自分たちで移籍を決めたと武者修行中のセントラル
不思議な動きが散見された2017年夏のバルセロナ補強活動において、マルロン・サントスを巡るそれもシュールなものがありました。昨季バルサBのセグンダ・ディビシオン昇格に貢献したマルロンは、バルベルデチームの一員としてプレシーズンに参加していましたが、起用法から見るにチングリの信頼を得るには至らず。最終的にOGCニースへと2年間の期限付き移籍となったのは彼にとって良いにせよ、結果バルサはセントラルが駒不足ですから、ちぐはぐ感は否めません。
ニースで試合に出るのは良いこと
マルロン自らの説明によると、ニースへの期限付き移籍を決めたのはクラブではなく彼らです。8月5日午後、カタルーニャ・ラジオの取材に応じたセントラルはフランス行きに関し、「プレー時間を得るためにバルサを離れることにしたんだ。僕は若いから試合に出る必要があるし、自信とプレー機会を得るためには良い方法だと思ってるよ」と説明。自分たちで話し合い、その結論を出したと言っています。
「バルベルデとは一切話さなかった。僕の代理人がクラブと下した決断だったよ。僕と父親、妻、それに代理人で話して決めたんだ」
ニースへ武者修行に出ることにしたのは、成長してバルサに戻るためだとマルロンは語りました。
「僕は若いし、ニースのようなチームで出場時間を得るのは良いことだと思うんだ。ニースを選んだのはプレースタイル、クラブのコンセプト、それに監督といった理由からさ。それにヨーロッパリーグに出ていて、ファンタスティックな選手たちもいる」
「これは僕ら全員の決断だよ。僕やクラブにとってこれが最良だという結論に達したんだ。短期間で戻るために、実りあるシーズンとなることを期待してるよ」
バルベルデに起用されず
エルネスト・バルベルデに起用法について訊ねたりせず武者修行を決めたというマルロンですが、ミスターからのメッセージは8月26日のアラベス戦の時点で届いていました。試合終了後の記者会見でチングリは「彼は若いし、去るかもしれないね」とコメント。背番号も与えられていない状況でのこの言葉が、マルロンを決意させたと考えられます。
8月29日付のMDによると、この監督発言と同じ日にニースのジュリアン・フォルニエルGMからマルロン側に連絡があったらしく、彼はその誘いに乗ることを決めた模様です。即決するとも思いにくいので、前々から家族会議をしていたかもしれません。
いずれにせよ。あちらのセントラル事情は全然知りませんが、ニースにはヨーロッパリーグをプレーしますし、勝ち進んでいけば試合数は十分ある。バルサで序列4番目となるより出場機会に恵まれる可能性が高いのなら、良い経験をたくさん積み、たくましくなって戻ってきてほしいです。
そしてバルサは本職のセントラルが駒不足気味ってのが笑えないのですが・・・ ベルマーレンの怪我体質がどうか治り、面目躍如となりますように。1月にはイェリー・ミナが到着するらしいです(EU圏外枠が埋まる問題)。
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