各賞授与式をバルサが欠席したことに腹を立て。
リオネル・メッシが14日、MARCA紙の表紙となりました。マドリーに本拠を置くレアル・マドリー寄り新聞がわざわざバルサのクラックを表紙とした理由は、メッシが今年7月にFCバルセロナに対し、2018年6月末までとなっている契約を延長したくないと言ったという情報を流すため。MARCAによるとメッシはバルサとの契約を延長せず、これから1年半で将来のことを決めると決断、父親らを介してその旨がクラブに伝えられた、2018年を待たずに退団することもありえる云々だそうです。へえ、それは大変だ、どうしよう。
メッシとの交渉は、その他の交渉終了後
そのメッシ情報はMARCAの思惑通り、インターネットによって世界へと拡散されました。これに対し、バルサからなんらかの情報を受けたであろうバルセロナ系メディアは15日、レオは問題なくバルサとの契約を延長する考えであると反論。SPORTとMDでは内容にちょっとした違いがありますが、7月と現在では状況が全然違うことと、メッシの契約更新は現在交渉中の中心選手のなかでトリになることで一致しています。
MDの説明では、バルサの計画はまずネイマール、マスチェラーノ、ブスケツ、ルイス・スアレス、イバン・ラキティッチ、テル・ステーゲンら主力選手たちとの契約更新を終えてからレオとの交渉を開始することです。つまり、バルサが今後も強力なスカッドを保つことを示すことで、大エースに安心してもらうわけです。
一方でSPORTは、自分の契約交渉が他の交渉に影響しないよう、メッシ自らが最後になるように希望した、それこそ成熟したリーダーとしての振舞いであると述べています。サンドロ・ロセイ理事会時代は不穏な時期もあったけれど、このところはクラブとの関係は良好であるという同紙です。
MD紙はまた、7月といえばメッシが脱税問題とコパアメリカ決勝敗北で心底打ちひしがれていた時で、現在はプレーも好調で幸せにしている、ゆえにクラブはMARCA報道に取り乱すことなく落ち着いている、としています。そもそもの問題として、レオ・メッシがバルセロナ以上に幸せになれるクラブが欧州にあるのかどうか。
LFPテバス会長への反発
マドリー系MARCAがメッシを表紙に持ってくる時点で胡散臭さがぷんぷんと漂いますが、バルセロナ系スポーツ紙SPORTやMDによりますと、クラブは今回の“攻撃”の理由をバルサとメッシに対する報復だと解釈しているそうです。
MARCAは11月7日に自分たちが主催する各賞授与式を行っているのですが、2015/16シーズンのリーガ得点王であるルイス・スアレスが会場を訪れずにバルセロナにてトロフィーを受け取っており、フェアプレー賞となったバルサからも誰一人として式典に顔を出さなかったことがMARCA様の怒りを買ったというわけです。
バルサがMARCAの招待を断り、式典をボイコットした理由は、バルサにフェアプレー賞を与えたのがLFP会長ハビエル・テバスだからのようです。テバスといえばラ・リーガの責任者にもかかわらず、メスタージャのボトル投げ込み事件では挑発をしたのが悪いと被害者たるバルセロナ選手たちを非難。バルサはその発言は不当だとスポーツ行政裁判所へ訴えていますし、ニコニコしてMARCAの式典になんぞ行けるか、と欠席を決めたのでした。
それに対して報復をするべく、MARCAがメッシの契約話を持ってきた、とクラブは解釈している云々。あくまでもバルセロナ的解釈に過ぎないのですが、わりと真実を突いているんじゃないかとクレとしては思える話です。MARCAならすごくやりそう。そういうことだとメッシはほぼとばっちりですが、、、SPORT編集長はメッシはバルセロニズモにとって敏感なところであり中心なので、バルサにダメージを与えようとする時は彼がまず狙撃兵の標的になる、としています。
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