5年契約、移籍金は1,600万ユーロ+αと。
FCバルセロナがサムエル・ウムティティの獲得を公式に発表した7月12日(火)午後、メディアが一斉に報じたのが、カタランクラブがPSGのフランス人 Lucas Digne を獲得目前だとするニュースでした。あとはクラブ間での最後の調整を残すのみとのことですから、この夏の優先補強ポイントとされていたジョルディ・アルバの競争相手 兼ローテーション役となる左ラテラルは、どうやらこれで決まりでしょう。バルサはこの13日のうちにもDigne獲得を発表するだろうと見られています。
アルバに競争と休養を提供
Lucas Digne。オランダ人ほどではないですが、フランス人の名前の読み方もなかなかに曲者でして、カタルーニャ風にLucas Digneを読めばおそらく、ルーカス・ディグナ。こちらではその結論を先送りし、とりあえずDigneと表記したいと思います(入団プレゼンテーションにてディニャと判明)。
それはさておき、、ルーチョチームは左ラテラルの絶対的レギュラーであるジョルディ・アルバに、競争と休養をもたらすことの出来る選手を求めていました。弾丸アルバも3月で27歳となり、昨シーズンは疲れが溜まっていると思うような状況もちらほら。ローテーション役にはジェレミー・マティエウがいますが、32歳でヒザの半月板を手術した彼を走り回らせるのは怪我のリスクが高く、若くて活きの良いラテラルの確保が急務でした。
そこでDigneに白羽の矢が立ったのですが、SPORT紙によると彼が選ばれた理由は第一に、値段がまだ控え選手に出せる範囲だったこと(安くはない)、そして第二にPSGも選手も移籍に前向きだったこと。もちろん攻撃的で走力のある優秀な選手というのは大前提としてあり、最終候補として残っていた3選手(SPORT曰くケルンのエクトル、アトレティコのテオ・エルナンデス)のなかで一番条件を満たしたのがDigneだそうです。
22歳のベンチ充実要員
契約期間は5年になるだろうと見られ、移籍金は2015/16シーズンにローマにレンタルされていた際に、買取オプションに設定されていた1,600万ユーロが基準だろうとのこと。PSGは2,000万ユーロを求めているそうで、落としどころは固定額1,600万+成績に応じた変動額400万ユーロあたりでしょうか。PSGは2年前に彼を1,500万ユーロで獲得しています。
このDigneの件が事実であれば、バルサはデニス・スアレス、サムエル・ウムティティに続いて22歳の選手を3人獲得したことになります。共通していることは、レギュラーを獲るには早いけれど、ベンチを充実させ競争を起こしてくれそうな若手を高すぎない値段で獲っていること。中ランクの選手が不足し、試合途中に動けなかった昨季の反省が窺えます。その流れでいくと、第4のデランテロも22歳のルシアーノ・ビエット?
しかしです、SPORT紙の編集長も憂えているのですが、そんな中ランクの選手の供給源となるべきはラ・マシアではないのかという話。“フェルナンド・ナバーロ”が今のフィリアルにいないことはやはり大いに問題でしょう。マルク・バルトラが出て行ったことも含め、これはいけない。イニエスタやブスケツらが残っている今のうちにラ・マシアから選手を出さなければ、アイデンティティが薄れてしまいそうで怖いです。
コメント