オーバメヤン獲得･･･ そしてデンベレは残る（これからどう扱うか問題）

冬の移籍マーケット最終日、ガボン代表デランテロの加入が決まる
注目されたデンボウズの移籍はやはりというか実現せず

2022年冬マーケットが1月31日をもって終了となりました。注目されたバルサの駆け込み移籍は、ピエレ＝エメリック･オーバメヤンの加入が今日2月1日にも正式発表される見込み。渦中のデンベレは結局行き先が見つからず、残りシーズンをバルサで過ごすことになっています。メロドラマは望まれぬ最終章に突入です。さてこの厄介な選手をクラブはどう扱っていきますやら。

選ばれたのはオーバメヤン

RFEF規約の関係でまだ為されてはいませんが、ガボン代表デランテロ、ピエレ＝エメリック･オーバメヤン（32）のFCバルセロナ加入は間もなく正式発表されると見られています。いつ発表があってもおかしくないでしょう。

オーバメヤンは昨日の午前、バルセロナのエル･プラット空港から出て来たところでファンに突撃され、その様子がSNSで公開されています。

SPORTによると、これは選手自身の判断による来訪だったそうです。
昨日の時点ではまだアーセナルとの話し合いも決着しておらず、つまりは不確定要素が多く残っていた（むしろ無理めだと考えられていた）ためにバルサはオーバメヤンを呼んでいなかったのですが、選手は自主的にバルセロナを訪れ、メディカルチェックを受けたのだという。

そして彼はその後シウタット･エスポルティーバを訪れ、契約書にサインをしています。なぜ分かるのかというと、その際の様子を選手代理人Freddhy Koula氏がTwitterに投稿しているから。
我らの新選手は良いように表現するなら自主性に溢れる人物のようです。ガードも緩めですかね。一抹の不安がよぎる。

31日中に正式発表されなかった理由

今回のオーバ移籍はアーセナルとの契約を解除する事による自由移籍ゆえ、バルサには31日中に選手登録をする必要がありませんでした。それが2月1日を迎えてもまだ、公式発表が為されていない理由です。
ただ、UEFAヨーロッパリーグの出場登録は2日（水）が締め切りだそうで、発表は間もなくでしょう。

交渉に関する続報が出るたび、ドタバタしていたことが分かるオペレーション。何はともあれ、無事手続きが完了したことを喜びますか。

契約期間は1年半になる（2023年6月末まで）と同代理人氏は説明しています。
クラブの金庫事情を汲んでの入団ゆえ、オーバメヤンもまたアルベスやアダマ･トラオレと同様にかなりの低報酬を受け入れており、MD曰く、6月31日までは週給5,000ユーロ（約64万円）ではないかと言われているそうです。
その分は来シーズンで回収するのかもですが、この大幅減給があってこその合意成立ですし、無茶をしてでもバルサでプレーをしたかったのだと思うと感謝ですかね。これからのパフォーマンス次第か。

で、デンベレはどうなる

渦中のウスマン･デンベレは結局、FCバルセロナに残りました。

プレミアリーグのいくつかのクラブやPSGが関心を示していたそうなのですが、マテウ･アレマニー（フットボールディレクター）の懸命の努力も虚しく、移籍を具現化することはできず。
バルサとしては2,000万ユーロくらいで換金したかったけれど、本人が退団に前向きでもないうえにフリー目前の選手の獲得に本腰を入れるクラブもなく（そりゃそうだ）、デンボウズのバルサ生活はあと数ヶ月続くこととなったのでした。

デンベレがこれから数週間のうちにバルサとの契約を更新する、なんて驚きがあれば話はまた違ってきますが、考えられるのは更新をチラつかせて試合出場の機会を得ようとする動きくらい。
これからもウンザリ度10000％の駆け引きが続いていくのかと思うと憂鬱以外にないですし、ただ静かに去ってくれれば良いのですが、そうもいかんのでしょうなぁ。

バルサはまず、このフランス人エストレーモをシーズン最後まで干し続けるのか、それとも戦力として活用するのかを決めねばなりません。どちらがクラブにとって有益なのかを、監督と上層部の意見を一致させねばならない。気持ちは「干してしまえ」とはいえ。

冬マーケットを振り返ると、クラブに課せられたFFPの縛りの中でチャビの求めるデランテロを加入させられたのは上々でしょうか。
フェラン･トーレス、アダマ･トラオレ、そしてオーバメヤン。あとは彼らが期待される活躍をして、競争力を増したチームがチャンピオンズ出場権を確保し、ヨーロッパリーグで勝ち進んでくれれば･･･ 結果は時間が教えてくれる。まずは2月6日に控えているアトレティコ･デ･マドリー戦に注目です。