サントス戦、タイ代表戦と、ダイレクトな得点も決めているバルサ。
マルティーノ・バルサが7日、タイ代表に1-7で快勝しました。レベルがだいぶ違う両チームの試合ゆえ、結果やスコアには大きな意味はなく、かつぬるい相手としか対戦せずに公式シーズンを迎えることに一抹の不安もあるのですが、ペドロがハットトリックを決めたのはそれなりに嬉しかったり。今にして思えば、リーガ開幕前にスーペルコパのイダくらいはプレーしたかったところですが、エル・タタが緊張感をチームにもたらしてくれると期待しています。
ティキタカは保ちつつ、折を見て速攻も
さてヘラルド・マルティーノ監督による新型バルサですが、カタルーニャ・ラジオの番組でビラノバ時代との違いを訊ねられたハビエル・マスチェラーノは、「前線からのプレッシングを強調している。彼はポゼッションを好む一方で、攻撃時にはよりダイレクトで速く攻めるよう要求している」と説明。守備方法に関しても、ペップとティトが用いていたゾーンではなく、マンマークを試しているところ」だと述べています。ここでの“ダイレクト”はワンタッチパスではなく、直接的にゴールへと向かっていくプレー方法の意味です。
ティキタカやパスをつなぎまくっての崩しを放棄することはないのですが、速攻が可能な場面では、一気に前線へとボールを送ってゴールを狙っていくのがマルティーノ流バルセロナとなりそう。タイ戦での2点目はピケからのロングボールがきっかけでペナルティを獲得しましたし、サントス戦の3点目(アレクシス)も速攻からでした。戦法が増えるぶんには良いことです。
セスクとセルジ・ロベルトが生きそう
よりダイレクトなプレーを繰り出していくうえで、見せ場が増えそうなのはセスク・ファブレガスとセルジ・ロベルトです。今シーズンもデランテロ陣は充実しているので(メッシ、ネイマール、アレクシス、ペドロ、テージョ、それにドンゴウも)、エル・タタはセスクを前線ではなく中盤で起用する方針の模様。一直線にゴールを目指す際には、ファブレガスのエリアへの飛び出しが生きてくるでしょう。今度こそセスクが開眼するのか?マルティーノさんの手腕に注目であります。ロベルトもまた、持ち味を引き出してくれそうな監督の到来は大きなチャンス。エル・タタはローテーションを積極導入すると言われていますから、セルジ・ロベルトの出番はけっこう増えそうです。
また、タイ代表との試合で驚きだったのは、ウワサのバグナックが先発としてピケの相棒を務めたことです。経験不足から微妙なペナルティを献上したりもしましたが、タタ・マルティーノ監督が彼に期待をかけているのは確かなようですし、気がつけばペップにとってのブスケツのようになっていれば嬉しいです。バルトラも頑張って!
コメント