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イニエスタ「アトレティコとの試合は僕らの決勝戦」

土曜日の90分間にシーズンが集約されている、とドン。

チームが大きなチャレンジをする時、表に出てきて不安を感じているファンに対して安心メッセージを送るのもまたカピタンの仕事であります。なんだか んだあってリーガタイトル決定がアトレティコとの最終決戦に持ち込まれたその翌日、会見当番として報道陣の質問に答えていったのはアンドレス・イニエスタ でした。いつものように誠実に思いを語っていったドンがこの場で強調したのは、このシーズンの懸かった大一番に自分たちが「200%でいくので、ファンも また200%できてほしい」との願いでした。

勝ったチームが優勝に相応しい

さて今回のイニエスタ会見ですが、ちょっぴり長いものとなっていて、たくさんの言葉が送り出されています。まずは現地でも言われている、バルサがリーガ優勝に相応しいのか否かについてのドンの見解はこうです。「正当性に関する考え方はそれぞれだけど、どのチームよりも長くトップにいた僕らが優勝に相応しくないなんてどうして言えるだろう?もし優勝の可能性があるのなら、僕らがそれに相応しいからだよ。そして土曜日の試合で勝ったチームが、より優勝するに相応しいんだ。試合には1つとして同じものはなく、勝ちが意味するものによって重要性も異なってくる。今回は僕らがアトレティコを上回り、リーガを獲れることを期待しているよ

土曜日の試合は「現在の首位チームとの対決だから、僕らは是が非でも勝たなければならないし、もし物事が上手く運べば、僕らは勝つだろう。難しいことだけれどね。これまでの状況全てを踏まえれば、僕らはこのチャンスを得ることで良しとしていたはずだ」というイニエスタは、さらにこう続けています。

「僕らは第1節から戦い、その中で勝点を落としたり、失敗したりもしてきた。でも僕らはマドリーやアトレティコと同じように戦ってきたんだ。今僕らには勝てるチャンスがあるし、リーガ優勝のために全てを出して戦っていく。リー ガは1年を通しての努力の結果であり、最後の90分にそれが要約されている。カサで優勝を決めるためには、僕らは落ち着かなければならない。心配したり、 急いだりしてはいけない。最終節に地元で優勝を決められるチャンスは唯一のもの。このチームにとって、この緊張感ある状況は初めての経験だし、優勝できれ ばとんでもないだろうね。かつてないほどのお祝いになるよ

ファンもチームも200%で

そんなドキドキの試合に、チームは「200%で臨む」とドンは宣言します。「ここ最近の試合で物事が上手くいったかどうか以上に、土曜日の試合は僕らにとってのファイナルなんだ。僕らはこれまで、こんな状況に出会ったことはない。コンペティションの決勝戦のようなものだよ」

ファンはチームへの信頼を失くしていないとイニエスタは信じています。「僕らが大事なときに失敗をして、ゴール前で苦労しているのは確かだけれど、これまでにいつもそうだったように、彼らもまた200%の状態でスタジアムを訪れてくれることを僕は知っている。今年は容易いシーズンじゃなかったし、スポーツ外でいろんなことが起こった。もし僕がファンの立場だったら、同じように腹を立てていただろう。でも彼らが.望むのは自分たちのチームがカンペオンとなって日曜日を満喫すること。チームの元へと戻ってきてくれるよ」

先日マスチェラーノは、何人かの選手にとってはアトレティコ戦がバルサでのラストゲームになるとコメントしていました。それは自身の事を指している のでは?との憶測が流れているのですが、イニエスタは「残留しないという意味で言ったんじゃないと思う」との見解を示し、次のように言いました。「間接的 な形で試合に関わってくる事はいくつもあるわけで、それは追加のモチベーションにしないとね。去っていく選手たちと別れを告げるのに、リーガ優勝以上の方法はないよ

アトレティコに勝つには、ここぞの輝きが不可欠

ライバルであるアトレティコ・マドリーについて、イニエスタはこう言います。「彼らがどんな感情を持つのか、僕には分からない。今季、そしてここ数 年いい仕事をしてきた彼らにとって、これはリーガを獲れるまたとない機会だね。バルサやマドリーと戦うのはとても難しいけれど、彼らはスペクタクルなシー ズンを送ってきた。僕は彼らに脱帽してるんだ。でも僕らにとっても、このタイトルは非常に重要だからね。彼らも僕らも、最高に飢えているよ」

バルサを3ポイント差でリードするシメオネチームは、引き分けで十分です。「僕らは勝利しか価値を持たない。3つの結果のうち、僕らに役立つのは1つだけだ。これまでの経緯から考えると、ポゼッションは僕らだろうね。でも一番重要なのは他のところにある。決断する瞬間にスピードがあって光るプレーをして、ゴール前では違いを見せなければならないんだ。最後に決められるかどうかが重要になる

アトレティコとは今季すでに5回も対戦しています。「僕らはお互いを熟知しあっている。それらの試合はかなり拮抗していたし、ディティールが勝負を分けると僕は考えてるよ。ここぞの瞬間によりインスピレーションがあって、より輝いたチームが勝つ。 前回までは彼らがそうだったと思う。試合は拮抗した展開になるだろうし、彼らを上回るには苦労するだろう。でも僕らはどこで彼らにダメージを与えられる か、どこで優位さを生み出すか、どの選手で崩すかを知らなきゃならない。彼らに勝つためには、そういった瞬間を見つける必要があるんだ。アトレティコは守 備がとても良く、上手くカバーをし合っている。決めるポイントを見つけるためには、僕らはキレてなければいけない」

そして。「チャンピオンズ準決勝のカサでの試合を手本にするべきだと思う。あの試合が一番良い感覚を得られたからね」

ルイス・エンリケ、BBQ、マルティーノ

もしリーガ優勝できたなら、悪いシーズンと考えることは出来ない。でもそれは、来シーズンへと向けてしなければならないと考えていたこととは無関係だよ。すべきことは何も変わらないんだ」と考えるイニエスタ。その来季に関しては、ここ数日、ルイス・エンリケの名前を紙面で見ない日はありません。

「現時点で彼についての僕の意見は特にないよ。シーズンが終われば、クラブがすべきことをするさ。今はミスター(マルティーノ)に敬意を示し、目の前のことだけを考える時だと思う。タイトルの懸かった試合があと1つあるんだ。日曜日からはたくさんのことが語られていくだろう。でも今そういったことを話すのは正しくはないし、ポジティブでもないよ

先週はアサードに夕食会にトレーニング休日とピッチ外の話題が盛りだくさんで、それで大丈夫か?との意見もありました。「今週はそういう計画はない よ。勝つかどうかとは別にプランニングは行われているんだ。バーベキューの日は午前中にトレーニングをしたし、夕食会の日もそうだった。食事会では何も変 わらないよ。もしリーガ優勝できていれば、このおかげで勝ったと言うだろうし、失っていたらその逆だろう。僕らはすべきことに集中してる。選手のプロフェッショナル精神に疑いはないよ

マルティーノ監督については。「事実上準備の時間がないなかで来た彼にはすごい価値があるよ。要求されるものが多く、とても特殊なクラブに来て、彼や彼のスタッフが引き受けた挑戦は、決して簡単なものじゃない。お別れの意味じゃないけれど、彼らのため、彼らが苦しんだことのために、このリーガは勝ち取るに相応しいと思う。僕らはみんな同じ船に乗っているわけで、誰もがこのクラブを誇りに感じるために、優勝して祝いたいと願っているんだ」

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