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アダマの来季は…

トップ昇格し、武者修行に出る可能性が高そう。

この2014年の12月第3週にバルセロニズモの大きな話題となったのは、火曜日のウエスカ戦にて鮮烈なゴールを決めて見せたアダマ・トラオレでし た。彼がピッチに立ったのはウエスカの選手たちが心身ともに疲れていたであろう74分で、スコアもすでに6-0ではありましたが、わずか4分でゴールとい う結果を出したのは上々のアピール。さらにパスを受けたのがエリアからまだ遠い位置でのゴールを背にした状態で、そこから相手選手にユニフォームを掴まれ ながらも力で振り切り、リズムを変化させたドリブルで2人を抜き、最後はポルテーロの動きを見極めて冷静にゴールを仕留めたことで、クレの心は鷲掴みにさ れたのでした。

彼はその速さから“la flecha(矢、ラ・フレチャ)”と呼ばれていますが、18日(木)のMUNDO DEPORTIVO紙は“矢による一撃”と“一目ぼれ”の両方の意味を持つ“FLECHAZO”を表紙の大見出しに付け、このアダマを特集。ライバル紙のSPORTも同じ日にこのアダマを大きく取り上げており、彼はムニールやサンドロと並ぶキラキラ星として広く認知されました。

自動昇格条項

アダマ・トラオレ(18)は去る11月、バルサとの契約を2018年まで延長しています。その際には例によって、“来季からはトップチームの選手となる条項”が 付け加えられたらしく(クラブからの説明はないものの、MD紙やSPORT紙はそう伝えている)、やったね、カンプノウで彼を見れる来季が楽しみだよ!と 喜びたいところですが事はそう簡単でもありません。バルサのトップチームにすんなりと上がることは至難の業であり、“来年から~条項”によって昇格した選 手がそのままチームに残る例なんて少ないからです。

アダマがカンテラ有数のキラキラ星なのは間違いなく、だからこそ2018年まで契約を延長したわけですが、なんといってもデランテロはライバルが多 く手強い。来季トップ昇格してもメッシ、ネイマール、スアレス、ペドロがいますし、ルイス・エンリケはムニールが大好きですし、サンドロも出番は少ない中 で結果を残していて、セビージャからデウロフェウが戻ることも考えられます(テージョは、、ないかな・・・)。そもそもルーチョバルサの4-3-3には純 粋なエストレーモはない。なのでアダマは来季、武者修行に出るという見方が有力です。

この夏にもオファーが殺到していたとされるアダマですので、行き先探しにはそう苦労しないでしょう。MD紙によるとプレミアリーグかリーガ・エスパニョーラの クラブに行く可能性が高いが、ブンデスリーガの扉も閉ざされていないと。セグンダがアダマの器には小さくなったのならば、成長を続けるためにはどこかで鍛 えられるのが一番でしょうし、夏にはどうすることが彼とクラブにとって一番なのかが関係者の間で話し合われることになります。テージョの道をたどるのは切 ないので、プリメーラで守備・戦術面も強化してくれる監督のいるところが良いですかね。

カンプノウと同じ町内生まれの黒い矢

アダマ・トラオレ情報をいくつか拾ってみますと、まず彼は黒人選手ですがカタルーニャ人です。両親は80年代にマリからバルセロナへと移住。しかも彼が生まれたのはカンプノウのあるLa Maternitat i Sant Ramonでして、バルサと同じ町内出身の超地元っ子であります(育ったのは少し離れたオスピタレ)。

少年時代はラ・フロリダ、ロスピタレでプレーした後、2004年にラ・マシアに入門。当時はバルサTVにて、バルサ選手たちが先生となって技などを教える番組があったのですが、その2005年に収録されたチャビとイニエスタが先生の回(両足でボールを扱う重要性、体でボールを守る)で、アダマは生徒として出演してるそうです(SPORT紙)。もし手元にDVDなりがある人は、チェックしてみるとかわいいアダマ少年が見れますよ♪

最大の売りである爆発力に関しては、彼はチーム随一の俊足です。ルーチョチームはプレシーズンのセント・ジョージスパーク合宿にて各種テストを行い、その中で60m走も計ったらしく、勝者はこのアダマ・トラオレと。SPORT紙によると、クラブはそのタイムは機密扱いで明かしてはいませんが、かなり抜きん出た速さだったそうです。そして表彰台の2位と3位は、こちらも俊足で知られるペドロとアルバ。残念ながら夏休み中のメッシと負傷中のネイマールはこのテストには参加していません。

 

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