リーガをよく知り、即戦力として働けるデランテロを求める
先週末、ムニール・エルハッダディのセビージャ移籍が発表されました。カンテラーノのこれまでの貢献に感謝し、幸運を祈るばかりですが、控え“9番”が不在となるのはスカッドにとっては好ましくない。そこで冬のマーケットにおいて、ルイス・スアレスに休養を与えられるデランテロを獲得してしまう目論見のようです。
それも出来るだけ早く片付けてしまいたいらしく、1月15日付MD紙によると、可能であれば今週中。SPORTもこの日のトップニュースは“9番”の補強ですし、ムニール退団濃厚となった時点で動き始め、すでに話が相当進んでいるのは確かなのでしょう。
求める選手像は
そこで問題となるのは、この冬のマーケットでどんなデランテロと契約をするか、です。
ムリージョのようなワンポイント補強か。
来季以降もスカッドに残すための選手なのか。
そしてその選手の特徴は。
SPORTが“エルネスト・バルベルデの優先希望”だと報じているのが、ラ・リーガで得点ランキング3位のクリスティアン・ストゥアーニ(ジローナ)、MDが“スポーツ部門の候補”として挙げるのが同4位のイアゴ・アスパス(セルタ)ですから、冬のマーケットでレンタルするのはまず不可能。
ストゥアーニが32歳、アスパスが31歳とどちらもベテランにつき、かつてのエンリク・ラルソンのようなベテランの働きを求めていると推察できます。
NO.1候補はストゥアーニか
MDは“ストゥアーニは強化技術部が同紙に選択肢として捨てた”と獲得に懐疑的ですが、どっちかというと契約解除金4,000万ユーロというイアゴ・アスパスのほうが現実的に困難でしょう。
契約解除金1,500万ユーロのストゥアーニの方が、手の届く範囲にあるように思えます。
ストゥアーニの長所は次のような点です。
- ●ラ・リーガを熟知している
- ●得点ランキング3位(メッシ、スアレスに次ぐ)
- ●中央でプレーすることも、スアレスのようにサイドに流れることもできる
- ●スアレスと同じウルグアイ代表で、よい関係
- ●EUパスポートを保有
ラ・リーガで十分な実績のあるベテランデランテロが、1,500万ユーロならお買い得。
なんといっても、“エルネスト・バルベルデの第一希望”らしいのが強いです。
あとはチーム総得点21のうち、12得点を決めているストゥアーニがバルサで二次的な役割になることを良しとするかどうか(契約解除金の場合、選手同意が不可欠)。
ちなみにストゥアーニは昨年夏からジローナと契約更新(2020→2021年)で交渉中らしく、成立すると契約解除金は2,000万ユーロへと上昇する模様です。
バルベルデの希望を叶える
セントラルの補強では、スポーツ部門が提案する選手は却下され、バルベルデが望むジェイソン・ムリージョが選ばれました。
そのムリージョの入団会見ではエリック・アビダルが「ここでは指揮をとるのはバルベルデ」だと述べていますし、デランテロ補強でもミスターの希望を叶えるために動くと見るのが妥当でしょう。
シーズン半ばであることから、監督がこだわるのはラ・リーガやコパで即戦力として稼働できる選手。
その選手を可能であれば今週中にも獲得してしまうなら、契約解除金の支払いによる移籍が手っ取り早く、ジローナの“9番”はあり得そうだというのが現時点での印象です。
※追記。ただ、シーズン途中でストゥアーニを引っこ抜くのは、ジローナには申し訳なさ過ぎる。
このニュースのまとめ
- ・バルサは冬のマーケットでスアレスの控えを獲得するという
- ・求める条件はラ・リーガを熟知し、即戦力になれる選手
- ・ジローナのストゥアーニは諸条件に合致する
コメント
バルサのCFは結局ベテランにしか務まらないのでしょうか。
といってもパコを放出した時点で若手を獲っても見劣りするでしょうけどね。