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やっぱり冬に9番を探すと、セティエンも認める

財政的に持続可能な金額でトップ級のゴレアドールを連れてくるオペレーション
選択肢は幾つかあるものの、一番近いのがバレンシアのロドリゴと

ルイス・スアレスが4ヶ月間の欠場で事実上の今季終了となったFCバルセロナが、冬マーケットに代役の9番を補強しようとしているそうです。一年前にプリンス・ボアテングを呼んできて失敗した記憶が新しいので、今年は見送るのかと見ていましたが、どうやら探すことにしたと。無理のない価格で活躍できる選手を10日以内に連れてくるという、非常に困難なミッションです。

「話はしているが、もう少し煮詰める必要がある」

バルサが9番を探しているというニュースを、1月21日以降のMDとSPORTが揃ってメインで扱っています。エストレーモならスカッド内に複数の選択肢があるバルサですが、9番(デランテロ・セントロ)となると代わりがいない。
レオ・メッシだと偽9番、アントワン・グリースマンもいわゆる9番とはタイプが違います。カルラス・ペレスアンス・ファティも中央でプレーできなくはないけれど、ゴレアドールじゃない。それにBチームの若者にスアレスの代役なる責任を負わせるのも違うでしょう。
シーズンの重要局面で重責を担える ザ・9番 が欲しいのなら、マーケットに頼る必要が出てきます。

SPORTとMDが揃って「9番を探す」と報じ始めたのは、グラナダ戦を見た強化技術部門がそういう結論に至り、メディアに漏れ伝わったからのようです。
そして前線補強の可能性を、国王杯イビサ戦 前日会見でのキケ・セティエンが認めています。

「そのテーマについて私たちが話し合っているのは事実だよ。けれどもまだもう少し、煮詰めていかないといけない」「けれどもこれは内部のテーマであり、具体化されたことは何もないんだ」

即戦力になれる、納得価格の9番という条件

冬マーケットでの補強の問題点、それはどうしても選択肢が少なく、中途半端な選手しか連れてこられない可能性は大いにあることです。バルサが狙っているラウタロ・マルティネスを、冬に獲るのは不可能。
ゆえに強化技術部門も、スアレスが手術を受けるまでは冬の補強を考えていませんでした。約1ヶ月の離脱なら、手持ちで乗りきろうとしていた。それだけ、術後の4ヶ月間KO診断は重かったわけです。

バルサが求めるのはシンプルにして困難、「即戦力になる一線級のデランテロ」です。
「得点力のある○○の選手」ではなく、「本職のゴレアドール」。安くてもポリバレント系の選手は不要で、SPORTもMDも事あるごとに「第二のボアテングは獲らない」と書いてます。

まあボアテングさんは退団したムニール・エルハッダディの穴埋めゆえ、無得点でもさして影響なかったですが、今回は23試合で14得点11アシストのルイス・スアレスですからね。。。

さらにそんな即戦力を「納得価格で」という、冬恒例の条件が付く。
所属クラブが冬に放出してもいいと考える、バルサで即戦力になれる実力を備えたデランテロ・セントロ。そんな都合の良い選手がいるんでしょうか。

そしてその難しいオペレーションを、あと10日ほどで完了せねばなりません(2月1日まで?)。

ロドリゴのレンタルを試みる

SPORTは1月21日の紙面にて、それらの条件に合うとしてライプチヒ所属のドイツ代表 ティモ・ウェルネル(ベルナー)を大きく取り上げていましたが、さすがにブンデスリーガのトップスコアラー獲得は夢見すぎだったようで、翌日にはMDが報じていたバレンシアのロドリゴ(28)をレンタル移籍で狙っていると切り替えています。

SPORTによると、バルサはウェルネルやMDが押しているオーバメヤン(アーセナル)にも興味を持っているのですが、どちらの選手も所属クラブからハッキリと断られたとのこと。
選手が移籍志望を公にしなければ状況が動かず、今は交渉に時間をかける余裕もないですから、より可能性が開けていて、かつキケ・セティエンが好むロドリゴのレンタルを優先的に試みていくようです。

「クラブは経済的に持続可能なオペレーションのみ具体化するだろう」とのくだりが笑えますが(夏のネイマール狂想曲を見るとよく言うと思う)、借り賃は少々奮発し、選手給与負担+1,000万ユーロまで出す準備があるとか。
そして個人/チーム目標に達した場合は義務付き買取オプションが発動するとか、バルサからも選手を貸し出すとか、そういう条件を提示している模様です。

このニュースのまとめ

  • ・4ヶ月欠場となるスアレスの穴を埋める方向で動くバルサ
  • ・本職の点取り屋を狙う
  • ・かけられる費用は多くないので、レンタル移籍で
  • ・幾人か挙がっている候補の中ではロドリゴ(バレンシア)が有力か

 

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