上だったがあまりの速さに反応することはできず、やっぱりこの子はシュートが上手だと感心する。きっちり10番の役割を果たすところも立派だ。UEFAは彼を試合のMVPに選んでいる。
●ゲーム終盤の主役は聖テル・ステーゲンだった。1点を奪いにくるキエフに対してバルサはボールを保つことができず、幾度となくゴール前を脅かされる苦しい展開。どうにか勝点3を確保できたのはパラドンを連発した守護神のおかげであり、このタイミングで最高の彼が戻ってきたのはありがたかった。
トピックス
●ドイツではバイエルン・ミュンヘンがベンフィカを5-2で下して4連勝。勝点12で早々にグループ通過を確定させている。一方でバルサは勝点を6まで増やし、同4で足踏みのベンフィカを逆転。11月23日に行われるベンフィカとの直接対決@カンプノウに勝利すれば、グループ2位以内が確定する。最終節はドイツ遠征のため、それを待たずして決めてしまいたい。
●価値ある決勝ゴールを、不整脈で入院中のクン・アグエロに捧げるアンス。「ゴールと勝利をクンに捧げるよ。彼は僕らにすごく貢献してくれてる。早く良くなってほしいね」
●このキエフ戦では若手がたくさん出場した。アンス、ニコ、ガビら3人の10代選手が先発に名を連ね、後半にはアラウホ、バルデも登場。先発イレブンの平均年齢は24歳10ヶ月7日と、チャンピオンズでは9番目に若いクラブ記録だそうだ。
最高記録は2002年10月29日のブルッハス戦で平均22歳11ヶ月28日。既に首位を決めていた消化試合で、イニエスタのデビュー戦として記憶されている。
●
Champions League | Jornada 4 | |
2 de Noviembre 2021 – martes 21:00 h Olympic Stadium:30,000 |
|
Dinamo de Kiev | FC Barcelona |
0 | 1 |
Goles | |
Ansu Fati (70) | |
Titular | |
Buschan | 【】Ter Stegen |
Kedziora | 【】Mingueza |
Zabarnyi | 【】Eric |
Syrota | 【】Lenglet |
Karavaev | 【】Jordi Alba |
Sydorchuk | 【】Busquets |
Shaparenko | 【】Nico |
Tsigankov | 【】Frenkie |
Buyalsky | 【】Gavi |
De Pena | 【】Memphis |
Garmash | 【】Ansu Fati |
Cambios | |
Vitinho Garmash (71) |
【】Dembélé Gavi (65) |
Verbic De Pena (77) |
【】Araujo Lenglet (79) |
Tymchyk Kedziora (77) |
【】Balde Ansu Fati (87) |
Lednev Buyalskiy (81) |
|
Shepeliev Shaparenko (81) |
|
Entrenadores | |
Mircea Lucescu | 【】Sergi Barjuán |
Arbitro | |
Ovidiu Hategan (rumano) | |
Tarjetas | |
Eric (20) | |
Garmash (41) | |
Buyalskiy (45+1) | |
Gavi (46) | |
Lenglet (50) | |
名前の次の数字はSPORT評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
0 | 0 | 0 |
Goles |
1 | 1 | 0 |
4 | 7 | 11 (3) |
Tiros a puerta |
15 (3) | 10 | 5 |
3 | 3 | 6 |
Ocasiones de Gol |
3 | 1 | 2 |
0 | 1 | 1 |
Corners |
7 | 4 | 3 |
5 | 0 | 5 |
Fueras de juegos |
1 | 0 | 1 |
157 | 146 | 303 |
pases |
583 | 282 | 301 |
42% | 40% | 41% | Posesion del Balon | 59% | 60% | 58% |
perdidas de balon | ||||||
recuperaciones de balon | ||||||
4 | 7 | 11 |
Faltas |
16 | 8 | 8 |
2 | 0 | 2 |
Tarjetas Amarillas |
3 | 2 | 1 |
0 | 0 | 0 |
Tarjetas Rojas |
0 | 0 | 0 |
Formación | |
ピケ、ブライスウェイト、ぺドリ、アグエロ、セルジ・ロベルトが負傷中。 ネト、デスト、アラウホ、リキ・プッチ、デンベレ、デミル、コウチーニョ、ルーク、ウンティティ、イニャキ・ペーニャ、バルデ、アルバロ・サンスがベンチスタート。 基本的にはメンバーに変化はない。リーグ戦でどこかを痛めたらしいデストは大事をとってベンチに置き、ガビが右の偽エストレーモで起用されている。フレンキーが復帰し、ニコとペア。負傷欠場したピケの代役はラングレが務めた。よりスペースのあった右サイドからの攻撃が中心となり、ミンゲサがたびたびクロスを入れている。 交代は3人のみ。 |
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Titular | Final |
2021年11月03日(水)、ディナモ・デ・キエフ戦翌日のバルセロナスポーツ紙です。
MD「ファティゴル!」
- ■「ファティゴル!」(※かつて名選手バティストゥータの決めたゴールをバティゴルと呼んだが、ファティゴルも定着しそうな気がする)
- → 10番のゴールがバルサを再びチャンピオンズに参戦させる:もしカンプノウでベンフィカに勝てば、1/8 final 進出へ
- → 今季初となるアウェーでの勝利において、デンベレが復帰しラングレは負傷
- チャビは今日あるサッドに別れを告げる
ユステとアレマニーは契約を完了させるべくドーハへ向かう
SPORT「彼らは生きている!」
- ■彼らは生きている!
- → チャンピオンズでの選択肢を残す決定的ゴラッソとともにアンス・ファティが先発復帰
- → キエフでの勝利後、自分たち次第となった青えんじチーム。ベンフィカに勝つことで1/8 final へと進む
- バルサとの契約のために、チャビは今日アルサッドに別れか
コメント
アンスファティはこのまま成長してCロナウドみたいな選手になって欲しいです。最近カンテラからトップチームに若手が来てるので数年後怪物ラミンヤマルもトップチームに定着して、アンスファティとラミンヤマルの両雄でバルセロナをチャンピオンにして欲しい。
とりあえず絶対条件の勝ち点3が取れたので、良かったです。
ファティ、デンベレはケガ無しで行って欲しいですね。
クーマン後、大きな違いはないとはいえ、やはりどこか解放されたような感じはします。
相手の強さもありますが、パス回しもスムーズになり、ペナルティエリア内に入る人数も多くなった印象です。
そうして準備しながら、チーム全体でチャビが来るのを待っているという、ワクワク感すら感じるのは私だけでしょうか。
あの小さくてふてぶてしい兄貴が帰ってくるのが、もう待ちきれません。
チャビならチームを何とかしてくれるとかよりも、あのチャビがバルサに帰って来るというだけで、嬉しくなってしまう。
マドリに大して闘志を剥き出しにし、守備的なサッカーをアンチフットボールとまで言い切り、バルサの哲学が空気のような当たり前の物にしてしまう。
割と絶望的な状況の筈ですが、そんなチャビを待ちわびる空気が今のバルセロナにはあるのではないでしょうか。
チャビの作るバルサではなく、チャビの居るバルサ。
その時はもうすぐ帰ってきます。
デストが出なかったのは久しぶりに感じますが、
仮にデンベレがスタメンに定着したらミンゲサとポジションを争うことになるのでしょうか。
クロスの精度がより低く、攻守でスピードも負けるミンゲサとの競争は不毛な気がします。
あと、フランキーはどうしちゃったのでしょう。
気になったのは60分あたりですが、全然ボールに絡みません。
ちょうどミンゲサからクロスが連射されてた頃です。
この辺シャビなら戦術として落とし込んでくれそうな気もします。
最後に久々に見れたラングレですが個人的にはやっぱり好きですね。
スピードの不安やカードが多いところはありますが
攻撃の時に(ピケと組んだ時のエリックよりも)可能性を感じます。
とにかくグループステージで敗退なんて悲しすぎるので
なんとかベンフィカでいい結果が得られるように祈ります。