ただ今、しごかれ中 (^o^)/

疲労困憊でも、表情活き活き。

セント・ジョージス・パークで絶賛実施中のFCバルセロナ“ステージ”2014夏物語におきまして、英国2日目の会見当番となったイバン・ラキティッチがこんなふうにコメントをしています。「全体としてバルセロナのアイディアはウナイ・エメリのセビージャによく似ていると思うけど、こちらの方がより激しく、より求められるものも多いね。僕は少しずつ馴染んでいってるし、瞬間々を楽しんでる。幸せであれば、より上手くいくものだから、練習ではそう心がけてるんだ。僕は負けるのが大嫌い。だから全力を尽くし、準備OKであることを証明していきたい」。注目すべきは、今のバルサのトレーニングが激しい、という最初の部分です。

涼しい場所で、とことん基礎体力UP

バルサのトレーニングが他所のクラブよりも激しく、要求度も高いなんて、これはどうしたことでしょう?と言ってしまいそうですが、それこそが待ち望まれた“ルーチョ効果”であります。ラキティッチにとっては、恒例のロンドに始まるバルサ方式もタフさを上げる要因となっているようですが(曰く、「ロンドも時々、ダメージになるんだ。よく集中していないとしばらく輪の中央にいることになって、その後の楽しむための運動がフィジカルワークのようになってしまうからね」)、実際の内容もハードになっているのは公式サイトなどで見られる動画からも伝わってきます。そしてこれが、活気に満ちていて実に好い。

トップチームの選手たちはプレシーズンが始まってからの2週間余、基本的に朝夕2回のダブルセッションで鍛えられています。それは涼しいバーミンガムに来てからも同じで、バルサ的にボールを用いはしても、メニューの中心はサーキットトレーニングのようです。ルイス・エンリケも認めていますように、現段階での目標はまず第一に体力強化。一つの場所に定まり、かつ2週間近く親善試合も組まれていないスケジュールゆえに、多くの時間をフィジカルトレーニングに注げる環境にあるバルサです。

暑いアメリカ大陸をあちらへこちらへ移動し、せっせと試合をこなし、スポンサーイベントにも出なければならない他のグランデたち(去年までの自分たち)とは全然違う。“ステージ”=タイトルではないですが、大いに期待は出来るこの夏の過ごし方です。

くったくただけど、満足

イングランドフットボル連盟が誇るセント・ジョージス・パークで、ルイス・エンリケにしごかれ中の選手たちの様子については30日のSPORT紙が伝えているのですが、それを見ると期待はさらに膨らみます。その第一の理由は、フィジカルトレーニングだらけの毎日にもかかわらず、選手たちの表情に疲れきった色がないことです。事実、セッション終了後の選手たちは汗まみれになり、疲労困憊しているそうなのですが、心地良い疲労感に満足もしているといった具合。同紙には、「くったくただけど、嬉しいんだ」というある選手のコメントも紹介されています。

世界でも指折りのスポーツ施設の、ウェンブリーと同じだという芝生の上でトレーニングをし、それが終わればマッサージなりジャグジーなりで身体の疲れを取り、余計なイベントに出る必要もなく休養を取ってのんびりできるわけですから、それで充実感を得ないトップエリート選手なんていないでしょう。

時間延長、ハードさも上昇、ジムトレ復活

さらにSPORT紙によると、トレーニングの行い方にも変化があるそうです。ルーチョチームでは、フィジカルトレーニングの責任者でアシスタントのラフェル・ポルがメニューを作成しているのですが、彼が用意するトレーニングの平均時間は約2時間。ここ数年のバルサは1~1.5時間でセッション終了でしたから、その延びは顕著です。しかも、ただ長くなっただけでなく、ハードさもアップ。以前はある運動から次の運動に移る際の休憩時間が長く、かつ頻繁だったのが、今では1分ほどしか与えられないそうです。そして近年は重視されていなかったフィットネスジムでのトレーニングも復活。特に上半身の強化に重点が置かれているとのことです。

英国合宿に旅立つ前のバルサTVのインタビューの中で、ルイス・エンリケは、“このトレーニング期間を活かして試合で起こり得るあらゆる状況を反復して練習していきたい”、と語っていました。つまりは戦術的なトレーニングも行っていくとの考えですが、同紙によるとこれにもすでに着手されていています。こちらはアシスタントコーチさんの出番。エンリケチームは専門のスタッフがそれぞれに、ミスターの厚い信頼を受けて仕事を進めていくスタイルですね。

チームのリーダーであるルーチョの主な役割は、彼らが進むべき道を(チーム内外に)示し、明確なアイディアを提示し、グループの闘志を上げ、戦う集団にまとめていくことになります。ガッツ兄貴はここ数年のバルサに足りなかったものがフィジカルであることを提示し、選手たちが満足感の中でしごかれているのですから、これまでのところはいい感じ。メッシやスアレスの起用法など戦術面での気になるポイントは多々ありますが、それはまた後の話としまして、苦い思い出を繰り返さないために懸命にフィジカル強化中のチームにエールを!たくさんの実りを得るためには、まずは土作りからなのであります。

 

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