クラブとしてめでたいニュースです。フットボルチームよりも一足早く、フットサルチームが国王杯優勝!バルサ・アルスポルトはこれでコパ2連覇となり、2011年以降は7つのタイトルうちの6つを獲得したというすばらしさです。バルサ公式サイトによると、フットボルを除くクラブのプロスポーツチーム(バスケットボール、ハンドボール、ローラーホッケー、フットサル)がこれまでに獲得したタイトル数は合計300!総合スポーツクラブであるバルサのすごさを表す数字です。
◇工事などなど
MUNDO DEPORTIVO(MD)紙が”コパ決勝を断る理由にしていたベルナベウの工事だけれども、すでにこんなゴージャスなトイレを改修する必要があるんか?直後にOB戦をするくせに!”と言えば、AS紙が”本当に工事はあるし、観客席も14,000席を取り替えるのだ!便器も交換する!”と、ある意味オモシロイケンカを繰り広げている今日この頃。FCバルセロナでは近々ある工事が開始されると、理事会スポークスマンのトニ・フレイシャが記者会見で発表しています。
フレイシャは先立って行われた理事会の会議において、いくつかの重要な結論が下されたのだと説明しました。そこで決まったのは●ソシオ向けの新たなるオフィスの建設、●シウター・エスポルティーバ内にカンテラ用の新しい体育館の建設、●パラウ・ブラウグラナの改修、などなど。私たち極東在住のファンに一番関係があるとするなら、それによってメガストアが拡張されるということでしょうか。
カンプノウの敷地内には、かつてピカデロ・ジョッキークラブという総合スポーツクラブが使用していた施設があるそうです。1950年代にバスケで名を馳せたクラブだったのが70年代になって衰退し、FCバルセロナがその土地・施設を取得。シウター・エスポルティーバに昨日が移転するまで、下部カテゴリや他のスポーツセクション用に用いられていました。場所は14番ゲート横の前売り券売り場の隣りあたりです。
そちらへ近代的なオフィスを作ってソシオやペーニャ関係の機能を移し、現在それらの事務所のある場所は、隣接するメガストアが拡張されて入る。完成した暁には、カンプノウ詣でがさらに楽しいものとなりそうです。
またこの日の朝、ジョアン・ラポルタ前会長がカタルーニャ・ラジオの番組内で「ティト・ビラノバを(次期監督に)選んだのは、グアルディオラがいなくなることにパニックを起こした結果」などと毒を吐いているのですが、これに対してスポークスマンは「私たちは誰とも争うつもりはありません。それはクラブを傷つけるだけのこと。私たちはバルサの前会長を尊重しています」と受け流し、「会長や監督、選手といったあらゆる個人の上にクラブがある。故にバルサは世界最高のクラブなのです。組織として、私たちは非常に強いのです」と強調しています。
◇トゥレ・ヤヤ代理人 「バルサと話すことに問題はない」
おそらく一般的には興味を刺激しないであろう部類の話題でスタートしてしまいましたので(汗)、キャッチーな移籍の話をふたつめに。数日前にプレミア優勝を決めたマンチェスター・シティで、大活躍だったトゥレ・ヤヤ。先週はその彼が「またバルサでプレーしたい」と発言してくれたことはクレにとって嬉しいニュースだったわけですが、トゥレのイカツイ代理人ディミトリ・セルクが昨日、復帰への扉を開く発言をしています。
「もしバルサがトゥレに興味を抱いているのなら、それについて話を行うことに、私たちはなんの問題もない。トゥレは新たなる挑戦をしたがっている。シティではすでに全てをやりつくした。新しいチャレンジが必要なんだ」
真意のほどは分かりませんが、消えかけていた火に焚き木を投入する発言であります。これはONA FMの番組”La Graderia”におけるコメントでして、「現時点ではバルサとも、どこのクラブとも話はしていない」と言いつつも、白組がトゥレを狙っているというウワサを受け、「マドリーが彼に興味を持っているかどうかは知らないけれど、モウリーニョはチェルシー監督時代からトゥレのことをお気に入りだった」と述べています。そして「獲得争いにバルサが加わってくれるなら、私たちは嬉しい」とも。
さて、トゥレ・ヤヤはシティーで年俸1100万ユーロを得ているそうです。残る契約期間は2年。ここで本当に退団を強行するのか。バルサは交渉に名乗りを上げるのか。今夏はなくとも、来夏にはなにか起こりそうな気配は濃厚。さて、どうなりますやら。
◇ドログバのラブコール
バルサに対しては、もうひとりのコートジボワール人選手の代理人氏が売り込みを行っています。FIFAエージェントであるフランソワ・ガジャルドが、テレビ局カナル・カタラの番組”La Ronda”でこんなふうに語っているのです。「私はディディエ・ドログバがFCバルセロナと交渉する許可書を持っています。コパ決勝後、ドログバの関心を伝えるためにバルサの責任者と話しを行う予定です。私のクライアントはバルサのようなクラブでキャリアを終えることに、大きな希望を抱いています。金銭面は問題ではありません。ドログバが優先するのは、おカネよりもスポーツ面です」
これはかなりのラブコールです。ドログバとチェルシーの契約は今年の6月をもって満了し、彼にはこれを延長する気持ちはありません。代理人氏曰く、「彼は自分のチェルシーとイングランドでの時代は終わったと確信してます」。
33歳にしてフリーでバルサに入団し、スーパーすぎるサブとしてバルセロニスタの英雄となったエンリク・ラルソンの再現となるのなら、なかなかのオプションのようにも思えるのですが、バルサ系メディアが報じるところによりますと、ドログバのこの気持ちは片思い。ティトもスビサレッタも、彼には関心を抱いていないそうです。でもこの世界、何が起こるかは分からない。あのラルソンさんにしてもバルサは当初は獲得に乗り気ではなかったのですから、ドログバがにこやかにカンプノウでプレゼンを行っている可能性も、まだナイと言い切ることは出来きない、かな。
◇V. バスケス 「ティトは立ち向かう」
バルサのカンテラ育ちで、今はベルギーのブルッハス(ブルージュ)に所属しているビクトル・バスケスが、ラジオ局オンダ・セロのインタビューのなかでティト・ビラノバについてこんなふうに語っています。当たり障りのないコメントがよくあるなかで、こういうのは異色で好きです。
「僕はね、ティトはモウリーニョに立ち向かっていける人だと思うんだ。グアルディオラもティトもいつもよく振舞ってはいるけれど、彼は立ち向かっていける人だよ。それはお人よしだと面と向かえないという意味じゃないよ。ティトはとてもいい人物だし、誰かと問題を起こすことを望みはしないからね。それが彼の性格なんだ。でもいつか(モウリーニョに)ウンザリさせられるようなことがあったなら、異論を唱えることに彼は問題はないと思う。グアルディオラは選手時代から気が強かったし、ティトもそうは見えないけれども、そういう芯を持ってる。僕はティトがこれまでいい人すぎたと思うんだよね」
バスケスはそうは言っていますが、ティトはすでに去年アノ男に目潰しをされた時、迷わずヤツを突き飛ばしてます。ケンカをせえという意味ではなく、嫌がらせにしゅんとなるような人物ではないでしょう。頑張れ、ティト。
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