ウエスカ戦では選手たちに集中を求める。
さて本日よりいよいよ、FCバルセロナのコパ・デル・レイ2014/15が始まります。1/16ファイナルの対戦相手はセグンダBのウエスカという こともありまして、注目度は高くない。前日の紙面で来季のユニフォーム“爆弾”を落としたSPORT紙はもとより、MUNDO DEPORTIVO紙もまた横縞のデザインに関するあれこれを大きく報じています。試合は監督も認めているとおり、出場時間にあまり恵まれていない選手た ちやバルサBの若手たちにとってのアピールの機会となるでしょう。そんななかで期待されるのは、10月末から戦列を離れていたアンドレス・イニエスタの実 戦復帰です。
真摯に試合に臨まなければいけない
以下はルイス・エンリケによる国王杯ウエスカ戦の前日会見でのコメントたちです。
■ウエスカとのコパ初戦。「試合を楽しみにしているし、勝ち進んで良い大会にしたいと思っている。ウエスカのことは研究したよ。彼らは試合が延期となった先週までセグンダBのグループ(B)で首位だったチームだ。このカテゴリーにおいては、試合の主導権を握れる力を備えている。私たちとはカテゴリーの差があることは知っているけれど、その差はグラウンド上で示さなければならない。彼らはモチベーションを高くしてプレーしてくるだろう。私たちは真摯に試合に臨まないといけない」
■ウエスカ戦でのモチベーション。「カテゴリーの違いが私たちのプレーに影響することは分かっている。これは彼らにとっては唯一の試合であり、非常に特別な意味を持っている。彼らは私たちにダメージを与え、私たちに勝つことを期待している。フットボルではサプライズが起こるものだと知ったうえで、試合のプランを練っていくよ。100%プレーに集中することが一番の方法だ」
■マシップが先発?「トレーニングでの様子を見れば、全ての選手たちが先発に相応しいよ」
■ローテーションをするか。「あまり見る機会のない選手たちを見るのに役立つ試合だね。20数人を先発で起用したいところだけれど、それはユートピアだ」
■ファンからの応援。「街の人たちからはチームへの信頼が伝わってくるし、とても励ましてもらってるよ。(起用法などが)的を射られるかどうかは、シーズン最後の結果が教えてくれるだろう。バルサの監督となるまでの5シーズンを、私は私のやり方でやってきた。このクラブには選手としても監督としてもとても感謝しているんだ。結果は最高にも最悪にもなりえるけれど、チームは良い流れにあると思ってる。改善は必要だけれどね」
暴力の根絶
■バレンシア戦でのメッシへイエローカード。「私は審判の行為に対する評価には加わらない。審判は非常に難しい仕事だと思うし、彼らは瞬時に決断を下しているからね。最後のカードに関しては、第4審判にメッシの治療をするのは普通の事だと言ったのは覚えているけれど、時間がかかったので主審はそれを遅延行為だと解釈したんだ」
■メスタージャでの投てき物。「落ちてくるものを全て審判が見るのは難しいよ。残念なことにああいう行為はほとんど全てのスタジアムで起こるし、グラウンドや社会における暴力の撲滅は目標の一つだ」「各クラブが暴力の根絶のためにあらゆることをしているのかどうか、私は知らない。確かなのは全員がそれで一致すべきことだよ。暴力は少なくなるほど良いんだ。今は道半ばだね」
■スタンドのあるファンにつばを吐かれ、皮肉をこめて拍手で応対した件。「言えることは多くない。別の行為をしてほしいところだけれど、我慢するしかないんだ。気持ちの良い行為ではないけれど、メスタージャだけでなく他のスタジアムでもあることだよ。私たちとしては、振る舞いで手本とならないとね」
個々の選手たちへのコメント
■ルイス・スアレスのゴール日照り。「彼はチームにとても貢献しているよ。彼は他とは違う選手。エリア内ではその動きによってデフェンサたちを苦しめているし、ポルテーロとの1対1でツキがなかったのは単なるエピソードに過ぎないさ。彼がチャンスを生み出し、ゴールを決めることに私はなんの疑問も抱いてはいない」
■ドグラスの状況。「彼はスカッドの一選手だ。南米からきた選手にとって、欧州での1年目は難しいものなんだ。FIFAの補強禁止があったことで、私たちは右ラテラルの補強を望んだ。ドグラスには私たちがラテラルに求める特性が多く備わっているよ。彼は適応し、そしてのびのびやらなければならない。前のチームでのプレーは、私の見たところ際立っていたよ」
■ペドロの状況。「彼が自信を失っているとは思わない。選手には良い時期もあれば悪い時期もあるのは事実で、良くない瞬間を乗り越えることもまた彼らの仕事の一つだ。ペドロは良い状態にあると思うし、またすぐにゴールを決めると確信してるよ」
■ネイマールの進化。「ネイマールもまた、私たちにとって非常に重要な選手だ。ブラジルでは代表の中心となっているけれど、私たちにとっても彼は特別だよ。昨年は彼にとって適応の年だった。今季はよりいっそうチームに溶け込んでいて、パフォーマンスのレベルも非常に高いね」
■アンドレス・イニエスタの復帰。「いつものような貢献を期待してるよ。彼はスペシャルで、100%メイド・イン・バルサで、チームのカギとなる選手だ。先発選びが日ごとに難しくなっていることを私は嬉しく思う。開幕当初よりも、今のチームは多くの引き出しを持っているね。おそらく彼は明日チームとともに遠征するし、実戦のリズムを得るための時間を与えられるだろう」
■クラウディオ・ブラボの活躍。「メスタージャだけでなく、彼が決定的な働きをした試合は以前にもあった。相手 チームが打ってきたシュートを止めるためにポルテーロはいるんだ。私たちが上手く守れなかった時は、ポルテーロたちのセーブが重要となる。バルデスがいた ころ私たちはそれを何度も目撃してきたし、今はマルク(テル・ステーゲン)とクラウディオだね。相手チームが私たちのエリアになるべく近づけないよう試み ていくけれど、相手が攻め込まれた時は集中力が重要な要素となる」
ということで、今回のウエスカ戦ではルイス・エンリケが大幅なローテーションを行ってくるのは確実です。招集リストの発表は現地での当日10時頃と なりますが、クラウディオ・ブラボ、ダニ・アルベス、マテュー、ブスケツ、チャビ、ネイマール、それにメッシあたりにも休養が与えられるであろうとメディ アは予想していますし、出場時間の少ない選手たち中心の編成となりそうです。注目は右ラテラル。SPORT紙はモントーヤの状況に変化はなく、ドグラスが 先発だろうと予想しています。インテリオールを担うであろうラフィーニャとセルジ・ロベルトはアピールの機会。前日のトレーニングに呼ばれたサンペールや エドガル・イエにも、出番があるかもしれません。ペドロにとっても良い試合となりますように!
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