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欧州連覇への挑戦が始まる

チームは今日、ローマへと向け出発。

いよいよこの9月15日(火)より、欧州各地で2015/16シーズンのチャンピオンズリーグが開幕します。FCバルセロナの初戦は明日ローマのエスタディオ・オリンピコで行われますASローマ戦。チャンピオンズが現行フォーマットとなってからはまだ誰も達成したことのない偉業、大会2連覇を目指す挑戦の始まりです。そしてこのローマ戦はまず間違いなく、リオネル・メッシにとってのチャンピオンズ出場100試合の記念ゲームとなりましょう。ここまでの99試合では実に77度もネットを揺らしているギガクラック。このローマでも得点を決め、センテナリオに自ら花を添えることを期待されますし、リーガに続いて欧州戦でも第二子マテオくんにゴールを捧げる姿が見れることを楽しみにするクレであります。

ジェラール・ピケ、ひと月ぶりの出場へ

アトレティコ・マドリー戦の翌日(日曜日)を休日とし、リフレッシュしたルーチョチームは昨日月曜、このASローマ戦へと向けた準備をスタートさせました。クラブ発表によると、セッションにはトップチームの出場可能な全選手と、バルサBのホセ・スアレス(ポルテーロ)、フベニールAのカルラス・アレニャ(セントロカンピスタ)が参加。公式動画を見ると、ダニ・アルベスドグラスも元気にロンドに参加しているので、そのあたりの簡単な説明くらいあれば好いのに、と思いますが、最近はどうも不親切です。

アルベスドグラスの回復は順調のようですし、おそらくは近いうちに医療部からの出場許可が下りると見られます。右ラテラルの相次ぐ負傷に見舞われていたルーチョチームですから、二人の復帰は良い報せ。しかしながら現在はセルジ・ロベルトが右ラテラルを良いレベルで務めてますので、ルイス・エンリケにとっては喜ばしくも悩ましい状況といえそうです。ラテラルたちにとっては、まさかの新ライバル出現…でもそれはまた少し先のお話。

トレーニング終了後、ルイス・エンリケが発表したローマ遠征招集メンバー20名における最大のニュースは、やはりジェラール・ピケでしょう。8月17日のスーペルコパ第二戦(対アスレティック)で副審に暴言を言ったことで、ベラスコ・カルバリョ主審に赤いカードを提示され、リーガでは4試合の出場停止となっていたセントラル。バルセロナではそれから約1ヶ月ぶりとなる、待ってましたの出場機会です。さぞウズウズしてるでしょうから、存分に暴れてくだされ。

ホセ・スアレスとカルラス・アレニャ

ローマ戦の招集メンバーで、もうひとりニュースとなるのは、フィリアル(Bチーム)からリスト入りしたホセ・アウレリオ・スアレスです。ルイス・エンリケはチャンピオンズの敵地戦には毎回、3人のポルテーロを帯同させています。これはポルテーロ2人で遠征に出ていて、もしそのうちの1人にアクシデントがあった場合、控えのポルテーロがいなくなるという事態を避けるための危機管理ですが、クラウディオ・ブラボの負傷を受けてバルサ監督が選んだのがホセ・スアレス。それのどこがニュースかといえば、ホセ・スアレスは今季ここまでバルサBでの出場がまだないからです(SPORT)。

フィリアル監督のジェラール・ロペスはここまでのセグンダBでの4試合で、アドリアン・オルトラをポルテーロとして起用しています。つまりホセ・スアレスはジェラールにとっては控え門番。けれどもルイス・エンリケはスアレスの方を好んでいて、プレシーズンのUSAツアーにも彼を帯同させています。このあたり、好みが出ていて興味深いです。

あとは招集メンバーには入りませんでしたが、火曜日のトレーニングに呼ばれたフベニールAのカルラス・アレニャ(17)も話題となっています。アレニャはバルサが大きな期待を寄せている若者の一人で、ポジションは中盤。ガブリ率いるフベニール所属ながら、バルサBのトレーニングにも度々呼ばれています。バルサBではすでにセグンダ第2節でデビュー済み。巧みな左足を持ち、またかなりのくせ毛であることからマラドーナと彼を比較する声もあるようですが、本人はリバルドが好きだったみたいです。これがトップチームのトレーニング初招集ですから、まだ上るべき階段は多いですが、夢に向けてまた一歩前進したのは彼にとってもクラブにとっても大きい。数年後のお楽しみ選手として、覚えておくことにしましょう。カルラス・アレニャです。

5つめのビッグイヤーを目指す3選手

ルーチョバルサは今季、まだ誰も実現したことのないチャンピオンズリーグ2連覇を目指して戦っていくわけですが、個人レベルにおいても、ミラノでの栄冠はビッグチャレンジとなっています。その超モチベーション選手というのが、レオ・メッシアンドレス・イニエスタ、そしてジェラール・ピケの3人。彼ら3人がもしあと1回チャンピオンズのタイトルを獲得すれば、欧州王者通算5回となり、ディ・ステファノを始めとする50年代後半(1956年からチャンピオンズカップ5連覇)のマドリー選手たち数名や、ミランのパオロ・マルディーニコスタクルタ(1989、1990、1994、2003、2007)と並ぶのだそうです(最高記録は同じくマドリディスタのパコ・ヘントが持つ6回)。

さらにドン・イニエスタはミラノ決勝でプレーをすれば、5度目のチャンピオンズ決勝出場を達成。レオ・メッシは2006年のパリ決勝を怪我で欠場しており、ジェラール・ピケもマンチェスター・ユナイテッド選手としてのモスクワ決勝には出場していません。よって、これはカピタンにのみ許される栄光となります。

ただし、そういった偉業達成もまずは最初の一歩から。前人未到の頂き制覇への挑戦は、明日のASローマ戦に勝って良いスタートを切り、グループステージの首位通過を目指していくところから始まります。ルディ・ガルシア監督率いるローマはイタリアでも異色の攻撃的チームだそうですから、面白い試合になりそうで楽しみ。アトレティコ・マドリー戦も良い出来でしたし、あの調子でいきましょう。そしてオリンピコは久々の再開となるルイス・エンリケに、どんなリアクションをしますでしょうか。

 

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