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ルイス・エンリケ 「最後通牒は受けてない」

クラブやチームから支えられている、と強調。

ルイス・エンリケによる国王杯エルチェ戦の前日会見は、予想されたとおり、ここ数日盛んに報じられているレオ・メッシとの衝突と選手たちとの関係が 最大最強の話題となりました。エースとのいざこざがあるのか?の問いに監督の出した答えは「肯定も否定もしない」というもので、これまでの彼の主義に一致 しているものの、やはり何かあるんだろうなと思わせるには十分。その他ルーチョは、メッシとの関係は他の選手たちと同じであること、選手たちを一様に扱っ たりはしないこと、ロッカールーム内部での出来事は公表しないこと、会長からは最後通牒を言い渡されてはいないことなどを説明しています。

ウワサには否定も肯定もしない

バルセロニスタだけでなく、海外のクラブも関心を寄せている(と言われる)レオ・メッシとの関係について、ルイス・エンリケは次のように語りました。「私はチームの全ての選手たちと、シーズン開幕時と同じ関係にある。おそらくはお互いをよく知るようになり、それによって関係は良くなったかもしれないけれど、それ以上の変化はないよ」

月曜日のファン向け公開トレーニングをメッシが欠席した件については、「レオが月曜日に休んだのは胃腸炎を患っていたからだ。それは事実だよ。それにラファ(アルカンタラ)は耳炎によるめまいの問題で欠席したし、マテューもまたかかとのトラブルで練習できなかったんだ」とレオをフォロー。その上でメッシについて「彼は世界最高の選手で、私たちのスカッドでも最高の選手、最も重要な選手だ」と強調しています。

メッシに関する質問は続きます。移籍の可能性も取り沙汰されるレオですが、それについては?「私はその質問に答える立場にはない。フットボルにおいては、1ヶ月はとても長い時間だ。あなたたちはその質問を当事者(メッシ)に訊くべきだろう。私としてはこれまで通りだよ。もしタイトルを勝ち取りたいなら、私たちは改善していかなければならない。けれどもその件については、私に話すことは出来ない」

メッシとの間に問題は存在しているのか?「ロッカールーム内でのことに関して、私から情報を出すつもりはない。話されていることの大半は不確かなものだからね。チームを巡ってはあまりに多くのネガティブなウワサやニュースが流れている。それらに関し、私は肯定も否定もしたくない

メッシと議論はあった?「ロッカールーム内のことは、ロッカールームに留めておく。私の仕事はこのチームの監督だ。肯定も否定もしない」

完全なるデマであるなら否定のニュアンスを強めるような気はします。言えるのはメッシ問題はルーチョにとっては負け戦であること。

選手は全員同じには扱わない

大エースのメッシとの関係と共に、この会見での主なテーマとなったのが選手たち全般との関わり方です。ミスターは言います。「私が子供たちを全員同じようには扱わないように、選手たちも全員一様には扱わないよ。ただしチーム共通の規則はいくつか存在するので、彼らはそれを尊重しなければならない。個人の事情よりも優先されるのはグループだ」

選手たちの扱いについて。「選手たちの扱いに関し、私が個人レベルで後悔していることは何もないよ。私が目指しているのはグローバルで優先的な目標であるタイトル獲得の達成だ」

カピタンたちの役割について。「彼らはキャプテンマークを身に付けるだけじゃない。彼らが行っていることを私はよく分かっているよ。この状況を変えるために、彼らはとてもよく動いている

選手たちからの意見。「もちろん、選手たちの意見には耳を傾けている。私は最初から全てを話し合ってきたし、私の考え方の一部は選手たちのそれと非常に似ているんだ。これまでに何度か、選手たちの要求を容認したこともある。けれども重要だと思うところでは選手たちに要求をしてきた

力を感じている

レアル・ソシエダとの試合に残念すぎる負け方をしたことで、ルイス・エンリケへの風当たりは強まっています。「監督が仕事を続けていけるかどうかは、いつだって結果次第。それは監督講座で最初に教えられることだ。けれども私はクラブや選手たちから支えられていると感じているし、初日と同じプロ精神と激しさをもって仕事を続けている。自分の中に大きな力を感じているし、モチベーションもある。私たちのシーズン後半がすばらしいものになると、私は信じているよ」

チーム運営について。「自分がすべきだと考えるやり方でバルサ号を率いている。ウワサとは距離を置いているし、憶測話を否定したりはしないよ。チームやクラブにとって最善であるよう努めている」

チーム内での対話。「私は全ての選手たちと話をしている。より頻繁に話をする選手は何人かいるにせよ、全員と話をしているんだ。それにチームのスタッフや会長、ゲート係のホセとも話をする。警備員の何人かとは話さないけどね、、なんてこれは冗談だよ」(※←クラブの警備が以前問題になったことを受けてのジョーク)

自らへの批判について。「あなたたちの言うことに私は影響を受けないよ。情報の大部分は操作をされたものか、故意によるものだからね。たくさんの批判があるけれど、私は44歳でたくさん白髪もある。人としての信条を失うことなく続けていくよ。私には両親と兄弟たちという最高の先生がいたからね」

クラブからの最後通牒について。「会長とはコミュニケーションを取り続けているけれど、それを言うつもりはない。最後通牒は一切受けてはいないよ。エルチェ戦にはいつもと変わらぬ自信を持ち、上手くいくと考えて臨んでいくさ」

スビサレッタ解任

先日スポーツディレクターを解任されたアンドニ・スビサレッタに関しては、ルイス・エンリケは言える範囲で率直にこうコメントしています。「悲しいニュースだ よ。私をクラブに連れてきたのが彼だというだけじゃなく、彼とはフィリアル(B)でも仕事をしていたからね。スビサレッタ、バレンティ、ナルシス・ジュリ アの3人はプロとしてレベルが高く、自分の仕事に忠実で正直な人たちだと思う。これからも私を支え続けていたことだろう。これはとても悲しいニュースだ よ。私としては凹んでいる

選手の心理状態が心配

エルチェ戦との前日会見ながら、完全に脇役となっていたこの試合。エルチェ、という単語が記者さんの口から出た時、おそらくはホッとしたであろうルイス・エンリケが強調したのはファンへのメッセージでした。「今日現在、私にはファンを称えることしか出来ない。全てのコンペティションで可能性があるこの状況は、私としては楽観的なものなんだ。ただ、この前の試合によって彼らが失望していることも理解はしている。エルチェとのイダ(第1レグ)では良い試合をしていきたい。そうでなければ、事はややこしくなりえるからね」

そして監督はこのゴタゴタしたチーム周辺の状況により、選手たちの状態を何よりも心配していると認めています。「エルチェはリーガでデリケートな状 況にあるので、フィリアルの選手を起用してくると思う。難しい試合になるだろう。よく知らない選手たちが多くいるので、どの選手がくるのかは気になるとこ ろだけれど、私が特に心配しているのは私の選手たちの状態なんだ。私たちが今いる状況は心地良いものではないからね」

そういう心配な状態でマドリーを撃破して勢いに乗るシメオネ軍団を相手に出来るのか、、なんて不安はちょっとばかりポケットにしまい、エルチェ戦で復調のきっかけを掴むことにまずは期待です!ファイト!

 

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