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クラシコまであと2日のチーム情報/マティエウは今季絶望か

チームはマドリー戦を心待ちにし、士気上々と。

ヨハン・クライフ逝去のニュースでいっぱいとなったこの一週間でしたが、そうこうしている内に各国代表戦も終了し、カンプノウへとレアル・マドリーを迎える大一番まであと2日と迫りました。マドリーとの勝点差は現在10ポイントもあり、優勝争いへの影響は大きくない状況ですが、そこはエル・クラシコ。勝敗を気にせず緩くいくなんてことはあり得ませんし、全力で永遠のライバルを倒し、続くチャンピオンズ・アトレティコ戦へと弾みを付けていく大きなチャンスです。残念な知らせとしては代表戦でジェレミー・マティエウがヒザを痛めて今季にアディオスとなっています。

半月板を傷めたマティエウ、手術室へ

全員怪我なく代表戦から帰ってこいよ、とのルイス・エンリケの願いは、残念ながら全ては叶いませんでした。今回FIFAウイルスにやられてしまったのは、火曜日のロシアとの親善試合で右ヒザを痛めたジェレミー・マティエウです。ムッシュにとっては1年半ぶりのフランス代表でしたが、後半から途中出場すると、わずか8分で負傷の不運。バルセロナに戻っての精密検査の結果、内側半月板の損傷が確認され、週末のマドリー戦だけでなく、シーズン中の復帰も困難な状態と判明しました。

クラブ発表によりますと、マティエウは本日木曜(31日)に右ヒザの手術を受けます。執刀するのはお馴染みのラモン・クガット医師と、リカルド・プルーナ医師。手術終了後にクラブから追加情報が発表されるとのことで、現時点では復帰時期に関しては明らかにされていません。

回復にかかる期間は、マティエウの負傷が内側半月板だけなのか、それとも靭帯にも被害が及んでいるのか、によって変わってきます。SPORT紙によりますと、そのあたりは実際に患部を見てみないと分からないらしく、半月板だけの場合は縫合して全治2ヶ月。もし靭帯も影響を受けていたら半年コースとなります。

手術内容に関しては、回復期間の短縮のため、マティエウは半月板の切除を選ぶつもりではないか、との報道もあります(RAC1)。半月板は関節のクッションゆえ、切除することで将来の二次的関節障害を招くリスクがあるのですが、こちらならおそらく1ヶ月ほどで復帰できると。母国開催のユーロコパ出場(32歳のムッシュにとってはラストチャンス)を優先するなら、そちらを選ぶかもしれないようです。

左セントラルと左ラテラルをこなせることで、ルーチョが“デフェンサ最初の交代カード”として重用しているマティエウ。パフォーマンスは不安定で当たり外れが激しいですが、ポリバレントな選手だけに、彼の離脱はチーム運営上の大きな痛手となります。マティエウは2016年に入ってから、バルサの20試合で12試合に出場(うち先発フル出場は9)。ローテーションの重要なピースとなってきました。

一方で出番の限られているマルク・バルトラにとっては、チャンスとなるかもしれない。ただ、利き足が同じベルマーレンが有利かもしれません。

疲労少なめとなった代表戦ウィーク

土曜日のレアル・マドリー戦、そして来週火曜日のアトレティコ・マドリー戦へと臨むFCバルセロナのチーム状態としましては、FIFAウイルスの影響はとりあえずジェレミー・マティエウだけで済んだようです。今回の代表戦ウィークでは、招集を免除された選手、1試合だけで帰宅した選手が複数いたため、通常のケースに比べて疲労は幾分少なめとなっています。

代表招集を免除されたケースとしては、アンドレス・イニエスタセルヒオ・ブスケツイバン・ラキティッチが該当します。ブスケツラキティッチは一度は代表合宿に合流しましたが、フィジカルが万全ではないとの理由で許可を得て帰宅。最近のバルサ公式動画を見ると、3人とも問題なくトレーニングに参加しているようですし、無事大一番に間に合いそうです。

疲労度が大きくなる南米組では、カード累積の影響でネイマールクラウディオ・ブラボが1試合出場のみで早々とバルセロナへと戻りました。マスチェラーノは1試合目が出場停止だったので、90分の出場のみ。ジョルディ・アルバも1試合目は12分だけのプレーでした(2試合目はフル出場)。フル代表デビューを飾ったセルジ・ロベルトも、59分間の出場に止まっています。

逆に2試合をフル出場したのはレオ・メッシルイス・スアレスダニ・アルベスアルダ・トゥランの4人。南米組が3人いますので疲労回復が少々心配ですが、体力モンスターの人たちですから大丈夫だと期待したいです。欧州代表が親善試合だったため、全体としては通常より疲労少なめの代表戦ウィークといえます。

参考までにレアル・マドリーでは、、招集されたメンバーはバルサ(16人)より少ない12人で、出場時間の総合計もバルサより213分少なくなっていますが、バラン、ペペ、クロース、ハメス、ナバスが180分出場し、クリスティアノモドリッチも各130分、158分プレー。招集免除はベンゼマ、ベイル、マルセロ、カルバハルの4人でした。

選手たちの気合はMAX

そしてクラシコを前にしたバルサ選手たちの精神状態については、外野ファンの緊張感が少々緩み気味なのに対して、現場は気合十分であると31日のSPORT紙が伝えています。こういう記事が出るということは、地元ファンもふんわりしているのでしょう。

同紙が強調しているのは、選手たちがこのクラシコを数週間前から非常に心待ちにしていて、試合が目前に迫った今、“まるでモーターバイクのように”興奮しているという点です。曰く、選手たちはこのクラシコでの勝利を一つのタイトルのように位置付けており、タイトルを渇望する彼らはシーズン終盤の重要なチャレンジとして、決勝戦のようにこの試合に挑む。そんな闘志満々のルーチョチームを想像すると、ファンが抱く敗北の予感はさらにちっちゃくなっていきます。油断ではなく、チームへの信頼という意味で。

ルイス・エンリケはこのマドリー戦に、いつもどおりの準備で臨む、とSPORT紙はいいます。彼が選手たちに求めるのは、フレッシュな状態で試合を迎えることだけと。そのためにルーチョは昨日、スペイン代表選手たち(ピケバルトラロベルトアルバムニール)に休みを与えています。本日合流の南米組メッシスアレスマスチェラーノアルベスは体調などを見て、メニューを決める模様です。

3日後により重要な一戦、カンプノウにアトレティコを迎えてのチャンピオンズ準々決勝第一戦があることから、バルサは勝敗の影響が少ないマドリー戦で主力を温存するべきでは、との議論もありますが、ルイス・エンリケがそんな起用をすることはないでしょう。全力フルメンバーでマドリーを撃破し、勝利をヨハン・クライフに捧げる。ここでの残念な試合はバルセロニズモの求めるところではありませんし、このチームが期待を裏切ることはないとファンは強く信頼しています。

 

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