LaLiga | jornada 4
アンス・ファティとデ・ヨングが躍動し、共に1ゴール1アシストで主役に。
復帰のスアレスもいきなり2ゴールでマニータを仕上げる。
FCバルセロナがクライシス中のバレンシアに5-2の圧勝。アンス・ファティとデ・ヨングがカンプノウでの初得点を決め(互いをアシスト)、怪我から復帰のルイス・スアレスもドブレーテを決めた。ピケも1得点で祭りに参加。チャンピオンズ初戦に向けて、意気上がる。
トピックス
●アンス・ファティがカンプノウ初得点:キックオフからわずか2分、チームの先制点がファティのカンプノウでのゴールデビュー弾となった。その5分後には、フレンキー・デ・ヨングの2-0弾をアシスト。これによって彼は、ラ・リーガの一試合で得点とアシストを両方決めた最年少選手(16歳318日)にもなっている。
●カンプノウでの最年少先発:アンス・ファティはまた、カンプノウでの試合に先発した最年少選手記録も塗り替えた。16歳と318日。それまでの記録保持者はマルク・ムニエサ(2009)で、17歳目前に達成していた。クラブ史全体では、16歳と280日でエル・クラシコに先発したビセンス・マルティネス(1941)が最年少。
●フレンキーにバルサ初得点:オランダでのような活躍がバルセロナでは見られていない、と言われていたフレンキー・デ・ヨングが、持ち味を出し始めた。これまでよりもゴールへ向かうことを意識し、チームに深みをもたらし。2分にアンスの先制弾をアシストすると、7分にはアンスからのパスに直接合わせて爽快なシュートをシレセンの守るゴールに突き刺している。今後の更なる覚醒が楽しみ。
●フレンキーのパス失敗ゼロ:OPTA社の統計によると、フレンキー・デ・ヨングは54本のパスを試み、その全てを成功させた。バルサのインテリオールのパス本数としては多くはないが、得点機を3つ作り、うち1つがアシストパスに。ボール奪取回数は3回。
●ルイス・スアレス、復帰試合でドブレーテ:60分にアンス・ファティと交代で登場のルイス・スアレス、そのわずか1分後にゴールを決めて「いきなりかよ!」と見る者にツッコませた。アルトゥールからのパスを受け、反転してシュートをポスト脇へずどんと突き刺した。
試合終盤の82分にもマニータとする5-1弾を決め復活ぶりをアピール。スアレスのリーガでの得点は133となり、伝説のクバラを上回った。
●シャナちゃんに捧げる:4-1弾を決めた後に指で「X」を作っていたのは、先日9歳で亡くなったルイス・エンリケの娘Xanaちゃんに捧げるため。愛娘デルフィが学校の級友で仲良しだったらしい。
●イバン・ラキティッチに大きな拍手:70分にフレンキー・デ・ヨングと交代でピッチに立ったイバン・ラキティッチに、観客席からは万雷の拍手が送られた。嬉しかった。
●脇役グリーズマン:彼にとって二度目となるカンプノウでの試合。派手な活躍(2ゴール1アシスト)を見せた初登場のベティス戦とは異なり、特に前半は地味な働きに専念していた。後半はピケの3-0弾のきっかけとなるポスト直撃シュートを放ったり、ルイス・スアレスをアシストしたり。
●首位アトレティと2ポイント差:ラ・リーガ首位のアトレティコ・マドリーがレアル・ソシエダに敗れたため、彼らとの勝点差は2へと縮まった。レアル・マドリーとは1ポイント差変わらず。
試合のポイント
●
●
FC Barcelona | Valencia CF |
5 | 2 |
14 de Septiembre 2019 – Sabado 21:00 h Camp Nou:81,617 |
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Goles | |
Ansu Fati (2) | |
De Jong (7) | |
Gameiro (27) | |
Piqué (51) | |
Suárez (61) | |
Suárez (82) | |
Maxi Gómez (92) | |
Titular | |
Ter Stegen【7】 | Cillessen |
Semedo【6】 | Wass |
Piqué【7】 | Garay |
Lenglet【7】 | Paulista |
Jordi Alba【6】 | Gayá |
Busquets (c)【7】 | Parejo |
Arthur【7】 | Coquelin |
De Jong【8】 | Ferran Torres |
Carles Pérez【6】 | Guedes |
Griezmann【7】 | Gameiro |
Ansu Fati【8】 | Rodrigo |
Cambios | |
Ansu Fati→ Suárez【8】(60) |
Guedes→ Cheryshev (67) |
De Jong→ Rakitic【6】(70) |
Ferran Torres→ Kang In (67) |
Arthur→ Arturo Vidal【5】(73) |
Canales→ Diego Lainez (74) |
Entrenadores | |
Ernesto Valverde【6】 | Rubi |
Arbitro | |
González González (castellano-leonés) | |
Tarjetas | |
Jordi Alba (53) | Rodrigo (31) |
Kang In (69) | |
Maxi Gómez (78) | |
Cheryshev (84) | |
名前の次の数字は評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
2 | 3 | 5 |
Goles |
2 | 1 | 1 |
6 | 11 | 17 (10) |
Tiros a puerta |
9 (3) | 6 | 3 |
3 | 5 | 8 |
Ocasiones de Gol |
3 | 1 | 2 |
1 | 1 | 2 |
Corners |
5 | 1 | 4 |
0 | 0 | 0 |
Fueras de juegos |
0 | 0 | 0 |
769 |
pases |
412 | ||||
73% | 65% | Posesion del Balon | 35% | 27% | ||
3 | 8 | 11 |
Faltas |
11 | 6 | 5 |
1 | 0 | 1 |
Tarjetas Amarillas |
4 | 3 | 1 |
0 | 0 | 0 |
Tarjetas Rojas |
0 | 0 | 0 |
Formación | |
メッシ、デンベレ、ネト、ウンティティが怪我で欠場。 怪我から復帰のルイス・スアレスではなく、アンス・ファティを先発で起用するちょっとしたサプライズ。サイドを広く使いつつ、時折中央に切れ込み存在感を出していた。 交代は3-1となった60分から開始。まずファティに替わってルイス・スアレスが登場となった。これに伴い、グリーズマンが左へと移動。 |
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Titular | Final |
2019年9月15日(日)、バレンシア戦翌日のバルセロナスポーツ紙。
MD「エンチュファティ」
- ■エンチュファティ(※プラグがつながっている=電源ONを表す enchufar とアンス・ファティとをかけた言葉遊び)
- → 16歳のクラックが再びすばらしい試合をし、カンプノウの喝采を浴びる。マニータへの道を拓いた
- → モチベーション高く、輝きを放ったバルサ。アンス・ファティに加えてデ・ヨング、ピケ、そして復帰のスアレス(2)が得点
- ■ネイマール、指笛、野次、ゴラッソ、そして告白「そう、僕はPSGを去りたかった」
SPORT「アンス、キミはどこの星から来たの?」
- ■アンス、キミはどこの星から来たの?
- → 5分間で1ゴール1アシストを決め、バレンシア戦を勝利へと導いたアンス・ファティがカンプノウを魅了
- → デ・ヨングが初得点、ピケも得点、そしてドブレーテのスアレスが偉大な夜を仕上げた
- ■マドリー苦しみ、アトレティコが初黒星
コメント
バルサの苦手なソリッドな展開になるだろうと思っていたので早々に有利な展開に持ち込めたのは良い意味で予想外でした。
やはり監督の電撃解任のショックは大きかったのでしょうか。
バルサの課題の解消にはまだまだ長い道のりですが、前線も中盤も若手が牽引役になっているのは頼もしいですね。
真価が問われるのはガチガチの守備戦術のチームに正攻法で挑むときですから
そういったチームと当たるまで勢いを維持して欲しいです。
幅と奥行きでコンパクトな守備のバレンシア対策はできましたね
そー何回も同じ手にやられる訳にはいきません。
後は幅を消されるビルバオ・タイプの対策などでしょうか。
敵陣での守備は素晴らしいのですが(ほとんど潰しているかボール奪取している)自陣での守備は整理されてません。
ブロック形成に気を取られボールホルダーに行けてません。
ブロックからボールホルダーまでの距離も遠い。
1失点目はバレンシアも人数かけて来て仕方ない面もあるが何とかしたい。
2失点目はせっかく2人で見てんのに放り込まれてはダメだ。
センターバックはどーにも出来ない。
点差のせいか?ミッドウイークが気になったのか?緩すぎる。
●アンス
この年齢だと試合毎にムラがあるはずだが試合を重ねる毎に何か見せてくれる。
まだ隠しているものがあるかもしれない。
いずれにせよ成熟度が異常。
この試合では攻撃性をいかんなく発揮。
コースが少しでも見えたら躊躇なく打った(前半15分のはフリーのグリーズマンに一旦渡しても良かったが・・・)
軽いボディフェイントで簡単に抜く様はロナウジーニョを彷彿させる。
今のところ低い位置では無理してないが隙を見つけて仕掛けて欲しい。
(メッシは隙有らばとにかくどこでも仕掛けていた)
この異常な成熟度は常に頭を使ってやっているからだろう。
この感じで怪我無ければ間違いなく凄まじい選手になる。
体か出来てないので暫くは時間調整した使い方になるだろう。
ラ・マシアは機能していてフベニールの選手まで常に気を配ってる証で安心する。
(動画でフベニールでのアンスの試合を少し見たが特に際立っている印象はなかった。素人目にはスルーでも現場の目は確かである証)
●フレンキー
オサスナでは詰まって窮屈な感じ(ワザと詰まらすのも彼の特徴だが)
自分で仕掛けるなど状況打破を積極的に試みるが周りとの連動性はあんまり。
しかし、この試合ではバルサのインテリオールとしてすべき事を完全に遂行できた。
扇の要であるブスケツがセンターサークル近辺で最小限の動きをして、インテリオールがビルドアップからエリア付近の創造性とボックストゥボックスの運動量で中盤を支配する。
フレンキー(&アルトゥール)の加入でブスケツへの激しいマークは薄まり、ブスケツの良さだけ発揮される副次的効果も。
チャビの頭脳と強靭なフィジカルを持った次世代型のセントロカンピスタ。
この選手の加入でチャンピオンズか見えてきた。
●グリーズマン
チームに早く溶け込むためか自己犠牲のプレーがやたら多い。
アンスの先制点はグリーズマンの動きがなければ取れてない。
終始スペース作りと裏への抜け出しを図ったが、もっと貪欲に自身の得点を求めたい。
メッシが帰ってくると更に自己犠牲が増えそうで心配。
悪くはないが仕掛けという意味ではピーク時のデンベレやアンスに劣る。
左サイドで仕掛けが必要な試合はどーすんだろ?