所属クラブとの残り契約期間が半年を切った選手たちに出てくる問題。
所属クラブとの残り契約期間が半年を切り、6月末には自由契約が可能になる選手が干される。代理人が不満を漏らしたムニールをはじめ、昨日入団が公式発表されたトディボ(トゥールーズ)やラビオ(PSG)と、最近のバルサ関連ニュースでよく目にする案件です。
自由移籍が半年後に可能となり、オファーが手元にある選手が、クラブとの契約更新に応じるメリットは少ない。フリーならば新天地を自分で好きに選べる上、移籍先からはコストゼロに対するボーナスも期待できます。
一方で移籍金収入の道を閉ざされるクラブは、干すという罰を与える。クラブ内での立場が微妙な選手だと、そういう問題が発生してきます。
レジェンド級の選手なら、「彼の我がクラブでの残り試合を心に刻んでいこう」ってなるんですけど。
バルベルデからの招集外通告
ムニール・エルハッダディの代理人が怒っています。バルサとの契約が今年6月末で終了するため、他クラブと自由に交渉できるようになったカンテラーノに対して、エルネスト・バルベルデが“日干し宣言”をしたらしいのがその理由です。
ムニールはセビージャとの仮合意があると報じられていますし(代理人は否定)、すでにバルサに対して、契約更新をしない意思を通達済みです。
となるとその選手を監督がどう扱っていくかで、エルネスト・バルベルデはムニールを起用せずに他の控え選手の出場機会を増やすことにしたと。
ムニールの代理人フランシスコ・バルディビエソがテレビ局BeIN Sportの番組内で次のように語っています。
「(昨年末の)セルタとの試合がある週、ムニールは監督の言葉に驚きました。監督は彼にカンテラーノを含む別の選手をローテーションで起用するだろう、キミは契約更新を決めるまで招集をしないと伝えたのです。ムニールはこれに落胆しました」
代理人氏によると、シーズン開幕当初にバルサのスポーツ部門、それにバルベルデ自身からもなんらかの「約束」があったのに、それが果たされてないことも不満となっています。
なにげに、バルサでこういった招集外通告って珍しいです。
トディボの場合
話は変わって、FCバルセロナが昨日1月8日、「2019/20シーズンのための新契約」として発表したジャンクレール・トディボ(19)です。
バルサ発表によると、「FCバルセロナはフランス人選手ジャンクレール・トディボと、2019年7月1日にバルサに加わることで合意に達した」。トゥールーズとの契約が今年6月30日で終わることで、自由交渉期間に入っているため、選手との合意だけで発表をした珍しいケースです。
トディボはトゥールーズとの契約更新を拒み、昨年11月3日のリーグ戦を最後に招集もされない日干し状態が続いています。そしてそれはシーズン終了まで続くでしょう。
しかし、ロッカールームに気まずい存在がいることはチームにとって好ましいことではない。
幾ばくかの移籍金を得るために、トゥールーズが冬マーケットでの移籍するための交渉をバルサに望むかもしれず、前倒しの加入は十分に考えられます。
バルサにとっても選手にとってもメリットがある選択肢につき、“どうなるか見てみよう”というケースです。
ムニールは契約解除か
そして、話は戻ってムニール・エルハッダディの件。バルサはモロッコ系デランテロとの契約を、この1月で解除するんじゃないかと見られています。
契約を解除してしまう意味は、
・これまでの貢献やコミットメントに対して感謝し送り出す
・残り半年間の給与を節約
・気まずい選手を抱え続けなくて良い
など。
バルサにとっては、ムニールの交渉相手が良い取引先であるセビージャですから、あちらを満足させることが今後の利益につながるだろう、との打算もありそうです。
なんだかんだでバルサは、カンテラーノの幸運を祈って送り出すんじゃないですかね。
このニュースのまとめ
- ・バルサとの残り契約期間が半年を切ったムニール
- ・契約延長はしないとバルサには通達済みで、バルベルデはこれに対し契約更新するまでは招集しない考えを伝えたという
- ・7月のバルサ入団が発表されたトディボも、トゥールーズで似た状況
- ・バルサはムニールとの契約を解除し、1月の退団を許しそう
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