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カルラス・アラニャーがベティス移籍(半年レンタル)へ

夏に戻ってくることで提案を受け入れたセントロカンピスタ
バルサは買取オプションを含まないことを望んだ

カルラス・アラニャーの期限付き移籍でFCバルセロナとベティス、ならびに選手が合意した、と各メディアが報じています。期間は今季終了までの半年間で、バルサの求めによって買取オプションは含まれない。プリメーラでの出場時間と経験を得て、来季はバルセロナに戻ってくる、との目的は果たせそうです。

夏から申し出ていたベティス

カンテラーノの若者をいかにしてトップチームの戦力へと育てていくのか、はバルサが抱える難題です。
トップチームでトレーニングをし、試合に出して鍛えていくのが最良ですが、他クラブから補強した完成度で上回る選手たちよりも優先すべき理由がある、と監督が判断しなければ使ってもらえない。
カルラス・アラニャーは4ヶ月間も試合出場から遠ざかる日々が続いていました。

そこで試合に出られずにくすぶっているアラニャーを借りられないものか、とバルサに最初に打診してきたのが、レアル・ベティスだったそうです(SPORT)。

ベティスは夏の時点からアラニャーを欲しがっていたクラブです。アラニャーを巡っては、夏マーケットでの期限付き移籍でバルサと合意目前だったという。
しかしエルネスト・バルベルデの反対により、夏移籍は流れたと言われています。

イバン・ラキティッチを干す予定だったのでバルベルデはアラニャーの移籍を止めた、と報じられていますが、ラキさんもアラニャーも最近まで出番がなかったことや、ラキさんを売りたがっていたクラブがアラニャー移籍にも動いていたなど、腑に落ちない部分もある)

いずれにせよ、そのベティスが冬のレンタル移籍ではアラニャー本人とバルサの合意を取り付けたと。セントロカンピスタはヘタフェの熱意ある勧誘にも迷ったそうですが、最終的に夏から声をかけていたベティス行きを選択しました。

公式発表はまだですが、アラニャーは29日から再開されるバルベルデチームのトレーニングには戻らず、直接アンダルシアへと向かうようです。

2020年の夏に戻ってくることが大前提

カルラス・アラニャーのレンタル移籍に関しては、夏に確実に呼び戻せること、が重要でした。
バルサがこだわったのは、ベティスが希望した買取オプションを付けないことです。

ラ・マシアから育ってきた期待株でもありますし、今季は人員多めのバルサの中盤も、もし来夏のマーケットでラキティッチアルトゥロ・ビダルが退団するとなれば(どちらも契約は2021年夏まで)、一気に人手不足となります。ベンチも刷新されるかもしれない。
アラニャーにいよいよ、重要な役割を任せられることも考えられます。

買取オプションを付けないことで、バルサがアラニャーに期待している点を示したのは良かったです。

カンテラーノが武者修行に出て、力を付けて戻ってきた前例がないのが不安ですが(ラフィーニャくらい?)、プリメーラのクラブで実戦経験を積むことで、このオペレーションが成果あるものとなることを願います。

ちなみにアラニャーは1月5日が22歳の誕生日なんですが、奇しくもこの日が彼のベティスデビュー戦になるかもしれません(アラベス対ベティス)。

アルトゥロ・ビダルの扉は閉じたか

アラニャーのレンタル移籍によって、冬マーケットでの退団がなくなりそうなのがアルトゥロ・ビダルです。

先日、クリスマス休暇のために戻ったチリにて、移籍に含みを持たせる発言をしていたキングアルトゥロですが、元々彼の移籍が実現する見込みは多くありません。
エルネスト・バルベルデがビダルを必要としていますし、バルサとしても投資した2,000万ユーロを回収できるオファー額を承諾の最低ラインとしているからです。

アルトゥロ・ビダル自身によるバルセロナへの移籍志願があれば、また違ってくるでしょうが、移籍への扉を少し開いたままにする発言は、バルベルデへのメッセージ色が強いと思う。
夏の退団は確実でしょうから、今シーズンはレオ・メッシを支えてチャンピオンズ制覇を目指す道を進むんじゃないですかね。

このニュースのまとめ

  • ・バルサとベティス、それにアラニャー本人がレンタル移籍で合意した模様
  • ・期間は今シーズン終了までの半年間で、買取オプションは付かない
  • ・バルサで得られない出場時間を、得られるチャンス

 

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