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あまりローテーションしないバルベルデ流、結果はいかに

定番選手とベンチメンバーで出場時間の差が大きい

エルネスト・バルベルデと前監督ルイス・エンリケの違いは幾つもありますが、ローテーションの過激度はその一つです。代表戦明けに大幅に選手を入れ替えて勝点を落としていたルーチョに対し、チングリはローテーションしつつも控えめ。それがパフォーマンスや成績の安定につながっています。

ただしその影響で、主力選手たちの出場時間は昨季に比べて明らかに増していまして、春にどのようなチーム状況になっているのか(不安とはいかないまでも)気になるところです。

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2,000分を超えるレギュラー、1,000分を割る控え選手

1月31日付のSPORTに、同日時点での選手たちの出場時間比較が載っています。
それを見ると一目瞭然。
バルベルデは思った以上にレギュラーと控えの起用時間に差があり、鉄板イレブンでは明らかに調整しているイニエスタが1,600分だった以外は軒並み2,500分前後で、怪我で離脱期間のあったウンティティセルジ・ロベルトすらも1,900分ほどです。

選手 16/17 17/18
ラキティッチ 1789 2542 +753
アルバ 1573 2234 +661
イニエスタ 1101 1597 +496
ステーゲン 2160 2520 +360
メッシ 2375 2732 +357
ブスケツ 2163 2490 +327
ピケ 2001 2328 +327
ウンティティ 1773 1919 +146
スアレス 2404 2528 +124
S.ロベルト 2112 1900 -212
アレイシ 700 817 +117
アルカセル 720 637 -83
デニス 1341 923 -418
ディニェ 1443 889 -554
A.ゴメス 1486 870 -616

テル・ステーゲンメッシピケブスケツが昨季より300分以上増え、今季恩恵を受けている選手グループのラキティッチが753分、アルバが661分も増加、イニエスタも496分増えています。

一方でアレイシアルカセルディニェデニスアンドレ・ゴメスら控えメンバーは630~900分の出場。
彼らは軒並み400~600分プレー時間が減少しています。

取りこぼしは多かったですが、控えメンバーの強化を昨季のテーマに挙げたルイス・エンリケは、そのとおりに時間配分に気を配っていたわけです。
そしてエルネスト・バルベルデは後半の選手交代をずばずば当てつつ、レギュラー中心の起用と。

成績が良いのはすばらしいけれど、このバルベルデ流が3月・4月にどういう結果をもたらすかは未知数です。
重要なのは5月にタイトルを獲れていること。
2015/16シーズンはリーガで独走と思いきや、3月末から4月にかけて負けまくり、1ポイント差でマドリーを振り切っての優勝でしたから、今年もコンディション次第ではドタバタする可能性はあります。

フル稼働のラキティッチ

ラキティッチは昨季の前半はどうしたのか、というくらい控えに回っていましたから、4-4-2になった今季の出場時間が大幅に増えるのは理解するのですが(2,542分)、それにしてもそのうちツケが回ってきやしないかと不安。
ラキティッチは出ずっぱりのセルヒオ・ブスケツ(2,490分)を休ませる係も担っているので、本当に頑張ってます。

ハードスケジュールもあと少し

バルセロナはあと10日間ほど、ハードなカレンダーが続きます。

木曜日にバレンシアとのタフなコパ準決勝第1戦をプレーし、中2日でコルネリャへと乗り込んでのエスパニョール戦。インコたちはピケやらブスケツの発言でリベンジに燃えているでしょうし、しんどい試合になりましょう。
そして来週はメスタージャでコパ決勝の切符を賭けて戦い、中2日でカンプノウにヘタフェを迎える。
中2日、中2日、中2日・・・

コパがあった1月は毎週、中3日と中2日の繰り返しでした。
そのコパもバレンシアとの対決を乗り切れば5月の決勝を残すのみとなります。
この後はようやく平日に試合のない週がくるので、あとひと踏ん張りです。

ここでどれだけエネルギーを再充電して20日のチェルシー戦(スタンフォード・ブリッジ)へ臨めるかが重要に。17日のイプルアでのエイバル戦は捨てるとはいかずとも、勝点の貯金を利用することになっても良い試合です。
24日のジローナ戦からは2週間、週末のリーガだけになるので、ここも上手く活用したい。
3月14日のカンプノウでのチェルシー戦にいかに良好なコンディションへともっていけるか、コパが一段落した後の選手たちの休ませ方にも注目することとしましょう。

このニュースのまとめ

  • ・昨季に比べ、レギュラーは出場時間が増加、控えは減少
  • ・その起用法が春にどういう結果をもたらすか
  • ・2月に入れば、日程は少し余裕が出る
  • ・チェルシー戦にいかに良好な状態で臨めるかが勝負

 

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