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アルベス「歴史的逆転をする時」

 

解決策の一つは、激しさを取り戻すことだとラテラル。

火曜日のミラン戦を控え、土曜日のデポルティーボ戦では主力をごそっと休ませながらも、最低限の目標である完封勝利を成したFCバルセロナ。そのなかでアレクシス、プジョルと並び目立っていたのがダニ・アルベスでありました。攻撃時には右サイドで起点となり、サンチェスの先制ゴールをアシスト。地元での試合終了後に放送されるバルサTVの番組 El Marcador にゲスト出演したダニは、ミランとのチャンピオンズ8強進出を賭けた戦いへと向けた意気込みをこう語っています。「怖れることなく、逆転を目指して立ち向かっていく」

 

リスクを冒さなければ、勝利することはない

白い半袖シャツに黒いベスト、斜めストライプのネクタイ、そして黒縁メガネと、いつものようにオシャレさんな井出達で番組のスタジオへと現れたダニ・アルベス。彼はまず、この日のデポル戦の目標は良好な感覚を取り戻すことだったと語っています。

「僕らにとって多くの懸かったミランとの試合に、良い感覚を持って臨むために勝つことが今日の目的だったんだ。でもこもフットボルの試合でしかないわけだから、あまり神経質になりすぎることなく、楽しまなきゃね。そして怖がってもいけない。リスクを冒さなければ、勝つことはないから。トーナメント戦で興奮しすぎることにおいて、僕らはすでに悪い手本を手にしてる。マドリーとのコパがそうで、僕らは上手くやれなかった。あれから教訓を得なければいけないんだ」

13試合続いた失点をゼロにしたことが、この試合の収穫の一つです。「ゴールを許さなかったことは、僕らに自信を与えてくれる。このところは無失点に抑えられない時期が続いていて、このチームの守備には疑問が持たれていた。この勝利によって、僕らはフィーリングを取り戻したよ」

勝利のフィーリングと共に、集中力が火曜日のカギです。「ミランとの試合では、メンタルの消耗がすごく重要になりえるね。身体と心と頭を、すっきりさせて臨まないといけない。ただ試合の重要さは分かっているけれど、キックオフするのは火曜日の20時45分。その瞬間に集中力を合わせる必要があるんだ。フットボルで重要なのは、ユニフォームを身に付けた時にMAXでいるために、それまではスイッチを入れないこと。それが僕の学んだことだよ」

ミランとの決戦では、スタジアムの雰囲気もまた大きな要素となります。「カンプノウの観客は、チームのリアクションが前向きだと沸くし、後ろ向きだといつも静まってしまう。ファンとつながらなければならないのは、僕らさ。僕らが最後まで戦うんだという姿勢を示し、ファンとのつながりを作り出さなければならないんだ」

 

フォームは上昇中

どうも重そうに見える選手たちの動きですが、チームのフィジカルはどうなのでしょう。「僕のフィジカルは復調しているよ。一番大事なのはそこなんだ。だってテクニック面では、ここのチームメイトたちとならプレーするのはすごく簡単だからね。この一週間は僕らにとっては長いものだったし、フィジカルをみっちり鍛えることが出来たんだ。僕らは最高レベルへと戻っていってるところ。これからラストに向け上がっていくことだろう」

今季のダニは、怪我に苦しみました。「キャリア全部の怪我が、今シーズンにやってきた感じがするね。でも僕の中の自信は、決して失われることはないんだ。それに怪我もまたこの仕事の一部さ。怪我をした時、人は僕に疑問を抱いていたけれど、僕は自分の仕事をいつも信じていたし、絶対上手くいくと疑わなかった。僕がレベルを取り戻していく中で、チーム状態は良いとはいえなかった。そして負けるとリアクションはネガティブなものになるんだ。でもフットボルでは、仕事に対して褒美は必ず訪れるものだよ」

 

ネガティブな話題に引き込まれないこと

以下は各テーマへのダニ・アルベスのコメントたちです。

■ロウラへの疑問
「もし僕らが勝っていれば、全ては平穏な状況となり、ジョルディは最高だと言われてたろう。でも負けると誰かを名指ししなければいけない。結果次第なんだ。でも僕らはそういうことに対して、ワクチンを済ませてあるからね。ティトの重要性を僕らはみんな知っているけれど、ボスがいないのであれば、チームの良いところを見なければならない。負けも批判もスポーツの一部。それもあってこそスポーツは素晴らしいんだ」

■改善ポイント
「過去数年間、プレッシングの際の激しさを僕らは称えられてきた。ボールを取り戻す時の激しさが、僕らは少し失っていたんだ。僕らはまた、プレーのスピードを取り戻さなければいけない。ここ数試合での僕らは、動きがかなりスローだったよ。ベストのレベルであるためには、激しさを上げていく必要があるね

■批判について
「全てはメンタルなんだ。ネガティブなことばかりが話され始めた時は、それに毒されないことだよ。誰もがサイクルの終わりだと言い始めて、そのことを考え始めたら・・・。目を閉じ、耳をふさぎ、そういったネガティブな事柄に影響を受けないようにしなければならない」

■チャンピオンズとリーガと
「コンペティションにはそれぞれの面白みがある。リーガは優勝するのがより難しくて、ものすごく働かなければいけない。僕にとってはかなり大きな価値のあるコンペティションだよ。でもチャンピオンズは華々しさがあって、期待感を生むよね。だからみんなにとって、より重要なタイトルになってるんだ。獲得を目指して、僕らは全力を尽くさなければならない。自分たちがどこまで行けるのかを見るという挑戦を、フットボルは常に与えてくれる。このチームにはまだ歴史的な逆転の経験がないし、そのための瞬間がやってきたんだ

■ネイマール獲得について
「まるで僕がネイマールの父親みたいだよね。インタビューを受けるたびに、みんなが僕に彼のことを尋ねるんだ。まあ彼の人生だから、自分が何をすべきなのかは彼が知るさ。僕が心配すべきなのは、自分の子供たちのことだよ」

 

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