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信念の問題

このチームを信じたい。

アノエタでのショッキングな敗北から3日とちょっとが経過し、どんよりと曇っていた気分も少々マシになってきた感じがします。日・月曜と休日だったことで、選手たちも気を取り直し、リーガ首位奪還に向けて闘志を燃やしていることでしょう。勿体ない勝点の落とし方を繰り返していることで悲観的になりがちですが、首位とはまだ1ゲーム差であり、かつ現在のポイントはトリプレッテの年の同時期と変わらない。要するに気の持ちよう、信念の問題であると自分にも言い聞かせつつ、最後に笑えると信じて応援あるのみです。

責任を引き受けた監督

今回の一件で重要なのは、ダメダメだったラ・レアル戦の責任のほぼ全てをヘラルド・マルティーノ監督が引き受けていることです。試合終了後の記者会見ではプランニングが拙かったことや、試合を読めてもいなかったことも認めたミスター。采配エラーが黒星の主要因だったのは紛れもない事実なんですが、監督が火の粉を粗方かぶってくれたことは、選手たちとしては思うところもあるでしょう。そのボスの姿勢は勇敢なものであり誠実でもあったと、ロッカールームでは評価されているとのことです。

MD以前からタタさんには厳しめのSPORT紙は26日、“もしマルティーノが続投しなかった場合のキャスティング”として監督候補の名前を挙げていますが、3冠の可能性が残されている現段階でのそういった姿勢には共感は出来ない。“すべてのタイトルはまだ獲得可能であり、テクニコは何が失敗だったか分かっている”、とするMUNDO DEPORTIVO(MD)紙の考えに賛同します。信じたい、というのがより正確でしょうか。

火曜日にスパイダーマンの新作発表会に出席したアンドレス・イニエスタは、「僕らは監督を疑っていない。彼と心中する」と言い切っています。地元ファンには「心中なんてイヤだ!」との声もあるようですが^^;、これから3月に入ろうとする今、タタが教訓から学んだと信じて応援するしかないわけで。そしてアノエタの試合に関しては(メディアからの)大きな批判を免除された選手たちが、これからの残り試合で気合の入ったプレーを見せてくれることに期待です。

(右の画像は25日のMD紙の表紙。試合開始前、ピッチを触って十字を切っているタタ・マルティーノ)

クラックたちに求められるポイント

ローテーションの有無に関わらず、サン・セバスチャンでのような惨めなゲームを繰り返さないためには選手たちの頑張りは不可欠となります。監督のプランが的を外れていたとしても、レアル・ソシエダに激しさで負けていたことは事実であり、走らなかったことでバルサ選手たちのイメージは悪化している。今こそクラックたちが気を吐くべき時ですし、中心選手たちがチームを引っ張るべき時・・・ということでMD紙はフゴネスたちに求められるものを次のように挙げています。

レオ・メッシ
幸いなことにバルサは、自分たち次第で3冠が可能な状況にある。その実現のために求められるのが、クラックたちのベストな活躍です。その先頭に立つのがメッシ。怪我から復帰後は良いプレーをしているものの、更なる改善の余地があるのも事実です。ボールを持たない時のプレッシングほか、チームが彼を必要とする時の貢献にも期待。

アンドレス・イニエスタ
アノエタではチャビやセスクらの不在が影響し、イニエスタもまた輝きを放てませんでした。ただ、ここ最近のドンはパフォーマンスが向上中。エティハドではチームにダイナミズムを与え、ボールを円滑に動かす上で大きく貢献していました。しかしイニエスタにはより多くを求めてしまうもの。たとえば36試合でわずか1ゴールの得点力は、改善可能なポイントです。

チャビ・エルナンデス
ボールを支配することで試合をコントロールして結果を残したコパのラ・レアル戦、チャンピオンズのシティ戦は、チャビを第一とする“ボール野郎”たちの存在があってこそです。マルティーノによって出番を調整されているチャビですが、ここから終盤は彼にももう少し多くを求めたいところ。これまで、ポゼッションは攻撃よりも守備的な手段として効果をあげてきました。チャビにはもっとエリアへの飛び出しが必要。リーガでの2ゴールはちょっと物足りない数字です。

セスク・ファブレガス
13ゴール15アシストの数字は非難できるものではなく、ボールがない時の動きを改善しようとする意思は称賛できるものです。しかしセスクにはもっと重要な課題がある。それは大一番で真の主役となることです。マルティーノは彼を大一番で先発起用している。あとは彼がそういった試合を決める活躍をしなければいけません。

 

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