今のスカッドではチャンピオンズの夢を見られない
リーガでは11試合を10勝1分で乗り切り、チャンピオンズでも3勝1分でグループの首位。バルベルデバルサのここまでは非常に順調ですが、かといって無類の強さを感じさせるかというと、そうでもありません。堅実ではあるけれど、中の上クラス。国内タイトルは獲れても欧州制覇は厳しい。そんな印象です。
冬のマーケットで攻撃陣を強化する
バルサのテクニコや理事会もそれは感じていて、チャンピオンズを狙うためにはスカッドに上積みが必要、だからクラブは冬のマーケットで攻撃陣を補強することに決めた、というのは7日付のSPORTです。
そしてエルネスト・バルベルデが欲しているのは、即戦力で先発入りを狙えるレベルのアタッカーと。新監督の補強に関する考え方は、前任者ルイス・エンリケとは大きく異なっていると同紙は言います。
ではどう異なっているのか。
それは先発に食い込める選手を獲るのか、主力を支える選手を獲るのか、の違いです。
イニエスタやラキティッチとポジションを争える選手
2016年夏にロベルト・フェルナンデスとルイス・エンリケが行った補強のコンセプトは、“鉄板イレブンはいじらず、ミドルクラスの若手を獲ってスカッドの層を厚くする”でした。
獲得したのはパコ・アルカセル、デニス・スアレス、アンドレ・ゴメス、ルカス・ディニェ、ジャスペル・シレセン、それにサムエル・ウンティティといった面々。将来性も考慮しての若手中心ですが、先発に食い込んでいるのは最後のビッグサムだけです。
SPORTがクラブ理事の言葉としていうには「ルイス・エンリケはロッカールーム内に混乱を望まず、先発陣を信頼していた」から控え陣の強化を行った。しかしバルベルデはおそらく反乱も恐れていないので、先発クラスの獲得をクラブに求めたと。
イニエスタやラキティッチとポジションを争えて、前線の創造性を上げられる選手を冬に獲るのが目標だそうですが・・・ チャンピオンズのために獲得するのであれば、今季は起用できないコウチーニョは消えます。その点からも矛盾を含んでいそうなこのSPORT情報、FIFAウィークのネタとしてどうぞ。
このニュースのまとめ
- ・チャンピオンズを狙うには現在のスカッドは心許ない
- ・バルベルデは攻撃力アップのために先発陣を脅かす選手を求めている
- ・コウチーニョは獲得しても今季のチャンピオンズでは使えない
コメント
噂になった選手ではレマルもグリーズマンもアウトですし、可能性あるのはゴレツカとマイヤーぐらいですね。
来年のデンベレの復帰を計算に入れてもCLで優勝可能なスカッドを実現するのは夏の補強と同じぐらい困難なミッションでしょう。