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絶えることないネイマール去就への憶測

“マドリディスタ”リベイロ代理人の発言が火をつけた。

ネイマールJrの移籍ウワサ話、といいますかネイマールをどうにかして引き抜きたいクラブのウワサ話が絶えません。先週の水曜日にはSPORT紙が「契約延長、ついに」と大きく報じたネイマールでしたが、金曜日には彼の代理人のひとりであるワグネル・リベイロが「契約解除金を支払おうとするクラブが3つある」と余計な発言をしたことで彼の周囲は再びざわざわ。白いクラブファンの代理人がなにかを喋ると碌なことはありません。

7月以降、契約更新が発表となる見込み

ネイマールJrは白組のボスであるフロレンティノ・ペレスが、喉から手が出るほど欲しがっていた選手です。ダビド・ビジャセスク・ファブレガスと意中の選手をバルサに奪われた白会長さんでしたが、このネイマールの件は特別癇に障ったようで。その後、次々と発生する“ネイマール・ケース”や怪しげなベルナベウ行きのウワサは、その彼の悔しさの表れであるとクレとしましては勝手に解釈しております。

今後もバルセロナでレオ・メッシルイス・スアレスと一緒に輝かしいキャリアを築いていきたがっているというネイマールが何故すんなりと契約を延長しないのかについては、まずは脱税問題の解決を優先していると考えて間違いないんじゃないでしょうか。その点においては、FCバルセロナが検察と国家弁護士局による司法取引を受け入れ、500万ユーロの罰金を支払うことで裁判を幕引きとすることが、重要な一歩になると15日付のSPORT紙や19日のMD紙は述べています。

2011年から2013年にかけて作成された前回の契約書は詰めが甘く、マドリーの検察やスペインとブラジルの国税当局に脱税を指摘されました。ベイルの移籍金が怪しくても不問ですが、バルサ選手は隙あらばやられる。なので今回はいかなる問題も生じさせないように、税法に詳しいバルセロナとサンパウロの弁護士たちが契約条項を精査しているそうです。

バルセロナは現在、例のEBITDAに絡んだクラブ規約の件により、デニス・スアレスサムエル・ウムティティとの契約など、新たな契約の実行を2016/17シーズン開始まで、つまりは7月1日まで保留としています。ネイマールも同様で、クラブによる正式発表は7月に入ってから、ネイマールがブラジル五輪合宿に合流する18日までに行われるだろうとの予想。新契約によってネイメッシに次ぐチーム2番目の高給取りとなり、契約解除金も2億3,000万ユーロへと上昇、期間は彼が30歳を迎える2022年まで延長される模様です。

ワグネル・リベイロ現る

そんななか、バルサとネイマールの契約延長を妨害するべく動いた(ように見える)のが、一応は彼の代理人であるワグネル・リベイロです。この代理人氏は先週金曜(17日)、ブラジルのラジオ局 Jovem Pam の取材に応じ、「ネイマールとの契約を望んでいるビッグクラブが3つあり、彼らは契約解除金1億9,000万ユーロを支払う気がある。これは内密な件なので、これ以上は言えないけれどね」とコメント。面白い話題にならなんでも食い付くメディアが早速、やんやと乗っかっています。

重要なのはこのワグネル・リベイロフロレンティノ・ペレスと緊密な関係にあり、ネイマールのバルサ移籍の際も、交渉を妨害するべく暗躍していた点です。ウソかホントか、フロレンティノリベイロ代理人に対し、ネイのバルサ入りを阻止した暁には高額報酬を出すと約束していたとも言われますし(18日付SPORT)、この試みはネイマールのバルサ志望によって頓挫しましたが、移籍金額を上げさせることには成功したようです。

その後もリベイロは、「PSGがネイマールに関心を持っているなら、交渉に応じる」(2016年4月)、「ネイマールはマドリーで引退すべき」(2015年9月)など、火付け発言を連発。ブラジル人エースのバルサ入団交渉の際に、自分を介さず話を進められたことでバルセロナを恨み、憎んでいるとされますが、いちいち“ネイマールの代理人”として報じられるだけに非常に面倒です。

今回の件でも、リベイロが真っ当な代理人だと捉えている人は“ネイマールの更新するする詐欺”などと揶揄しており、彼らのイメージは傷ついている。リベイロの発言はことごとくネイやバルサの害となっています。

では何故、実質的に唯一の代理人であるネイマール父リベイロを放置しているのかというと、これは謎に包まれています。リベイロネイマールが少年だった頃に一家を手助けしていて、その頃の恩があるから邪険には扱えないと推測されたりもしますが、実際のところは不明。お互いにしか分からない何かによって、実体はなくともリベイロネイマールの代理人を続けている現状です。

警報を鳴らし続けるMD

ネイマールとバルサの契約延長に関しては、SPORT紙が“間違いなし”と考えている一方で、MD紙が“半々”との見解を崩していません。MDはワグネル・リベイロが「契約解除金を支払おうとするクラブが3つある」と発言して以降、「PSGがネイマールに圧力」(18日)「ネイマール警報」(19日)「(他クラブの)嫌がらせ」(20日)と3日続けてネイマールをメインに表紙を作成。月曜日の見出しがでっかく「嫌がらせ」であるようにトーンは落ちていますが、いまだ予断は許さないとの立場です。

バルサが交渉に応じるつもりのないネイマールを獲得するためには、まず契約解除金に設定されている1億9,000万ユーロとそれに伴う付加価値税21%を支払う必要があり、さらにPSGが4,500万ユーロの年俸を用意しているというのであればオペレーションの総額は5億ユーロになる、ゆえにファイナンシャルフェアプレーを考えるとこれはミッション・インポッシブルだとSPORTは言います(何かあるなら来年と)。しかしMDはPSGやユナイテッドなら今夏でも不可能ではないと言う。ネイ自身の意思に対しても、しつように勧誘し、魅力ある提案も出来るPSGは危険な存在だと警戒しています。

ただ、MDが警報発令だというような迷いが本当にネイマールにあるのか。バルトメウ理事会への信頼はともかく、メッシスアレスと高みを目指そうとする気持ちは揺るがないとワタクシは信じております。カステイデフェルスでの新居の工事が数ヶ月前から止まっている?それがどうした^^; レオの後を継いで世界最高選手となろうとするネイが、パリへ行くメリットがそんなにあるようにも思えません。しかし契約書へのサインが無いが故に、あれだこれだとの疑念は沸いてくるわけです。

バルセロナとの契約更新がまだなのを見て、PSG、ユナイテッド、マドリーの密使がブラジルへと送り込まれている、と言うMD。対するバルサもネイマール家と懇意のフットボルディレクター、ラウール・サンジェイをブラジルへ派遣しておりまして、ブラジルでのバルサの任務を請け負うアンドレ・クリー代理人とともにネイ父に契約延長を確信させる云々、、、といわれています。リベイロ発言から、ずいぶんと騒がしくなったものです。

バルセロナが7月まで新契約の発表を出来ない以上、こういったウワサ話はあと10日ほど続くのかもしれません。SPORTとMDによる特ダネ競争も背後にありましょう。SPORT紙はサンジェイがブラジルへと送り込まれたのは、彼らがこだわるガブリエル・ジェスス(パルメイラス)獲得交渉のためだとも言っています。

 

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