浮かんでは消える、セントラルの補強候補たち。
◇エティエン・カプエ再登場
セントラルの補強候補に関しては、それこそ日替わりの勢いで次々と名前が登場します。ファンとメディアの一番人気はハビ・マルチネスですが、現実的な可能性としては超ムリめ。彼に4000万ユーロの違約金(+年俸700万ユーロ!)を支払うつもりがあるというバイエルン・ミュンヘンの方がむしろ、目的達成に近そうです。ブスケツの負傷(恐怖すぎる)にも対応できるオプションとしては魅力的ですが、やはり4000万ユーロは高すぎる。ということでメディアも、日替わり定食状態となっています。
MUNDO DEPORTIVO(MD)紙が20日の記事で候補としてあげているのが、トゥールーズのフランス人ピボーテ、エティエン・カプエ(23)です。バルサがカプエを狙っているというウワサは以前からありまして、初登場はおそらく2年前、トゥレ・ヤヤの退団が決まり、その後継者が必要となった時です。セスクで盛り上がっていた去年も何故かひっそりとカプエの話はありましたし、スビサレッタはきっと彼のことがお気に入りなのでしょう。本職は中盤の底ですが、セントラルも可能だということで、もしものブスケツ保険にも対応します。
MD紙によれば、バルサに初めてカプエ情報を持ち込んだのはボージャンの父だそうです。昨年夏までクラブのスカウトだった父ボージャンはフランス方面を担当していて、カプエなる人材を見つけた。ポリバレントで強いフィジカル(189cm)、高いテクニック、これは掘り出し物だ!と彼はセクレタリオ・テクニコへと報告しました。それ以来、カプエはバルサにとって気になる存在なわけです。
カプエを獲得するとして、なんといっても嬉しいのは移籍金のお手頃さです。おおよそ必要とされる資金は、1000万ユーロから1200万ユーロ。ポジショニングが良く、スピードもあり、インテリジェントでバランス感覚に優れ、体力もあり、長短織り交ぜたパスを出せ、”第2のトゥレ”にも成りうる選手だということであれば、つい”獲っちゃえば?”なんて思ってしまうお気軽な外野であります。ビッグスターではないですし、”勉強”も受け入れてくれそうです。
◇ベルトンゲンの休日
セントラルの話題では、フランク・デボエル(アヤックス監督)がバルサに獲得を熱烈推薦するヤン・ベルトンゲンが現在、バルセロナで休日を過ごしています。これは目撃情報でもなんでもなく、ベルトンゲン本人がツイッターアカウント(@Jan_Vertonghen)に写真をアップしているので間違いなし。チームメイトたちと一緒にランブラスで似顔絵を書いてもらい、その様子を紹介しているのです。
実はベルトンゲンは数週間前、バルセロナを訪れています。アヤックスがエールディビジを制した際の優勝記念旅行として、チームでカタルーニャ州都を訪問しているんですな。それからほとんど間髪を入れずの再訪問ですから、よほどバルセロナの街を気に入ったとみえる。デボエルの推薦なので是非バルサで見てみたかった選手なんですが、ここまで大っぴらに旅行されると、むしろ可能性はないのが残念であります。
◇プジョル&ベルマーレン
夏のバケーションの過ごし方に迷ったら、とりあえずイビサに行っておけば間違いない、という言葉でもあるのではないかというほどに定番となっているイビサ島。ヨーロッパを代表するリゾート地であるこの島には、この季節になると様々なセレブたちが休日を過ごしに訪れます。そういえば2年前、ピケとシャキーラが同じ宿に泊まっているゾ!とスクープされたのが彼らのウワサの始まりでした。
それはさておき、現在イビサにはカルラス・プジョルが滞在しています。彼の場合は充電半分、リハビリ半分。昼間はチームトレーナーのファンホ・ブラウと一緒に汗を流し、夜はバケーションを満喫しているようです。そしてプジーは夜の外出にて、偶然ある人物と出会いました。レストラン”リオ”に行ったところ、アーセナルのベルギー人セントラル、トーマス・ベルマーレンがいたのです。で、ふたりは仲良くツーショット写真を撮り、ベルマーレンの代理人氏がネットにアップ。ガナーズファンは少々ショックを受けているようです。
上背があって、テクニックもあって、左利きで、特に英国方面ではバルサが獲得を狙っていると囁かれているベルマーレン。しかしながら、”こういう写真が出ればむしろオペレーションはない”の法則もありますし、彼に関してなにがありそうな匂いはしません。まあ当てにならないハシクレ(端クレ)の印象ですが。
◇白組、ペップを称えたカンテラ責任者をクビに
最後に、バルサにはとんと関係のない話題で恐縮ですが、ひとつ。20日、スペインのエル・コンフィデンシャル紙が報じたところによりますと、なんでもレアル・マドリーがひとりのカンテラ責任者をクビにしたそうです。で、伝えられるところのその理由というのが情けなく、その人物がペップ・グアルディオラを称えていたから。それはモウリーニョの希望だとのことでして、報じられるところが真実だとすれば、彼の人間性がよく表れているといえましょう。
今回レアル・マドリーの下部組織ディレクターを解任されたのはアルベルト・ヒラルデス。彼は昨年の6月にバルセロナで行われたある会議(エスパニョールとINEFC主催)に出席し、こんな演説をしていたそうです。「フットボルを愛する全ての人々、育成に携わる全ての人々にとって、ペップ・グアルディオラの登場は本当に得がたい恵みです」
ヒラルデスさんはついでにホルヘ・バルダーノとも良い関係にあったそうでして。バルダーノ派でペップを称える人物となれば、それはアノ男がねちっこい感情を抱いていたとしても不思議はない。そして白組でさらなる権力を握っていくポルトガル人・・・ おっと、もし事実無根であればゴメンナサイよ。
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