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プジョル&チャビ「バルサ側に重要性の高いクラシコ」

ルーチョチームの方がプレッシャーがあると認める元カピタンたち。

2016/17シーズン前半戦の大一番、レアル・マドリーをカンプノウに迎えてのクラシコまであと1日余りとなりました。こういう試合前になると、集中が求められる選手たちが個別にメディア取材に応じることはほとんどないですから、登場してくるのは必然的に両クラブのOBたち。バルサ側では数々のクラシコを経験してきた歴代カピタンたち、カルラス・プジョルチャビ・エルナンデスがそれぞれにバルセロナへのエールを送っています。二人に共通しているのはクラシコが「別物」であることと、マドリーよりもバルサにとって決定的な試合になることです。

プジ「バルサの方が差し迫った状況」

ルイス・エンリケが監督となって以来、バルセロナは毎回、勝点でマドリーを上回ってエル・クラシコへと臨んでいました。しかし今回はあちらが首位で、さらに勝点差は「6」もある状況。それが「9」になってしまっては今後のリーガ優勝戦線が厳しくなるのは自明の理ですから、ルーチョチームは勝つしかありません。

昨日、カンプノウに隣接するアウディトリ1899で催されたとあるプレゼンテーション(ラ・リーガとINTELがクラシコで使用するという360度リプレイシステム)にバルサOBとして出席したカルラス・プジョルは、バルサTVの取材に「誰もがマドリーの状態がすごく良い、バルサはそうでもないと言っているけど、(クラシコで)順位表は関係ないからね」と述べつつも、他方では次のように語っています。

レアル・マドリーよりもバルセロナにとって重要性の高いクラシコだね。バルセロナの方が、差し迫った状況でこの試合を迎えている。勝点差9は決定的ではないだろうけれど、そうなると取りこぼしの余地はかなり少なくなるし、厄介な展開となる」

試合に臨む上で、「避けるべきは気にしすぎること」で、「特別な準備は必要ない」と元カピタンは言います。プジョル曰く、ジョゼップ・グアルディオラは「トレーニングを多くして、たくさん準備をする代わりに、僕らに自由時間をくれたよ。僕らが“スイッチを切る”ように、シウター・エスポルティーバで過ごすことを禁じていた」(バルサTV)と振り返っています。必勝だ、と気負いすぎると逆に良くないわけです。

己のスタイルに忠実であること

プジはまた、「バルサが本命だった時、試合は僕らにとって難しいことになった」と言います。頷けるような、頷けないような。マドリーにとどめを刺すべきクラシコで、逆に息を吹き返させた例は幾つも記憶にありますから、今回はこちらが逆襲の狼煙を上げる機会とせねばなりません。

元カピタンは「己のスタイルに忠実なことが、勝利を得るためのポイントになる」と考えています。「現在のチームも、プレーアイディアは同じだよ。ボールを保持する、ボールが主役となる、そして相手陣内でプレッシャーをかける。でも今のほうが引き出しは多いね。今のチームはカウンターアタックを以前より使える。それは適した選手がいるからで、活用しないのは馬鹿げてるさ」

バルサがバルサらしくあるために、重要なのはアンドレス・イニエスタの存在です。「彼は世界最高の選手の一人で、バルセロナのスタイルにとって非常に重要な選手だ。アンドレスのするプレーだけじゃなく、彼が周りを動かすことの全てが重要なんだ。彼が回復してとても嬉しいね」

元カピタンは今回のクラシコを、自宅で友人と楽しむそうです。彼はバルセロナが3-1で勝利すると予想しています。

チャビ「イニエスタがコントロールをもたらす」

一方、カタルーニャとは遠くはなれた中東カタールでクラシコを見守るのはチャビ・エルナンデスです。前カピタンは昨日、ラジオ局COPEの番組 El Partidazo に出演。クラシコほか、将来などについてコメントをしています。まずはマドリー戦について、チャビはこう語りました。

「クラシコは他の試合とはまた違うんだ。レアル・マドリーと勝点20差でも白熱の試合になるかもしれないし、その逆もある。バルサがアノエタで良くなかったことは、なにも意味しないだろう」「勝点が6少ないことで、おそらくバルセロナのほうが少しプレッシャーは大きいね

親友アンドレス・イニエスタの復帰がバルサのカギになるであろう点は、プジョルと一致するチャビです。「イニエスタはバルセロナにとって極めて重要な選手だ。今のチームにはコントロールや溜めが不足しているといわれているけど、彼がそれをもたらしてくれるさ」

セントロカンピスタは現在のマドリーを「すごくソリッドで、チームとしての仕事に対しとても連帯している。すばらしいスカッドがあり、ジダネの助言をとてもよく理解している」と評価しています。白クラブについても、「目的を達成するために、マドリーの周囲は一つになっている。バルセロナではそれぞれの向きが異なり、批判が訪れやすい」との見解。たしかにマドリー方面は、騒音が発生しにくいんですよね。。

その他のテーマ、ピケがバルサ会長になる可能性に関しては「ピケには統率力があると思うし、心に決めたことを全部成し遂げている」とコメント。ピケ理事会での監督就任については、「すごくいいね。実現したい夢の一つとして、僕の頭の中にあるアイディアだ」とのことですよ。

メッシの契約延長については、「メッシとは連絡を取っているし、彼は幸せにしてるよ。契約については話してないけど、バルセロナが自分にとってベストのクラブだと彼は知っている」と語ったチャビです。

 

コメント

  1. レト より:

    今回のクラシコは終盤に決定機を逃したという意味では確かに口惜しい終わり方でしたが、「取りこぼした」というより「逆転負けを免れた」という印象でした。
    マトモな守備戦術も無い前線頼みのカウンター戦術はビッグマッチではもう通用しないでしょう。レアルも試合によっては鉄壁の守備を見せますし、今の守備ではこれ以上は望めません。

    最悪の事態こそ避けられましたが、ポジショニングの問題など課題は多いですし、これを機会に後半戦までに改善できないようであればエンリケと契約延長する意味はないと思います。
    個人的にベテランのイニエスタに頼るよりも、イニエスタを必要としない343をマンネリ回避の意味でも成熟させて欲しいです。

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