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【マッチレビュー】チャンピオンズ第4節 バルサ 0-0 スラビア・プラハ

Champions League | jornada 4

スラビアの壁にぶつかり、カンプノウで無得点引き分け。
メッシ頼みのアイディアなき攻撃、プレッシングも改善せず。

FCバルセロナがスラビア・プラハと無得点引き分け。カンプノウでの必勝ゲームだったが、統制の取れたスラビアの守備を崩しきることはできなかった。相手GKのKolarも大当たり。連動したプレッシングは見られず、終盤はメッシの個人突破頼みだった。攻撃も守備もあるべき姿になく、解決は遠い。

試合のポイント

スラビアの作戦成功:スラビア・プラハ Trpisovsky監督のゲームプランがばっちりハマった。高い位置取りで連動する、チェコチームのコンパクトな2本のライン。中央のゾーンは非常に過密となり、バルサはサイドへとボールを散らしながらライン裏を狙うも、ボールを奪われては一気に自陣へと攻め込まれた。結果スラビアのカウンターを止めようとしたピケセメドブスケツが前半のうちにイエローカードをもらう。



メッシ頼み:バルサの攻撃はメッシに依存した。メッシが上手く周りとかみ合った時は、そこそこゴールに近づく。35分にはハーフウェイラインからの力強いドリブルで無理やり守備組織をこじ開け、クロスバー直撃シュート。前半の終盤はバルセロナが何度かカウンターから決定機を作り出し、ゴールに近づいた時間帯だった。しかしGKのKolarが大活躍で無得点。

KolarとVARに阻まれ:後半に入ってもバルサのフットボールが改善される兆しはなかった。押し込む時間帯もあるにはあったが、カウンターを食らっては撤退を繰り返した。55分、デンベレのふんわりパスからセルジ・ロベルトがライン裏へ抜け出した場面もGK Kolarがブロック。58分にはアルトゥロ・ビダルのゴールがVARによってオフサイド判定で無効となった。以後はテンポが悪くなり、スラビア陣内でプレーすることもままならず。

テンポ悪化、数少ない得点機もKolarの壁デンベレに替わって登場のアンス・ファティは自分がするべき仕事をよく分かっていたが、如何せんチームとしての出来が悪かった。前線への長いボールと強引な個人突破だけでは、スラビアの統制の取れた守備を崩すに足りない。77分にはグリーズマンファティとつないだカウンターから最後はメッシが詰めるも、再びKolarが止めて無得点。 改善の兆しは感じられず、バルベルデチームの心配な状態は続く。

トピックス

アルトゥロ・ビダル:戦う男、アルトゥロ・ビダルはこの試合も全力を出し尽くした。前半には相手の守備をかく乱するべく、前線でプレー。一番シビれたのは、なんとしてもボールを相手に渡すものか、足が間に合わないなら頭で、と地面に伏せながらも頭でメッシへとパスした場面だ。熱い。

アルバの怪我が再発:ハーフタイムでセルジ・ロベルトと交代したジョルディ・アルバ。クラブ医療部の報告によると、「左脚の大腿二頭筋で怪我が再発」だという。アルバは同じ筋肉を9月17日のドルトムント戦で負傷。すでに違和感が生じていたことで、週末のレバンテ戦では大事を取って温存されていた。

45試合ぶりのホーム無得点:バルサがカンプノウで無得点に終わるのは、2018年2月11日のヘタフェ戦(0-0)以来のこと。バルサのホームゲームにおける連続得点は45試合で終了となった。少なくとも1点は決められるチャンスはあったものの、スラビア・プラハのGK Kolar が並外れた活躍でメッシピケセルジ・ロベルトらの決定機をことごとく阻止。アルトゥロ・ビダルのゴールも、アシストしたメッシが極わずかながらオフサイドだったとVARによって無効にされた。

●前半の追加タイムにはスラビア・プラハの得点もオフサイド判定で無効になっている。

慰めの無敗記録継続:ピリッとしないフットボールで0-0に終わったバルサではあるが、カンプノウでの無敗記録は継続された。この引き分けにより、バルセロナはチャンピオンズ史上2番目となるホームでの34試合無敗を樹立(内訳は30勝4分)。チャンピオンズのホームゲームでバルサが最後に敗れたのは、2012/13シーズンの準決勝、あのバイエルン戦(0-3)となる。

次勝てば、首位通過:カンプノウでバルサが引き分け(勝点8)、1/8 fanal に王手をかけるチャンスを逃す。他会場ではドルトムントがインテルに逆転勝利し、バルサに1ポイント差へと迫った。そんなことではあるが、バルセロナは次節ドルトムントに勝てば、グループFの首位が確定する。




FC Barcelona Slavia Praha
0 0
5 de Noviembre 2019 – Martes 18:55 h
Camp Nou
:67,023
Goles
   
Titular
Ter Stegen【7】 Kolar
Semedo【6】 Coufal
Piqué【5】 Kudela
Lenglet【5】 Frydrych
Jordi Alba【5】 Boril
Busquets【5】 Soucek
Arturo Vidal【7】 Traoré
De Jong【6】 Sevcik
Messi (c)【7】 Stanciu
Dembélé【5】 Olayinka
Griezmann【5】 Masopust
Cambios
Jordi Alba→
Sergi Roberto【5】(46)
Traoré→
Tecl (57)
Dembélé→
Ansu Fati【6】(65)
Stanciu→
Husbauer (63)
Busquets→
Rakitic【5】(68)
Masopust→
Provod (82)
Entrenadores
Ernesto Valverde【4】 Jindrich Trpisovsky
Arbitro
Michael Oliver (ingles)
Tarjetas
Piqué (14) Olayinka (21)
Semedo (32) Stanciu (48)
Busquets (43) Husbauer (82)
  Kudela (84)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 0 0

Golesredcard

0 0 0
8 6 14

Tiros a puertaredcard

4 2 2
4 2 6

Ocasiones de Golredcard

2 0 2
6 0 6

Cornersredcard

9 3 6
2 1 3

Fueras de juegosredcard

4 2 2
334 327 661

pasesredcard

401 177 224
59%   60% Posesion del Balon 40%   41%
7 3 10

Faltasredcard

17 12 5
3 0 3

Tarjetas Amarillasredcard

4 3 1
0 0 0

Tarjetas Rojasredcard

0 0 0
Formación

スアレスが負傷欠場。
トディボ、アルトゥール、ワゲ、ジュニオルが監督判断で招集外。
ネト、ラキティッチ、アラニャー、セルジ・ロベルト、ウンティティ(怪我明け)、カルラス・ペレス、アンス・ファティがベンチスタート。

MGDトリデンテ。グリーズマンは左サイドに張らず、中央寄りに位置を取っていた。スラビアのマークをかわすべくアルトゥロ・ビダルが前線に。セメドとデンベレの速さを活かし、ライン裏を狙った。

ジョルディ・アルバにトラブルが発生し、ハーフタイムで交代。セルジ・ロベルトが右ラテラルに入り、セメドが左に移動した。グリーズマン、左へ。
2人目の交代はデンベレからアンス・ファティへ。グリーズマンが右に回る(65分)。
3人目の交代はブスケツに替えてラキティッチで、デ・ヨングとのドブレピボーテ気味に。

Titular Final
先発時 終了時
 

2019年11月06日(水)、スラビア・プラハ戦翌日のバルセロナスポーツ紙。

MD「バルサ成分微量」

  • バルサ成分微量
  • ゴールなく後退のバルサ、秩序だったスラビアにぶつかり、守護神Kolarが完璧な試合
  • → バルサはホームでの連続得点が45試合で途切れ、カンプノウはチームへの指笛で終わる
  • ボルシア 3-2 インテル:0-2からひっくり返したドルトムントが、バルベルデチームと1ポイント差に

SPORT「詰まる」

  • 詰まる
  • → バルサのグループ首位は変わらないものの、カンプノウで悪い試合をして悲しい引き分け
  • → バルセロナは再び攻撃的な流動性を欠き、良いプレーをするスラビアに苦しむ

コメント

  1. レト より:

    バルサにとっての課題である堅守の攻略に対して現時点でノウハウなし。
    この課題ばかりは根が深すぎてどうしようもないですね。
    バルベルデ監督がどうこうというより明確なアイデアの存在する監督が就任するまでは諦める他ないのかもしれません。

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