グリースマンたちを獲得するために、まずは構想外選手たちを売らねばならない
毎年の補強予算が5,000万ユーロあたりのFCバルセロナが、札束ばらまき系の補強をするためにはどうすれば良いか。
ナゾの資金が涌いてこない以上、スカッドにいる選手を他クラブに移籍させることで発生する移籍金を集めてまかなうしかありません。構想外の選手を、相応しい値段で売る。でもこれ、バルサが伝統的に苦手としている作業。難航を予想します。
年間予算+売却収入で1億6,000万ユーロ必要
バルサがこの夏、実行しようとしている(とされる)補強オペレーションは3つです。
- アトレティコ・マドリーのアントワン・グリースマン(契約解除金 1億ユーロ)
- セビージャのクレマン・ラングレ(契約解除金 3,000万ユーロ?)
- グレミオのアルトゥール・メロ(合意済みの移籍金 3,000万ユーロ)
5,000~6,000万ユーロを金庫からまかなうとして、残り1億ユーロをマーケットで調達しなければならない。する前から疑うのも申し訳ないのですが、本当にやれるんでしょうかね。
商売上手なマドリーと異なり、バルサは毎回、「この選手を売りたいんです、売れなきゃ困るんです」感をふんだんに振りまいてマーケットに入っていきます。ちょうど選手に関心を持つクラブがいても、ほとんどの場合で足元を見られる。
それなりの額で売れた選手なんて、数えるほどです。
(クラウディオ・ブラボの1,800万ユーロ、ペドロの3,700万ユーロ、セスクの3,300万ユーロあたり・・・?)
放出選手リスト
5月28日付のSPORTによれば、バルサがこの夏の放出オペレーションに入れるつもりなのがアンドレ・ゴメス、パコ・アルカセル、アレイシ・ビダル、それに期限付き移籍中のラフィーニャ、ムニール、デウロフェウです。ジェリー・ミナはまだレンタルか放出か未定とのこと。
そしてそれぞれの売却希望額は、以下のようになるそうです。
- アンドレ・ゴメス 4,000万ユーロ
- ラフィーニャ 3,500万ユーロ
- パコ・アルカセル 3,000万ユーロ
- デウロフェウ 1,200万ユーロ
- アレイシ・ビダル 1,000万ユーロ
- ジェリー・ミナ 1,000万ユーロ
この通りに事が運べば、バルサは1億3,700万ユーロの移籍金収入を得ますが・・・
人気銘柄のアンドレ・ゴメス
オペレーションの成否でカギを握るのは、人気銘柄であるアンドレ・ゴメスがしっかりと希望額で売れるかどうかです。カンプノウでの成功を見たかった好青年でしたが、2シーズン重用されての結果なので放出は自然の流れ。良いチームが見つかればと思います。
インテルに期限付き移籍中のラフィーニャは、伊クラブが果たして3,500万ユーロの買取オプションを行使するかどうか。MDによるとインテルはラファに「もしチャンピオンズ出場権を得たら買取オプションを行使する」との紳士協定を結んでいるそうですが。
パコ・アルカセルはどうなんでしょう。
若手のデランテロですから、売れれば3,000万ユーロくらい付くでしょうが・・・ ルイス・スアレスの控え役はもう、アントワン・グリースマンを獲るなら不要か・・・ このパコに関しては、それでええんか、と素直にうなずけません。
あとの3人は、まあ1,000万ユーロくらいならいけるだろうし、いかなければ批判もの。
交渉ごとを担当するオスカル・グラウCEOのお手並み拝見といきましょうか。
このニュースのまとめ
- ・グリースマン+ラングレ+アルトゥール獲得のために資金がいるバルサ
- ・構想外選手の売却による資金調達を目論む
- ・目指すは1億3,000万ユーロほどの収入!
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