こんな終わり方は望んでいなかった、と監督。
“数字的に可能性がゼロになるまでチャンスはある”、というのがリーガ優勝が厳しい状況における決まり文句ではありますが、さすがに今回の取りこぼしの後では、それを口にしたのはアンドニ・スビサレッタくらいでした。試合終了後の選手たちは、メディアのマイクに向かって次々に「事実上不可能」とコメント。ヘラルド・マルティーノ監督もまた、自分たちがタイトルの可能性を逃したとの見解を認めています。「私たちは今日まで、リーガでやれることをやってきたと思う。もっとやれただろうし、もっとやりたかったのも確かだ。最終節まで逆転の可能性を残し、自分たち次第にしたかった。けれども今日勝てなければ、それに値しないんだ」
ぼんやりが高く付いた
試合展開については、こんな終わり方は期待していなかったとミスターは言います。「これは期待したものではなかったよ。目標に達せられない可能性はあったけれど、自分たちのエラーによってそうなるべきではなかった。今日の私たちは気を逸らす場面が何度かあり、それが高く付いたね」
しかしマルティーノはいつものように、選手たちを弁護しています。「チームは希望を持ってプレーし、最後のプレーを考慮に入れなければ、良い時間帯も幾つかあった。特に後半は試合に勝つに相応しい内容だった。もうあと何点かを決め、最後のプレーで苦しまずに勝つことも出来ていただろう。可能性は低いながらも、希望は抱いていた。そのためには最終節までもつれさせるのが私たちの義務だった」
バルサが失意のシーズンを送ることになった最大の責任は自分にある、と監督は言います。「選手たちが疲れ果てているとは思わない。私たちはライバルチームたちと同じ試合数をこなしてきたわけだし、2つの試合を除けば、フィジカル状態は良かったと私は見ている。フットボル外の問題(ネイマールの件、ロセイ辞任etc.)は正当化するための言い訳になるにせよ、バルセロナの悪かった一年における最大の責任者は自分だと思っているよ」
二度目のチャンスが相応しくない時がある
そして、「シーズンがこのような終わり方をするのは不当だと思う。カサでの試合で、最後の最後のプレーでこういうことになるのはね」と嘆くバルサ監督は、「チームが1つのタイトルも得ることができなかったのは、ベストのバージョンになることがほとんどなかったからだ。個人レベルでもチームレベルでも良いシーズンではなかった。あるべきレベルには遠かった」とコメント。さらに、自らがもう一度チャンスを得る価値があるかとの質問にはこう答えています。
「要求するチャンスが妥当な場合もあるし、自分がそれに相応しくないと感じるが故に必要と感じない時もある。自分の頭の中にあるものを見て、分析していくよ。今は試合が終わったばかりだ。それを言うための時間はまたあるだろう」
最後、チームの守備の脆さについて、ミスターはこう見解を述べています。「守備だけの問題ではないと思う。このシーズンを通して、私たちには様々な不足があった。攻撃やセットプレーで時々、私たちは求められる確実さがなかった。大一番の3日後に緩い試合をして、その調整ができなかったんだ。チームのプレーは多くの点で何度も浮き沈みをしていた。リーガを争った3チームの中で、私たちが一番不安定だったよ」
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