信じるのは勝利ボーナスではなく、選手の勝つことへの誇りだとデランテロ。
グラナダとのリーガ最終節へと向け12日(木)、バルサ選手代表ルイス・スアレスによる前々日会見が行われました。今週はグラナダのモチベーションを上げるための“札束入りアタッシュケース”を巡っての憶測話がメディアを賑わせていましたので、デランテロに対してもそれに関する質問がなされたわけですが、それに対してスアレスは「僕はアタッシュケースのことは信じちゃいないよ。僕が信じてるのはグラナダ選手の勝利への誇り、僕らの優勝への誇りなんだ。選手はお金ではなく誇りのために勝ちにいくものさ」と満点回答。「どのチームにも各自のボーナスがあって、やるべきことを知っているよ」と述べています。
その点において、バルサが為すべきことはグラナダに走り負けないことです。「選手の誇り、それは自分が着ているユニフォームのために全てを出し尽くすこと。グラナダはそうしてくるだろうし、僕らもまたチームが勝つためにやれることを全部やっていくよ。僕ら以上にコミットメントして、野心的になるのは不可能だ」
勝利のカギは、精神的な強さと守備
試合に勝つためには、「精神的に強くないといけないし、優勝が自分たち次第であることを自覚していなければならない。僕らには試合に勝つための時間が93-94分あるわけで、そこで勝つ力がなければならないんだ。でも苦しくなる時間帯もあるだろうね。ビジターとしてプレーする時は尚更だよ」と強調するルイス・スアレス。重要なのは相手に得点を許さないことです。
「こちらとしては失点をゼロにするのがすごく重要になるね。相手陣内で自分たちが違いを作れることは分かっている。ここ4試合はちょっとパンチ力がないなという感じがしたけど、守備面では改善されたと思うよ」
「僕らは39試合連続無敗できて、その後は悪い流れにも見舞われた。その理由はよく分からないんだけれど、それからリアソールで勝利した時に、自分たちが変わってなかったと気付いたんだ。自分たちが以前と同じチームだったってね。僕らは団結していた」
「芝生は言い訳にはならないけど、去年は芝を長くして乾かしたことで、グラナダ自身が得点に苦労する被害を受けたわけだからね。彼らはそれに気付く必要があるし、同じエラーは繰り返されないと期待してるよ」
優勝してこそ得点王に意味がある
ルイス・スアレスはここ4試合で11ゴールと絶好調。クリスティアノ・ロナウドを豪快に抜き(4点差)、ピチーチとボタ・デ・オロ獲得が目前に迫っています。よってこの会見では彼自身に関する質問も多数。以下はそれらに対する9番のコメントです。
「チームメイトたちの配慮には感謝してるよ。レオだけじゃなく、ネイマールやアンドレスにもね。チームメイトのほとんどは、何を約束しなくても僕の位置を探し、得点のチャンスを僕にくれた。これはチームが団結していることの表れだよね。でもチームがカンペオンになれなければ、僕がピチーチであってもなんの価値もないよ」
「チームを手助けしていることに満足してるけれど、優勝できなければ同じなんだ。僕はリバポーでそれを経験している。僕らはタイトルまであと一歩に迫ったけれど、僕が得点王になったことは役に立たなかった」
「個人がいつベストな瞬間か、口にするのは難しいよ。それによって不幸がもたらされるかもしれないわけで… 僕が望むのはチームを助けることさ。もしリーガ優勝すれば、僕のゴールは役立つ。優勝を逃せば、役に立たない」
「仕事が認められるのは誇らしいことだね。メッシよりもたくさん得点をあげているのは、奇妙な感じだよ。だって彼は誰よりも上にいる選手だからね」
「9番はチームを助けるためにいる。メッシは得点王になることよりも、リーガ優勝することの方を誇りに感じると僕は思う」
自分がいくらネットを揺らそうとも、チームタイトルへと結びつかなければ意味はないと何度も繰り返しているのが印象的です。リバポー時代は圧巻のパフォーマンスでゴールを量産しながら、残り2節まできてプレミア制覇を逃したスアレス。今回のバルサでは同じ経験は真っ平ごめんと燃えているでしょうし、ロス・カルメネスでも我らの9番、10番、11番、8番、4番、5番、3番、6番…以下略たちが全力プレーで優勝を決めてくれることでしょう。念願のタイトルまであと90数分、バモス!
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