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告訴騒動は続く

 

カセス氏による訴えが取り下げられても、事は簡単に収まらない。

ネイマール獲得の際に不正行為があったとして、サンドロ・ロセイ前会長を告訴していたバルサソシオのジョルディ・カセス氏。その後はジョゼップ・マリア・バルトメウ新会長によって詳細が説明され、当初の目的は達せられたと訴えを取り下げる意向を示していた彼ですが、27日に記者会見を開き、バルサから彼に対する法的処置が行われないと書面で約束されるまでは告訴は取り下げないことを決めたと語っています。

「私は落ち着いているけれど、トニ・フレイシャ(バルサのスポークスマン)は私に、書面による同意を拒んだ。よって私たちは、訴えを取り下げない。バルサからの動きを待っているところだ」というカセス氏。彼と同席したフェリペ・イスキエルド弁護士は土曜、バルサの社会部門を担当するジョルディ・カルドネル副会長と面談し、もしロセイへの告訴を取り下げるなら、クラブからは損害に対する彼らへの訴えは起こさないとの約束を交わしたのだそうです。

そして日曜日に書類に署名する予定だったのが、トニ・フレイシャはマラガの理事たちとの昼食会に出席しなければならないとキャンセル。この月曜日にも同意書面へのサインは行わないと伝えられた、と説明しています。

カセス氏はまた、今回の告訴の背景にジョアン・ラポルタやその他の会長選挙候補者たちはいない、とウワサを否定。ロセイが辞任した理由は「ネイマールの一件だけだとは思わない。それだけで彼は辞めない」との見解を述べ、訴えの対象をバルトメウやファウスといった幹部たちに広げるつもりはない、とも断言しています。バルトメウ会長はRAC1の番組内で「カセスを訴えることはない」と言ってますから、こちらは程なくして解決する・・・はずです。

しかしEFE通信社の記事によれば、バルサのある理事が同通信社に対し、“トニ・フレイシャが約束を反故にしたことはない”と語っているのだとか。そして書類云々よりも、会長による言葉を信じて告訴を取り消すべきだと苛立っている、と伝えています。某理事曰く、「ジョルディ・カセスは会長の言葉を受け入れるべきだ。そうしないのはクラブへの敬意を欠いた行為と解釈される」、だそうです。

 

“事実を知りたいソシオ”を集めようとするMCM社

一方、サンドロ・ロセイに対する訴訟に横から加わってこようとしているのがMCMという会社です。こちらさんがバルサとどういう関係かといいますと、シウター・エスポルティーバに新ラ・マシアが作られた際、外壁の広告云々でクラブと揉め、契約の不履行だとしてFCバルセロナに1億ユーロの支払いを求めている、そんなドロドロした関係(最初の契約はラポルタ時代に結ばれ、ロセイ理事会となって新たな契約が作られたにも拘らず、2年後になって不履行だと主張)。ネイマール問題とは元々一切関わりありません。

そのMCMの弁護士であるマリオ・コンデ氏が27日、ラジオ局RAC1の番組内でこんなふうに語っています。「会長を辞任に追い込むために、犯罪への告訴が行われたわけではないのです。私たちが望むのは、事実が明らかにされることだ。私たちはある種のプラットフォームを作ろうと考えています。バルセロナに敵対するところは一切ない。事を明らかにしたいと望むバルサのソシオを、集めようかというだけです」

また、全国管区裁判所のパブロ・ルス判事はなんにせよネイマールの獲得の際に不正があったのではとの疑念を今も持っていて、同じく調査の継続を考えているホセ・ペライス検察官というお人もいるということで、しばらくはごちゃごちゃとし続けるであろう状況となってます。

 

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