若く将来性抜群のセントラルを、ジェリの後継として獲りたいバルサ
10月10日のバルセロナ系スポーツ紙 MUNDO DEPORTIVOとSPORTはどちらも、同じ選手の獲得ウワサ話がトップ記事となりました。アヤックスに所属するオランダ代表セントラル、マティイス・デ・リフト(19)です。
一時期よくバルサメディアに登場し、いつの間にやら消えていたデ・リフトがここで再浮上してきた理由には、ジェラール・ピケが欧州一フル稼働している状況があります。カタラン人セントラルは公式戦11試合連続フル出場中(990分)。ちょっと使いすぎです。
(990分出場は、ピケとバイエルンのキミッヒのみ。次いでシティのラポルテが987分、PSGのラビオが966分)
ピケを休ませたいけれど
バルセロナの2018/19シーズンのセントラルは利き足から見るとバランスが悪く、左利きが3人いるのに対して(ウンティティ、ラングレ、ベルマーレン)右利きはピケしかいません。
これにサムエル・ウンティティがヒザを痛めて戦列を離れたことが重なり(クラブ発表も曖昧でナゾが多い)、エルネスト・バルベルデはピケを1分とて休ませることが出来ていない。1分もです。シーズン序盤に次の2月で32歳になるジェリを酷使するのは、誰にとっても好ましい状況じゃないです。
バレンシア戦終了後、ピケはメディアに対して「僕(の失敗)を待っている人たちが多くいる。チームが失点すればピケのせいにするのが流行してる」と不満を爆発させています。もっとエレガントに受け流すこともできる彼なので、なにかと疲れているサインかもしれません。
そりゃあバルベルデにしても、ジェリは休ませたいでしょう。
しかしクレメン・ラングレとトーマス・ベルマーレンのセントラルコンビは怖い。
せっかくいるんだから賭けてもいいし、賭けるしかないですが、守備システムが安定を欠いているのが勇気を必要とする。4人いるから大丈夫と言われていたセントラルが、結局カバーできてない残念さです。
若手の実力派 デ・リフト
そこで盛んになっているのが、アヤックスのマティイス・デ・リフト獲得話です。
8月に19歳になったばかりという若さですでにアヤックスのカピタンを務め、オランダ代表キャップ数もすでに9回。身長188cmと大柄ながらもテクニックに優れ、両足を遜色なく使え、守備対応もよい・・・ プレー集を見ると、ピケ的な持ち上がりもありますね。
世代交代も考えて、バルサがデ・リフトを獲得したいのはよく分かる。
もし獲得できたとしても早くて2019年夏でしょうから、今季はいまの4人とカンテラーノで乗り切っていくしかないですが。
来夏はベルマーレンが契約満了で退団濃厚ゆえ、なんにせよ新しいセントラルは来ます。
デ・ヨングとの二枚獲りはあるか?
バルサはアヤックスからもう一人、中盤のフレンキー・デ・ヨングもまた狙っています。
デ・ヨングとデ・リフト、この二人のオペレーションをどう扱っていくつもりなのかは、MDとSPORTでは見解が異なっている。
MDが「デ・リフト優先」、SPORTが「両方」です。
両方を狙ううえで難問となってくるのは、お金です。
アヤックスのキラキラ星を二人とも獲得できれば競争力アップは間違いない。しかしビッグクラブたちも狙う宝石たちを確保するのは、とっても金庫パワーを使います。
二人合わせれば1億ユーロを超えるのは確実で、MAXで1億5,000万ユーロくらい行くかもしれない。
レギュラー選手を一人は手放さなければ、払えない額です。
それなら緊急度の高いセントラルの、デ・リフトを優先するだろうとの見方はうなづけます。
でもMDがこだわる中盤のラビオ(来夏でPSGと契約終了)には心弾まない。
しばらくは様子見ですね・・・
カンテラーノがデ・リフト級に覚醒するのは期待薄。
このニュースのまとめ
- ・ピケがここまで全11試合フル出場の酷使無双
- ・右利きセントラルに代役がいない
- ・ピケの代役としてデ・リフトを優先し、デ・ヨングの順位下がる?
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