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ウムティティ移籍でリヨンと合意

クラブ間交渉は終わり、残るは選手側との最後の詰め。

オリンピック・リヨンとFCバルセロナがサムエル・ウムティティ(22)の移籍で合意に達した、と仏L’EQUIPE紙が報じました。それによりますと移籍金は成果報酬額も含めて3,000万ユーロと、なかなかに高額。契約期間は5年(~2021年6月)とされており、3年後くらいには「元は取れた!契約延長しよう!」という話になっていることに期待です。ウムティティの移籍についてはリヨンのアウラス会長も事実と認めていて、「選手との約束を果たした」のだと明かしています。

移籍金3,000万ユーロの“重圧”

まだバルセロナからの公式発表はないですし、契約書へのサイン儀式が完了するまでは大どんでん返しの可能性もなくはないですが、サムエル・ウムティティがルーチョバルサの新メンバーになるのは、まず間違いないでしょう。L’EQUIPE紙が報じたところによりますと、リヨンへと支払われる移籍金は固定額と成績に応じた変動額を合わせて3,000万ユーロ。将来性のある若手は高値が付くとはいえ、さほど有名ではなく獲得合戦にもなってない選手に投資する額としては結構なものです。

移籍金が「高め」との印象を与えた選手は、そのプレーで外野を納得させるまで、「○○○万ユーロもしたのに」という眼鏡で見られることになります。あのロナルド・クーマンでさえ、デフェンサにこれほどの高額を投じるとは、と批判を受けたわけでして、ウムティティもしばらくはそのプレッシャーと戦わなければならないでしょう。重圧に苦しんだチグリンスキー(2009年、2,500万ユーロ)のようにならないことを期待しましょう。

なにせまだ22歳と若いので、まずは控えとして実績を積み、2-3年後には先発として計算できる選手になってくれれば。バルサで大きく花開く若者を見たいクレとしましては、なんだかんだで大いに楽しみにしているのです。

リヨン会長、バルサとの合意を認める

仏L’EQUIPE紙がウムティティのバルサ移籍を報じたことを受け、彼の所属クラブであるオリンピック・リヨンのジャン・ミチェル・アウラス会長がラジオ・モンテカルロに対し、素直に交渉完了を認めています。「近日中にウムティティは退団となるだろう。サムエルがバルセロナへと入団するための協定が成立したよ」

満足のいくオファーが届いた場合、クラブは移籍を前進させることで選手に協力する約束をしていたとリヨン会長は言います。「私たちはある約束をしており、それを果たしていくカリム・ベンゼマがレアル・マドリーへ移籍した時のようにね」

そしてアウラス会長は、完全なる交渉完了はウムティティが代表任務から戻ってからだと強調しています。「サムエルは現在代表チームにいてユーロに集中しているし、日曜日のアイスランド戦に出場する可能性が大だ。ユーロが終わって3者が合意となれば、サムエルは我々の元を離れるだろう」

(今回はリヨンとバルサのクラブ間交渉は合意に達しましたが、バルサとウムティティ側による最後の条件交渉が残っている模様。とはいえ、こちらは問題なく解決することでしょう)

リヨンの会長さんが言うように、ウムティティは日曜日のユーロ1/4ファイナル アイスランド戦に先発出場する可能性が高いようです。ここまでの3試合で先発していたラミが出場停止となったことを受けての登板ですが、なにせ実現すればこれがフル代表デビューですから、ディディエ・デシャン監督としましては“集中を乱すようなタイミングで報道しよって…!”とL’EQUIPE紙に怒っていそう。“初ウムティティ観戦”となるこちらも、妙に緊張しそうです^^;

左利きでポジショニング良く、技術あり

サムエル・ウムティティという多くのバルセロニスタにとって未知の選手がどのような特性を持っているのか。SPORT紙によると、若いけれどもフランスリーグやヨーロッパリーグ、チャンピオンズなどで豊富な経験があり(すでにリーグ100試合以上に出場)、リーグ2位となったリヨンの守備の要。足元の技術とポジショニングが優れたデフェンサだそうです。特徴をざっくり挙げると、次のようになります。

  • 左利き、技術が高く、ボールカット時の速さあり:リヨンのカンテラ時代、パス供給の精度によって名を知られるようになった。洗練されたテクニックを持ち、最終ラインからプレーの起点となれる選手。左利きで速さもあり、特にパスカットの際に速さを見せる。
  • ポジショニングが良い:ポリバレント性はあるものの、ポジションはセントラル。ラテラルでは苦労している。戦術的には規律を守り、ポジショニングが良く、監督の意図を理解し、相手の動きの先を読む。複数のシステムにも対応できる。
  • 気性は穏やかになった:プロデビュー当時はカッとなりやすかったが、選手や人として成熟するにしたがい、その欠点を克服。リーダーとしてのメンタリティもあり、ロッカールームではスピーチもする。

ウムティティの一番の売りは足元の技術のようです。最初のロンドではバルサ選手たちの上手さに驚くことになるでしょうが、アビさんもどんどん巧くなっていったので、彼にもスポンジのように変態テクニシャンたちの技を吸収してもらいましょう。バルサのセントラルとなるためには重要な要素である、最終ラインからのパス供給は育て方次第か。戦術理解力は高いけれどもラテラルは苦手ってところの克服も、出場機会を増やすためには重要になります。スケールのデカイ選手に成長してくれれば嬉しいですよね。

 

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