日本ツアーではチェルシー、ヴィッセル神戸と2試合をプレー
神戸では内容が改善し、カルラス・ペレスが2得点の活躍
プレシーズンの大きなお楽しみが、新戦力やカンテラーノたちの新鮮なプレーです。
その点でこの日本ツアーは収穫があった。新加入のグリーズマンとデ・ヨングはどちらも活躍が見込めそうなパフォーマンスを示し、カルラス・ペレスやリキ・プッチらカンテラーノの輝きもあったことで、クレ的満足感はまずまずのツアーでした。行き先も日本でしたし。
(遠く離れたアメリカ合衆国で、白いチームがかぐわしい香りで炎上していることも、ささやかに喜びを増幅させている)
グリーズマンとデ・ヨング
この夏にバルサが獲得した3選手のうち、チームが昨季以上の成績を達成するための大戦力となることを期待されているのがアントワン・グリースマンとフレンキー・デ・ヨングです。
二人はどちらも埼玉でのチェルシー戦でデビューし、フランス人デランテロが前半、オランダ人セントロカンピスタが後半の45分間をプレー。ヴィッセル神戸戦でも同様に前後半それぞれで起用され、まだ競演はありません。
グリーズマンはゴールこそ生まれなかったものの、特にヴィッセル戦では広いエリアを活発に動き、ワンタッチのプレーで周囲と連携する場面も。2試合目であれですから、試合をこなすごとに磨かれていくであろうコンビネーションは楽しみです。
フレンキー・デ・ヨングはピボーテとインテリオールで起用され、ポジションを守りつつも前へも出て行く新たなフレンキー流フットボールで中盤にダイナミズムをもたらしてくれそうです。
エルネスト・バルベルデには彼らを上手く使いこなしてほしい。
カルラス・ペレスの出現
ヴィッセル神戸戦でセンセーショナルな2得点を決めた、カルラス・ペレス。
チェルシー戦でも決定機を作っていたカンテラーノの活躍は、カンテラーノ大好きバルセロニスタにとって嬉しいニュースでした。
カルラス・ペレス(21)は、ペナルティエリア内外での縦へのスピードある突破とパンチ力が魅力。常にゴールを意識し、向かっていく姿勢が良く、パスワークからのリズムの変化でデフェンサの脅威となれるデランテロですね。
闘争心が感じられるのが好印象なんだけれど、それだけではなく、ボールの受け方や崩し方にインテリジェンスも見られる。ヴィッセル戦での先制点、マルコムとの連携は見事でした。
日本ツアーではどちらの試合も左エストレーモとして出場していますが、バルサBでは 右サイドを担当(利き足)。2018/19シーズンはセグンダBで9得点4アシストの成績を残しています。エストレーモで9得点は上々でしょう。
コパアメリカ組が加わるUSAツアーにも招集されるのは確実ですから、そちらでも良いパフォーマンスを示し、バルベルデの評価を高めてほしいです。
便利に使われたカンテラーノたち
今回の日本ツアーに、バルベルデは9人のフィリアル選手を帯同させました。
そのなかで違いを見せたのが前述のカルラス・ペレスと、チェルシー前の前半に輝いたリキ・プッチ。
ヴィッセル戦ではジェラール・ピケの代わりを務めたウルグアイU-21代表のロナルド・アラウホも、セントラルとして上々のパフォーマンスを披露しました。約190cmと恵まれた体格を持ち、速さと技術もある彼。トディボと共に今後が楽しみです。
一方で気の毒だったのは、本来のポジションとは違う持ち場を担当することになった選手たち。
右ラテラルながら、左ラテラルとしてプレーをしたギリェム・ハイメはまだ分かるとして(それでもカルラス・ペレスの得点をアシスト)、中盤の選手ながらチームの事情で右ラテラルで起用されたオリオル・ブスケツとモンチュは、その頑張りを評価したいです。
安部くん、怪我でデビューならず
日本ツアー前にバルサ入団が発表され、注目を浴びていた安部裕葵。
当然、日本でのバルサデビューをメディアとファンは期待していたわけですが、バルサBとのトレーニング中に打った腰?の痛みによって出場はなりませんでした。
バルベルデチームでプレーできる最大のチャンスだっただけに、不運。
次のチャンスは週末のガンペル杯か、USAツアーのナポリ戦か、それとも国王杯1/16 final か・・・
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