この世代に欠けているのが、その歴史的逆転だからと第2カピタン。
サンシーロにてACミランに2-0で敗れ、チャンピオンズ1/4ファイナル進出に赤っぽい黄色信号の灯ったFCバルセロナ。MUNDO DEPORTIVO紙のウェブアンケートでは過半数の56%が、”カンプノウでの逆転はムリ”だと考えています(9,544票時)。あのミランから3点を奪えるか、と考えると妥当なところの数字ですが、実際にピッチで戦う選手たちはもちろん、そんなに弱気になっていてはいけない。第2カピタンとして会見当番となったチャビもその一人でして、「僕らにはまだ歴史的大逆転がないし、是非それをしてみたい」とチャレンジに意欲を燃やしています。
反省点、改善点
サンシーロでの第一幕を振り返ったチャビは、たしかに拙い試合をしてしまったことを認めています。「一点目は不運だったと思うけれど、僕らの出来栄えは良くなかった。攻撃が上手くいっていなかったし、後半にもっと戦う必要があったね。ヨーロッパ戦ではエラーが高くついてしまうから、最小限にしなければならない」
「相手にとっては夢見たような試合だったよ。彼らはとても上手く引いて守り、2回のチャンスをとても有効に活用していた。昨夜がこのチームにとってのワーストゲームだとは思わない。僕らはディティールを支配していなかったんだ」
では問題解決のために必要とされることはなにか。チャビは言います。「サイドのスペースも使えてなかったし、もっとミドルシュートを狙うべきだっただろう。もっと速くボールを回す必要もあるね。カンプノウのピッチは完璧な状態だろうから、もっとグラウンドを広く使わなければならない。上手く攻撃できなかったのが問題だよ。ダメだったところを出して、直す。少しとはいえ、上手くやれたこともあったんだ。ポジショニングも改善して、マークの外れている選手により注意しなければならない。僕らに不利な空中戦を回避するためにね。どこからミランにダメージを与えられるかを考えていくことだよ。(自分たちを)疑問に思うのが、今サイアクのことだろう」
これは歴史的逆転のチャンス
修正していくポイントは山盛り。ただ・・・と第2カピタンは続けています。何事もプラス思考が大事。これは歴史的な偉業を為すチャンスだというのがカピタンの考えです。「僕らはいつも楽観的でいたいんだ。イタリア勢との戦いが難しいことは知っているし、特に相手はミランだから、ここでも同じようにがっちり守ってくるだろうけれどね」
「試合はまだ90分間残されている。僕らの世代はまだ歴史的な逆転をしたことがないし、それを是非ともやってみたいんだ。インテル戦では出来なかったけれど、(3月12日は)カンプノウが満員になって、僕らもベストを出せることを期待してるよ」
そして。「僕は楽観的だよ。ボールは僕らがポゼッションするだろうし、グラウンドの状態も良いだろうからボールはよく走る。サンシーロでそうだったように、顔を上げるために何回もボールをコントロールする必要はないんだ。ミランはスピードがあってセットプレーではかなり危険だけれど、逆転を目指して僕らは頑張るよ。まだ90分が残されているし、次はカンプノウなんだ。ここでは全てが可能。僕らには出来る」
クラシコ、そしてアビダル
土曜日のセビージャ戦を挟んで、バルサはレアル・マドリーとのコパ準決勝クラシコを戦います。「ミラン戦とは関係はないよ。それはファイナルへとたどり着くためのコパの一ラウンドだし、僕らは気合が入ってる。昨日の試合とは全く別ものなんだ。僕らはイダで好い結果を手にしているけれど、カサで良い試合をしなければならない。ファイナルへ進出するためには最高の試合をする必要があるから、マドリーはパワフルに戦ってくるだろう。他のクラシコと同様に、激しい試合になるのは必至。決勝へ行くため、全神経を集中していくよ」
最後にチャビは、チームドクターからの出場許可の下りたエリック・アビダルを祝っています。「最高のニュースだよ。2-0で負けた翌日だから気分は良くないけれど、アビダルのトレーニング姿や全力を出すところを見たり、彼がプレーに戻れることはモチベーションとなる。今年で一番のニュースだ」
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