他クラブからのオファーは聞かない。
この夏は放出のウワサが絶えることのなかったクリスティアン・テージョですが、少なくともあと半年、若きスピードスターのバルサでの挑戦は続くことになりそうです。バルサとの現契約は2013年6月30日までとなっているテージョ。火曜日にすでにクラブオフィスを訪れ、契約延長について話し合ったというジョゼップ・マリア・オロビッチ代理人ですが、もしソングの件で大きな進展がなければ、金曜日にも再び交渉を行う予定らしく、話がまとまり次第、新たなる契約書にサインが行われるだろうとSPORT紙が伝えています。
昨シーズンから実質トップチームの選手として活動し、毎日のトレーニングもクラックたちと行っているテージョ。チーム編成上の事情から、新契約となってもバルサB所属であることに変化はないのですが、条件面ではトップチームとおよそ同等の扱いになるのだそうで。それによってティトチームで練習しつつ、出番のない時はエウセビオのチームで起用することもできる。現状でのベストの選択肢といえるでしょう。
テージョが残留となったのには、幾つかの要因が関係しているようです。ティト・ビラノバが戦力にカウントしているクエンカは現在怪我からのリハビリ中で(5月末に半月板を手術し、全治3-4ヶ月)、プレー許可が下りたとはいえダビド・ビジャは100%にはまだ至らない。つまりは不安定要素が多い中でのテージョ放出はリスクが高く、チーム内序列がカチッと確定してからの移籍でいいじゃないか、というわけです。もちろん今後の成長次第では、バルサを代表するデランテロになるかもしれない。ファイト!であります。
なおテージョとオロビッチ代理人は、もしバルサを出ることになろうとも、それはレンタル移籍にしてくれとの希望をすでにクラブに伝えているのだそうです。
ムニエサはトップ登録しない
一方、クラブのセクレタリア・テクニカは今週中にマルク・ムニエサと彼の代理人ジネス・カルバハルとも話し合いの場を持ち、今季は彼をトップ契約にしないとの決定を伝えると言われています。
その理由は言うまでもなく、3週間前にハンブルグでムニエサがヒザに負った大怪我(前十字靭帯断裂、全治6ヶ月~)です。復帰はどう急いでも2月以降となりますから、それならば彼はトップ登録にしないのが互いにベストの選択ではないかという案。クラブとしてはトップチームの背番号を1つ空けることができますし、ムニエサも怪我から復帰後、バルサBでプレーに臨むことが可能です。シーズンが佳境に入ろうかという時期に、怪我明けのカンテラ選手がトップチームで出番を得る可能性はほとんどありません。
今季はトップチームだ!と燃えていた選手がフィリアル登録を続けるというのは、ムニエサにとってもクラブにとっても厳しい決断ではありましょう(アヤックスへのレンタルが濃厚とされていたとはいえ)。しかし不運な大怪我をしてしまった以上は、現実的になる方が得策です。ムニエサ側もそれを理解し、もう1年バルサB選手であることを受け入れるんじゃないでしょうか。
あとカンテラーノ関係では、ジョナタン・ドスサントスのセビージャへの貸し出しが濃厚だと見られています。
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