ある建築事務所がレポートを発表。
アヤックス戦で今季初黒星を頂戴し、さすがにまだムードは曇り空となっているバルサ周辺。ここは一つ気分転換ということで、先週24日のSPORT紙に掲載されていた“カンプノウの観戦快適度”に関する記事を紹介したいと思います。その記事によりますと、スペインのFENWICK IRIBARREN建築事務所が先日、ドーハで開催されたASPIRE 4 SPORTSという見本市にてあるレポートを発表しました。こちら、オフィスや商業施設ほか、スポーツ競技場も数多く手がけている事務所です。
そのレポートはスタジアムの観戦し易さをデータで表したもので、我らのカンプノウは500点満点中の393点を獲得して堂々の5位をゲット。首位が2022年ムンディアルに向け建設されるエデュケーションシティ(465)、2位にエスパニョールの本拠地コルネジャ(441)、3位にバレンシアが建設中の新スタジアム(440)、4位にアリアンツ・アレナ(431)と最新鋭スタジアムが並ぶ中で、半世紀以上前に建築されたカンプノウが入るんだから素晴らしいじゃないですか。デザイナーのフランセスク・ミチャンスさん、良い仕事をしました。
そして6位はローマに古代よりそびえるコロッセオ(385)、そして7位がサンチャゴ・ベルナベウ(362)となってます。恐るべし、コロッセオ!ちなみに1位、2位、3位の競技場がいずれも同事務所の作なのは、自画自賛込みですかね。
ウィークポイントはゴール裏3階席の距離
なんにせよ、バルサがマドリーに勝つのは嬉しいことです。上の図はカンプノウとベルナベウの各ポイントを色で表したもので、1)のVALOR Cは前の座席に人が居る際のフットボルの観易さ、2)が座席と反対側コーナーとの距離、3)がスタンドの傾斜角度の適度さ、4)がピッチでの位置?5)が座席の向き、となっています。青いほど良好、赤くなるとダメであることを表し、カンプノウはゴール裏3階席の遠さだけが低評価。あとはほぼベルナベウを上回っていますね。
たしかにゴール裏3階席はビルの上から試合を見ているような感覚ですが、カンプノウは傾斜角度が絶妙なので、見難くはありません。角度がちょうど良い故に、前の人の頭でゲームが見えないってことも少ない。総じてハイレベルなスタジアムなのは間違いないです。で、一番観易いのはやはりパルコの会長席と。
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