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ローマの悪夢から1年:あの教訓を活かすべきオールド・トラッフォード対決

スタディオ・オリンピコでの大失態からちょうど1年 教訓を活かし、心のトゲを抜くのだ

この4月10日のSPORT紙は、表紙に「この日を待っていた一年」との大見出しを付けてバルセロニスタ感情を表現しています。あのローマでの大失敗から、今日でちょうど一年になるからです。易々とは消えない深い落胆が、心に刻まれた夜から一年。あの失望を挽回すべく、バルサ選手たちはここまできたといって過言ではありません。

傷を癒やす最高の方法は、あの悪夢で失ったタイトルを獲得して祝うこと。
8月のガンペル杯でレオ・メッシが「カンプノウへ再び持ってきたい」と述べたことで、チャンピオンズはクラブの明確な目標となりました。そのために突破せねばならないのが、準々決勝マンチェスター・ユナイテッドの壁です。

アウェーゴールを奪うこと

FCバルセロナがものすごく苦手にしているもの。野望達成のために解決すべき課題。それがチャンピオンズ決勝トーナメントにおけるアウェイ戦です。4-0で負けたパリ。3-0でやられたトリノ。そして3-0で悪夢を見たローマ・・・。今季のリヨンにしても0-0で、冷や汗をかくことになりました。

共通しているのは、バルサのスコアがゼロだってこと。

マンチェスター・ユナイテッドは当然これを分かっていて、バルサ打倒のポイントにしてきます。バルセロナとすれば、アウェーゴールを奪えれば目標達成へと近づく。ここ数試合、決定的なゴールでチームを救っているルイス・スアレスに、チャンピオンズの敵地戦でも当たりが出ますように。

そして相手チームのゴレアーダを食らわないこと。
カンプノウの魔法に頼らずとも勝ち抜けられるスコアで帰宅したいです。「奇跡の6-1」なんて、滅多にあるもんじゃないので。

パリでの失敗をトリノでも繰り返し、さらに去年のローマでもやらかしてしまったバルサですが、オリンピコでの大失態のインパクトが大きすぎたことで、次こそ教訓は活かされるだろうという期待もあります。

ピケ「勝負はカンプノウで決まる」

1/4 final(準々決勝)の組み合わせ抽選でマンチェスター・ユナイテッドが当たった時、第一印象は「悪くない」でしたが、必ずしも良い試合をしたチームが勝ち抜けるわけではないのがチャンピオンズという大会の怖さです。

リヨン戦のように、シュートを20本以上放ってもゴールを決めないことには状況は危うくなるし、ひとつのウッカリが致命傷になる。

前日会見にバルサ選手代表として登場したジェラール・ピケは、勝負がオールド・トラッフォードで決まることはないだろうし、気の緩みが致命傷になるだろうとの警告を発しています。

勝負がイダで決まるのは、ものすごいレアなケースだよ。だから全てはカンプノウで決まることになるだろう。それでも、結果が良いと悪いでは大きく異なってくるからね。最初の1分から注意をして臨まないといけない。彼らは5分あれば2ゴール決められるチームだ」

PSGとのラウンドは、僕らにとってすばらしい見本だよ。ユナイテッド相手にとどめを刺さずにいてはダメなんだ。もし大量得点して勝てるのなら、そうしないといけない。彼らは偉大な歴史のある偉大なチーム。それをパリで証明している。僕らは1分から180分までかなり集中してないといけない。勝つために、全力でプレーしないといけない」

苦しむ覚悟をしてピッチへ

統計はあくまでも参考でしかないとはいえ、バルサはこれまで一度としてオールド・トラッフォードで勝ったことがないとのデータも、楽観的になりがちなクレの背筋も伸ばしてくれます。心に刻みつつも、ここらで終わらせてしまうべきジンクスですな。

ピケはユナイテッドの作戦を「カウンターを狙ってくるだろう。彼らはラシュフォードやルカクのような速くてフィジカルの強い選手が前線に入るチームだ」と予想。バルサ対策として、3セントラルの5バックを起用するとメディアは見ています。

英国勢の傾向として、まず序盤にアクセル全開で突入してくるとも予想される。その猛攻に耐えた先に、希望があるわけです。「苦しみなくして、得るものなし」と覚悟し、得意の後半勝負に持ち込めれば勝機が見えてくるか。

バルベルデチームがこの試合に賭ける意気込みはすごいでしょうし、準備も万端に整えているに違いないので、“夢の劇場”の圧力に耐えながらも良い手土産を持ってカンプノウへ戻ってくると信じています。バモス!

 

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