バルセロナで予定されるストライキを避けるべく、二日前にバスクへ到着
9年前には試合当日に慌てて陸路でパンプローナへ移動したことも
カタルーニャの緊迫した政治状況がFCバルセロナに影響を及ぼしています。今月26日に予定されていたエル・クラシコが12月に延期された件がそうですし、今週土曜のエイバル戦のためにバルサ一行が木曜日からビトリア入りしたのもそう。スト回避のため、二日前の遠征を決めたバルサです。
ゼネストを避けるべく二日早くビトリアへ
「私たちは試合会場にいなければならない。明日は(空港への)道路が止められるだろうから、早く出発する決断をした。これがベストだった」 と遠征出発を早めた理由を説明した、エイバル戦の前日会見、ならぬ前々日会見でのエルネスト・バルベルデ。
キックオフ時間が早い場合(16時とか)は予期せぬ事態による遅刻を回避するため、バルサ一行は通常前日に遠征へと出発します。イプルアでのエイバル戦は土曜日の13時につき、いつもなら金曜の出発です。
今回はこれを一日早め、木曜日の出発とした。
金曜日には“プロセス判決”に抗議するゼネストがバルセロナやカタルーニャ各地で行われ、列車や空港、その他交通機関での混乱が予想されるため、それらに巻き込まれないように木曜夕方のビトリア入りを決めたのです。
そして金曜日にはデポルティボ・アラベスのスタジアム、メンディソロサを借りて非公開トレーニングをするとのことで、アラベスさんには感謝であります。
9年前のパンプローナ遠征
ちょっと懐かしい話があります。2010年12月4日(土)、パンプローナでのオサスナ戦のエピソードです。
この時バルサを悩ませたのは、スペイン全土の空港で行われた管制官のストライキでした。前日金曜の夕方、スペイン各地の空港で管制官が体調不良を訴えて一斉に職場を放棄。当然空港はマヒし、5日には政府が緊急事態を宣言する大混乱へと発展していくのですが・・・
週末の連休を狙ったストだったことで、バルサもまたこれに巻き込まれてしまった。それも経緯がかなりグダグダしてましてね・・・
まずAENA(スペイン空港事業団)とRFEFが土曜日は空港が正常化すると見積もった。
バルサはそれを信じ、朝に空港へと向かうのを止めてRFEFからの指示を待つ。
昼過ぎ、RFEFとLFPから試合は日曜日の17時に延期されたと口頭での連絡。バルサは夜に列車で移動することを決める。
しかしオサスナがその話し合いを知らされておらず、試合は土曜開催だと主張。
15時、RFEFから試合は同日の20時に行われると連絡。行かなければ不戦敗。
慌てたバルサは15時半に選手を呼び集めてカンプノウを出発。自宅に帰っていたチャビは車で直接サンツ駅へ。ペドロは16時5分出発のAVE(新幹線)にギリギリ間に合う。
AVEでサラゴサへ到着した後、バスに乗り換えてパンプローナへ。
パンプローナでは地元警察に先導されて試合会場を目指すも、警察がルート選択を誤ってしまったことで15分の遅れが生じ、スタジアムに到着したのはキックオフ時刻を過ぎた20時3分。
ペップチームは急いで準備し、48分遅れの試合開始、試合には0-3で勝利・・・ という流れでした。
特に試合は延期だと知らせてきたRFEFが、やはり当日で、と言い出したところがあまりにもスペイン的。こういった事態を避けるべく、木曜日にバスク遠征へと向かったバルベルデチームです。
それにしても、最高裁判決への抗議行動を行う場所に空港が選ばれるのはキツいですね・・・ 困るからこそ抗議に役立つとはいえ、空港の閉鎖は止めて・・・
コメント
カタルーニャ独立がどんな意味が有るのか分からないが、サッカー楽しみにしてる身からするとなんだかなぁって感じです。