バルサのプレーに適応を示し、かつ持ち味を出してインパクトを残している
プレシーズン最初の記者会見で新加入マルコムのことを訊ねられたエルネスト・バルベルデは、獲得を決断したのはクラブであって自分ではない、とぶっちゃけていました。
チングリさんらしからぬ発言でしたが、それだけウイリアン獲得に期待していたってことでしょう。即戦力をあんなに要求していたのに、やってきたのは21歳の若造かよ・・・というふうに。
「私たちはマルコムに喜んでいる」
マルコム獲得について強化技術部から監督になんの報告もなかったとは考えられず、バルベルデもブラジル人エストレーモの好プレー動画をチェックしていたのは明らかです。報告書も良い評価を出していたのは間違いない。
しかし実際にトレーニングや試合でその動きや顔つきを見るのは違うのでしょう。
バルベルデがマルコムの持つポテンシャルに気付くのに時間はかからなかった。
4-2で逆転負けしたASローマ戦後、入団後の初ゴールをマークしたほか、インパクトあるプレーをいくつか示したエストレーモについて監督はこのようにコメントをしています。
「マルコムは私たちに解決策をもたらしてくれるね。ライン間でボールを受けることができ、良いシュートを打ち、強い。今シーズンの私たちを助けるかもしれない」
「良い選手を獲るためにクラブはいつも働いている。私もそのクラブの一員であり、監督であるわけだけれど、クラブには選手を負うことに身を捧げている人々がいて、私たちはマルコムに喜んでいるんだ。彼は今日、力を示したし、私たちは彼に大きな可能性を見ている」
けっこう、入団を評価する方向にきてます。
チームプレーによく絡み、行くところは大胆に行く
8月2日付のSPORT紙によると、バルベルデがまず注意を引かれたのはマルコムのテクニックの高さです。
そしてチームのパスワークにもよく関与している。
ラフィーニャの先制点となった時の左足での落としもそうですし、トラップと推進、ドリブルに良いものがあります。マークを外して積極的にボールを受け、チャンスとあれば果敢にシュートを放つ。フリーキックやコーナーキックも任されていました。
レオ・メッシやネイマールのように、1対1を恐れず、相手守備陣に向かっていく勇敢さがあるのも良い。
それによって道が開けば、強力なシュート。
獲得時に見たフランス時代の好プレー集ではエリア外からのミドルシュートが目立っていましたが、自ら持ち込んでのシュートもありと。バルサ初ゴールは、逆ポスト前でグラウンダーのパスを押し込む、ごっつぁんゴールでした。
パスがまだ甘いなという場面はあるものの、クラックたちとトレーニングや試合を重ねていれば、すぐにもっと上手くなるでしょう。
今のところ、新加入ではアルトゥール・メロのチャビっぽさに喜んでいるのですが、このマルコムも楽しい存在になりそうですばらしい。ウイリアンが獲れずに不満だったであろうバルベルデも、じき満足するんじゃないでしょうかね。
楽しみな若者がきました。
このニュースのまとめ
- ・実際にマルコムを見て、バルベルデも驚いた様子
- ・「チームを助けられる」「大きな可能性がある」と評価する監督
- ・バルサのプレーに馴染み、果敢さもある
コメント
補強した若手はいずれも好感触ですね。
欲を言えばアルトゥールはボールの収めどころとしてだけでなく
攻撃を加速させるようなプレーもこれから期待したいところです。