プレシーズンに参加できず、戦えるフォームとなることが先決
カルラス・アレニャー(20)がピッチに戻ってきました。昨シーズン最後の大怪我から約3ヶ月。昨日のサバデイ対バルサB(0-1)にて30分間のプレーし、試合終了後には「すごく良い感覚を得られた。今は楽しみたい」と喜びを表したカンテラーノです。
不運な大怪我
2018年夏はカルラス・アレニャーにとって、次なるステージへの飛躍の一歩となるはずでした。バルベルデチームの一員となってプレシーズンを過ごし、チーム定着への挑戦を開始する―。
しかし計画が思い通りに進まないのもよくある話で、リーガ123最終節サラゴサ戦においてアレニャーは右大腿部の大腿二頭筋の腱を損傷、フィンランドのサカリ・オラバ医師による手術を受けて3ヶ月の離脱を余儀なくされます。
アレニャーにとっては、これほどの重傷(全治3ヶ月)は初めてのこと。
それが夢のトップチーム昇格寸前で訪れるのですから落胆の大きさは容易に想像が付きますが、彼はリハビリに励み、この復帰の日を迎えました。まずはこの良き日に、おめでとう。
プラン変更
そしてここから考えねばならないのが、大きな怪我から復帰した若手選手にとって、どういうプランで試合に戻っていくのがベストなのかです。
確実なのは、カンプノウのベンチに座っていても実戦のリズムを取り戻せないこと。
現在のトップチームはセントロカンピスタが8人、主力組であるブスケツ、ラキティッチ、コウチーニョと準先発のアルトゥロ・ビダル、アルトゥール、それにセルジ・ロベルトの壁は高いですから(ラファもいる)、プレシーズンを丸々逃し実績があるわけでもない若手が、リズムを得るための時間をそうそうもらえはしないでしょう。
トップチームにいても、招集外が繰り返されるはず。
よってペップ・セグラたち背広組はバルサBでプレーを続けることが現状のアレニャーにとって一番の解決策であると判断し、これは決して後退ではないとセントロカンピスタを説得。アレニャーもそれを受け入れたと9月8日付のSPORT紙は述べています。
(そのためにトップチームの背番号ではなく、Bチーム用の26番を使用)
今はまだ出番を得られない
2017/18シーズンはジェラール・ロペス率いるバルサBにおいて、本来のポジションがどこなのかという起用をされ、方向性を見失った感のあるアレニャーです。
最適なポジションは左インテリオールなのか、エストレーモなのか、メディアプンタなのか・・・
リズムを得るだけでなく、ガルシア・ピミエンタのところでしばらく調整してもらうのも良いでしょう。
その“調整期間”がどれだけになるのかは、今のところは不明ですが、少なくともラフィーニャがいるうちは出番を得られそうにない。
まずはバルサBでトップチームの先輩たちと同等以上のフォームに仕上げるのが第一で、そのうえでトップチームの中盤陣に欠員が出た場合にチャンス到来でしょうか。
毎日のトレーニングには呼ばれるようなので、そこで資質をアピールしていければ、あるいは。
同じく怪我で出遅れているデニス・スアレスとの競争、これに注目してみましょう。
このニュースのまとめ
- ・カルラス・アレニャーが約3ヶ月ぶりにバルサBで試合復帰
- ・トップチーム入り計画は6月の大怪我で変更に
- ・バルサBでリズムを得て、チャンスをうかがう
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