チャビ「エル・タタはリーダー」

 

新監督は戦術面で多くをもたらしている、とピッチ上の監督。

2013年の夏はついに結婚もし、新監督に率いられたチームの準備も順調と、公私共に充実の幸せ生活を満喫中のチャビ・エルナンデス。今頃は週末へと迫ったリーガ開幕に、心を弾ませていることでしょう。かつてはテラッサの坊やと言われていた彼も、早いものでもう33歳となりました。今シーズンもふくらはぎやアキレス腱を気遣いながらの戦いとなっていくでしょうが、まだまだ若い衆には負けていられないと気合も十分。「自分の役割は変わっていないし、チームの中心となっていく」とモチベーションを燃やしています。

 

ティトを襲った二重の仕打ち

12日付のSPORT紙に、そんなチャビ・エルナンデスのインタビュー記事が掲載されました。プレシーズンも一段落したこの時期は各紙インタビューが花盛り。ぶっちゃけ、このチャビの分はスルーしようかとも思っていたのですが、将来のバルサ監督有力候補であるセントロカンピスタの説明にはやっぱり見ぬ振りできないものがありました。記者さんとの対話はまず7月の結婚式に始まり、続いてティト・ビラノバの退任へと移っています。チャビがこのニュースを知ったのは、セイシェルでの新婚旅行中。「スビとサンドロのWhatsAPPメッセージで知った」んだそうです(WhatsAPPはスマホの無料通話アプリ)。

「ティトもWhatsAPPでメッセージをくれたよ。彼とは数日前、WhatsAPPで話した。落ち着いてる感じだったね。今回の件は彼や家族、チームにとって辛い出来事だ。みんなを悲しませてる。その1つめの理由は彼が良い人間だからさ。彼は物事にいつも面と向かい、チームのために全力を尽くしてきた。そしてこれからチームを率いるぞという時に、この知らせが届いたのが余計にひどいよね。二重の仕打ちだよ。彼はやる気を燃やしていて、今年は戦術面で頑張りたいって僕らに言ってたんだ。僕らが今やっているプレッシングも、その時に話していたことさ。そのタイミングだったからひどい話だけれど、それが今の状況。人生は続くんだ」

チームに愛されたティトは強制退場となり、新たな指導者としてエル・タタがやってきました。

彼はリーダーだよ。チームを率いる能力があり、準備も出来ていて、経験も豊富だ。実際彼は僕らにたくさんのことを伝えてくれるよ。僕らは今、昨シーズンの終盤に幾つかの要因によって失われていた激しさとリズムを少し取り戻しているところ。彼とは気持ちよく仕事をできてるよ。それにティトのスタッフたちも全員残っているのも良いことだね。彼には主役になろうという考えはまったくない。彼はただ戦術プレーとか、幾つかのことを足しに来てるんだ。僕らはお互いに順応していってるところだよ」

 

何故プレッシングが機能しなくなったのか

外部のファンとして気になるのは昨シーズンに何故、バルサ最大の売りだったプレッシングが消えてなくなってしまったのかという点です。第二カピタンの見解はこうです。

「ミラン戦ではプレッシングが出来ていたし、効いてもいた。それがなくなった理由は、トレーニング不足だよ。ティトが2、3ヶ月チームを離れたことで、最終的にはプレッシングの練習がなくなったんだ。メンタルのスピードを鍛えるためのポジショニングやロンドはしていたけれど、おそらくは戦術練習が足りなかったんだろうね。僕らは最近、プレッシングをかなりやってるよ。この戦術練習が、僕らには多分欠けていたんだ。大事なのは哲学を維持し、誰がプレーをしようとも同じ哲学がそこにあること。その意味で今シーズンは良いモノになると思うよ。フィーリングはとても良いからね

ペップとビラノバのチームはセットプレーの際、ゾーンディフェンスを採用していました。それとは異なり、マルティーノ監督はマンマーク方式を取り入れているそうです。

3人から4人が人に付くだろうけど、ミックスしたマークになると思う。これまでは完全にゾーンで守っていて、各人に担当するゾーンがあった。それが今は相手に行く選手が3、4人いて、2人はそうじゃない形なんだ。例えばピケはフリーになっていて、僕はニアポスト前でその周辺をカバーする感じだね。セットプレーではマンマークするのがタタの好みさ。でもビクトル(バルデス)もそういう守り方を好んでるんだ。それによって飛び出していくスペースが多くなるだろうからね。チームは今、戦術プレーにもよく取り組んでる。そのうちに自動的に動けるようになってるだろう」

エル・タタが強調するのは、このチームのタイトルへの渇望です。「バルサでは勝たなければ価値はない。引き分けが続き始めると、何の役にも立たないんだ。勝ちにしか価値はないし、さらに良いプレーも求められる。だから僕はいつも、バルサは特に難しいクラブだって言うんだよ。他のチームでは勝つことで納得を得られるけれど、ここではそうはいかない。良いプレーをして、そして勝たなければいけない。だからバルサは余計に難しいし、入団する選手がひどい時間を過ごすことにもなりえるんだ。だからこそ、ここにはバルサの遺伝子がある。カンテラの遺伝子がね。これは勝者の遺伝子。周りを勝利へと導いていく遺伝子なんだ

 

ネイマールはプレッシャーなくプレーする

そして話題は最近のブームであるネイマールへと移っていきます。チャビによれば、ネイもまたフリーキックのキッカーに名乗りを上げてくるだろうとのこと。アレクシス、メッシ、アルベスほか希望者全員にチャンスはあるだろうし、「そこは各人の自信次第」なんだそうです。去年までは遠慮していたふうなサンチェスが、今季はアピールしてくるかが密かに楽しみ。

ネイマールにはブラジル人らしい空気感があります。どこへ行っても笑顔。いつもダニとふざけている感じ。そんな彼らにはあって、他の選手にはないものを訊ねられたチャビは、こんな感じで答えています。「なんといっても、フットボルをプレーすることへの喜びだね。彼らはプレッシャーがないんだ。ネイマールは勇敢なヤツだよ。ピッチを広く使うのがとても上手いし、守備を崩し、ゴールを決める能力もある。連係も良いね。違いを生み出せるものすごい選手だ。このチームで彼が上手くいくことを僕は確信してる」

チャビはコンフェデ杯でネイマールと対戦しました。「彼はすごく良い選手だし、スペースがあれば更に良くなるね。1対1においては、世界のトップの1人だと思う。決勝戦が終わってからはおめでとう、勝利を楽しんでって言った。あとはバルセロナで会おうぜって言ったね」

よく取り上げられているメッシとの関係については、「仲良くやってるし、僕らがあれこれ言う必要はない。ネイマールはレオとも他のチームメイトともとても上手くやってる」、「ずっとダニとくっついてるけれど、僕らも冗談を言ってるよ」とのこと。またネイの性格に関しては、チャビの説明はこうです。

「かなり内向的な性格だね。あまり口数は多くはないよ。でも今はまだここへ来たばかりだし、彼が若く、言葉もよく知らないのも事実だからね。彼は大西洋を渡って来たわけで、これまでずっと過ごしたクラブと同じようにはいかないよ。でも少しずつ、リラックスしてきてるんだ。僕らは彼に個性を失わず、ありのままの姿であってほしい。大事なのは謙虚さを持ち、バルサの哲学にフィットしていくことだよ」

 

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