前例のない若さでバルサ選手になっていた。
FCバルセロナの将来を担う逸材と期待されるキラキラ星の一人が、先日のグラナダ戦でリーガデビューを飾ったカルラス・アラニャー(19)です。公式戦デビューは昨年11月末の国王杯エルクレス戦(1-1)で果たし、その試合ではいきなりチームを敗北から救う左足ゴラッソを決めているのですが、リーガは今季8回目の招集でついに初出場。クラブは彼との契約を延長する準備を始めているとされますし、来季はトップチームに昇格する可能性も高いと見られるカンテラーノです。
すでにバルサ歴12年
カルラス・アラニャー(カタルーニャ人なのだから、カタルーニャ風に呼びたい)は2005年、7歳でバルサに入団しました。19歳にして、バルサ選手歴はすでに12年目。今季はフベニール契約ながらバルサB選手としてプレーしていて、来季はもうトップチーム入りも予想されるのですから、期待の高さはかなりのものです。
そのアラニャーのプリメーラデビューを祝ってクラブ公式が作ったビデオがこちら。ちびっ子だった頃のカルラスくんがものすごく愛くるしいです^^;
背後にインコの影
さてそのアラニャーには、ある逸話があります。バルサ公式の選手プロフィールを見ると、アラニャーはプレベンハミンのカテゴリーでクラブに入団と書いてあるのですが、4月5日のMD紙(こちら)や昨年12月のSPORT紙(こちら)によると、バルセロナが彼を獲得しようとした2005年にはこのカテゴリーはまだ存在していなかったらしく。それはどういうことなのでしょうか。
両紙によると、バルサで当時一番最年少カテゴリーだったベンハミンBは8歳以上でないと入れず、1998年1月生まれのアラニャーは7歳ゆえ、通常であれば彼がバルサのシャツを着るには、あと1年待たなければなりませんでした。彼の非凡さに驚き、獲得を望んだベンハミンAとBの監督さんたちは当時フットボルバッセ(育成組織)の責任者だったアルベルト・ベナイヘスさんに相談を持ちかけましたが、最初は待つように言われたそうです。
しかし彼らはプレベンハミンチームを持っていたエスパニョールがアラニャーを狙い、両親に接触していることも知っていました。なんとかしなければ、宝石がペリコに獲られてしまう。彼は絶対に逃すべきではないとの熱い説得があったのでしょう。ベナイヘスさんは少年の例外的な入団を認め、今日へと至るわけです。
映像を見ても分かるように、アラニャー少年は身体が小さかったのですがフットボルは抜群に上手い。1年早くベンハミンに入ってから、アラニャーは常に上の年代のカテゴリーでプレーを続け、なおかつ多くのチームでカピタンも担当してきたようです。なんと言っても彼、まだ10代なんですよね。ベテラン感がものすごいので、もっといってるのかと思ってました。ごめん、カルラス。
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