チームの奮闘を称えたロウラ

 

全力プレーで歴史的偉業を成した選手たちを称賛。

パリ・サンジェルマンをカンプノウへと迎えてのチャンピオンズ準々決勝ブエルタは、ある程度の覚悟はしていましたが、しんどい試合となりました。大エースであるレオ・メッシがベンチスタートだったことに加え、ブスケツ、チャビら中盤の要が揃っていまひとつだったため、プレッシングが機能せず。容易に自陣へと侵入を許し、聖ビクトルの活躍がなければ、勝ち抜けは厳しくなっていたのは間違いありません。そして際立ちまくったメッシの存在感。彼がピッチにいるだけで相手は下がり、味方は活き活きとする。そりゃ依存もしちゃいますわいな。いずれにせよ、これにて6年連続のチャンピオンズ準決勝進出。文句なしの偉業です。

 

「このチームを誇りに思うべき」

課題はいろいろとありますが、6年連続のチャンピオンズ準決勝進出はすごいことであります。これまでにどんなチームも達成したことがないんだから、まさに偉業。それはつまり、この大会で4強に残ることの難しさを表しているわけで、ここまでたどり着くことでチームはいわゆる義務を果たしたといえるのです。目標はもちろんウェンブリー行き、そして優勝ですが、もし仮に次のステージで敗れたとしても、チームを責めることはできない。今から言い訳してるみたいですが、事実の確認ということで。ここから先は、いわばボーナス。無論、誰もがとてつもなく欲しがるボーナスです。

無事6シーズン連続でのチャンピオンズ準決勝行きを果たした後、カンプノウのプレスルームへと姿を見せたジョルディ・ロウラは、ホッとした様子でこう語っています。「これは非常に重要かつ、並外れた業績だよ。過去に例のないことが、その難しさを示している。人々は誇りに感じるべきだと私は思う。とはいえ、私たちの野心がここで止まることはない。私たちは準決勝も全力で戦い、決勝進出を目指していく。私たちはこのコンペティションで、再び優勝したいんだ

チャンピオンズもこの段階までくれば、楽に勝てることなどまずありません。「苦しむことなく準決勝へはたどり着けない。PSGは素晴らしい選手たちを擁した素晴らしいチームだった。けれども私たちには強い欲求と粘り強さがあった。選手たちはまた、彼らが特別であることを証明してくれたね」

 

メッシへの感謝

この夜、メッシはまたその絶大なる存在感を示しました。第二監督はまず、「彼の野心とハングリー精神には感謝をしなければならないね。彼はとてもコンペティティブな選手だし、彼が私たちのチームにいることをとても嬉しく思う。不世出の選手だよ」と、クラックの頑張りに謝意を表し、同点後にしばしピッチを歩いていたことで疑われる怪我の再発については、「試合後は、姿は見ていないんだ。彼はドーピングの検査に行ってるからね。プレーしたことで問題は発生していないと思う。同点ゴールの後、メッシはプレーを調整をしていた。彼は調整の仕方をとてもよく知っている」、としています。

そして。「彼がずば抜けた選手なのは紛れもない事実だ。彼がピッチに出たことで空気が変わったように見えたね。レオが相手にどのような影響を与えたのか、私には分からない。ただ彼は並外れた選手だし、彼がピッチに立つことで、チームのレベルが少し上がるんだ」

レオのゲーム出場に関しては、事前に決まっていたそうです。「その可能性は考慮していた。彼が一定期間ならプレーできることは分かっていたし、もし結果が好ましくなければ、レオが出るという話になっていた。世界最高の選手がいなければ、それは明らかに感じられるけれど、他の選手たちも高いレベルでプレーをしていたよ… メッシ抜きで私たちが勝ち抜いていたかどうか?分からない。それは仮定の話だ。ただ選手たちは全員、ピッチで全力を出してプレーしていた。とても困難で難しい試合だった」

 

PSGと選手たちへの賛辞

ロウラはまた、アンチェロッティ率いるPSGのパフォーマンスをこう称えました。「物事が機能しないことは、いつだってあるものだ。けれども私たちが良くなかったのは、相手が良かったからでもある。PSGは素晴らしい試合をしていたよ。彼らは前線から圧力を掛け、ポゼッションもまた長かった。おそらくは幾つかの局面において、私たちは通常よりも多くボールを失っていたし、私たちにいつものキレがなかったのは、PSGが良かったからだと私は思う」

チームの動きが重そうだったことに関しては、「改善すべき事柄は常に存在するし、この結果を少し楽しんだ後、選手たちのフィジカルを回復させていきたい」と述べた第二監督。怪我明けのアドリアーノにも無理をしてもらい、結果彼はまた途中交代することになりました。「デフェンサに問題が積み重ならないことを望んでいるけれど、こういう状況だ。アドリアーノはふくらはぎに少しトラブルがあったけれど、特に問題はないだろう」

そうして急きょセントラルを務めたバルトラについては、ロウラは「バルトラの長所はその勇敢さにあるんだ。彼はスピードがあって、空中戦にも強い。チームをとても助けてくれたよ」と評価しています。

もうひとり、この試合の主役だったのはビクトル・バルデスです。「非常にハイレベルだったよ。彼はまた、とりわけセットプレーにおいてチームに自信と強さをもたらしてくれた。並外れたパフォーマンスを見せた彼を、称えなければね」

 

この会見でジョルディ・ロウラが称えているように、カルロ・アンチェロッティがただ守ってカウンターに賭けるのではなく、攻撃的に出ることによってバルサの良さを消したことが、ティトチームには意外だったのでしょう。前日会見で第二監督は、「PSGは私たちに主導権を譲ってくるだろう」と語っていました。それがふたを開けてみれば、パリチームはラインを高く設定し、バルサに前線から圧力を掛けてきた。カンプノウでそういうプランニングを採るチームはごく珍しいことで、その勇敢さには賛辞を送らなければなりません。メッシ不在に賭けたのだと思うのですが、イダでのベッカム起用といい、さすがは策士アンチェロッティ。

そして今回はバルサの中盤がダメだったことで、PSGの策はヒットしました。チャビ、ブスケツ、イニエスタの距離感がいつになく悪く、アルベスとの関係もいまいち。あれだけ簡単にボールを失い、かつバルサの命綱である中盤でのコントロールが利かなければ、そりゃあ苦しいことになります。特にどうしちゃったの?という出来だったのはブスケツ。セスクも急ぎすぎていましたし、チーム全体としてメッシ不在で気負ってしまったか。幸い準決勝へと勝ち進めたことで、バルサにはもう一度、晴れ舞台で世間を唸らせるチャンスを手にしました。ウェンブリーまで、あとわずかに2試合。カンプノウでの今季ヨーロッパ最終戦では、どうか見違えるプレーを。

 

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