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ビニャルス「ラ・マシアの価値の喪失を示しているのが私たち」

チームの現状を監督が分析。

バルサBが苦悶の日々を送っています。2月10日、降格圏まで2ポイントの17位(7勝5分12敗)と低迷したチームが、そのままでは復調することはないと判断したクラブはエウセビオ・サクリスタン監督を解任。セグンダ残留の希望をフベニールA監督だったジョルディ・ビニャルスに託したバルサでしたが、現実はそう簡単ではありませんでした。それからフィリアルは惜しいところまではいきながらも、6試合を2分4敗といまだ勝利がなく。ついには降格圏にどっぷり浸かりこみ、7勝7分16敗の21位と崖っぷちの状況となっています(22位が最下位で、残留圏内の18位は3ポイント差)。バルサBの何が悪いのか。指揮官が指摘したのは“価値”の喪失でした。

ファンに来場を要請

バルサBはこの日曜日、ミニエスタディにテネリフェ(16位)を迎えビニャルス体制での初勝利を目指します。ただでさえ難しい状況なのに、オルトラ(ポルテーロ)とバニャック(セントラル)を出場停止で、カプトゥムを怪我で、ムニール、サンペール、オンドア、ハリロビッチ、ディアニュを代表招集で欠くという追加の重し付き。その際どいチームに羽を付けられるとしたらば地元ファンの声援ですから、監督がファンたちに来場を求めるのも自然の流れでしょう。カタルーニャ人監督は言います。「人々に、FCバルセロナのソシオにミニエスタディを訪れ、チームを励まし助けてくれるようにお願いをするよ。チームはファンを必要としているし、私たちの置かれた状態においてはより大きな助けとなるだろう

監督がそうファンとソシオに呼びかけた前々日会見でしたが、その求めがファンに届くかと言えば、微妙なところかもしれません。と言いますのも、メディアはビニャルスさんの別のコメントに焦点を集中させていて、この上の言葉はSPORTやMDのウェブサイトには載っていないからです。逆にメディアが取り上げているコメントは、バルサ公式にはない。それだけセンシティブな内容ってことになります。

価値がなければチームはない

ジョルディ・ビニャルスが語ったのは、チームへの批判でした。具体的には選手たちの姿勢への批判。フリーフォールを続けるバルサBの現状を分析した監督は、こんなふうに語っています。「ラ・マシアの価値が劣化していってしまったと思う。その喪失が要約されたグループが私たちだよ

「これはこのクラブに2年間いる私も含めた多くの人々の責任だ。選手たちが“クラブよりも自分たちが上にある”と考えることが許されてしまっていた

前節のアルコルコン戦では、4分にオウンゴールで先制を許したのに続き、27分にポルテーロのアドリアン・オルトラが退場処分(勿論ペナルティキック付き)になるという悲惨な展開だったのですが、代えのポルテーロ(ホセ・アウレリオ・スアレス)を入れるために交代となったアレン・ハリロビッチが両手を広げてあからさまに不快感を表明し批判を浴びる、そんな出来事もありました(後に謝罪)。

その点についてビニャルス監督は「ハリロビッチの件は今チームに起こっている事を明白にした」とコメント。「責任、激しさ、団結、謙虚さといった価値がなければチームは存在しないし、チームがなければ目標は達成出来ないだろう」と述べています。

そしてビニャルスはそういった現状に対し、「私たちは選手たちの振る舞いを改善し、彼らがチームメイトやクラブ、コーチへと敬意を持つように努めているところだ。彼らにはその価値が備わっている。ただ思い出せばいいんだ。それをなくして、チームとなるのは難しいからね」と、ラ・マシアが持っている価値を取り戻すことが不可欠であると要求。慢心せずにもう一度謙虚に目標へと立ち向かっていこう、とのメッセージを送っています。

昨年はセグンダで3位となったチームですから、主力が複数抜けて若返ったとはいえ、潜在能力は十分ありましょう。なのでなんとか団結を取り戻し、残留を果たしてほしいところです。残り12試合で勝点差3の挽回。きっと出来る!やったれよバルサBッ。

 

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